【フェブラリーS2023】予想・分析。レモンポップは距離を克服して砂の王者になれるのか?

Sporting News Japan Staff

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2023年2月19日、東京競馬場でフェブラリーステークス(GⅠ/ダート1600m)が行われる。人気を集めることが予想されるのが、レモンポップだ。

2歳時は2連勝。カトレア賞(OP)ではかなりの好時計で勝ったものの、そこから体調が整わず、1年休養した。休み明け2戦は2着だったが、2歳時の鞍上だった戸崎圭太騎手に乗り替わると、そこから完勝続きで4連勝を飾った。初重賞挑戦となった武蔵野ステークス(GⅢ)では、ゴール前でギルデッドミラーの強襲に遭い2着。だが前走の根岸ステークス(GⅢ)ではそのギルデッドミラーに先着を許さず、初重賞制覇を飾った。

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10戦7勝、2着3回というパーフェクト連対中のまま、初GⅠ挑戦で一気に頂点を狙う。

■予想・分析① 血統面

父Lemon Drop Kid、母Unreachable、母父Giant's Causewayのアメリカ産馬。父Lemon Drop Kidは現役時アメリカで走り、2~4歳で24戦10勝、主に10ハロン(2000m)前後の距離でGⅠ5勝を挙げた。産駒としては、日本で種牡馬入りしているビーチパトロールやアポロキングダムなどがいる。

この血統からダート色が強く出ているのだろう。母系はスピード能力に長けており、Lemon Drop Kidはミスタープロスペクター系でスピード能力もある。ただ、Lemon Drop Kidは中距離馬だったこともあり、一介のスピード馬ではない。

血統はいかにもアメリカ血統であり、砂質の軽い東京ダートが向いている。アメリカのダートは日本の「砂」とは異なり、ほとんど「土」のようなもので、「砂」に比べれば走りやすい。この馬は主に東京を使われており、そこで好走が見られているのは納得なところだ。

■予想・分析② ローテーション

根岸Sから中2週での参戦となる。根岸Sは、これまでよりもやや後ろ目のポジションからレースを進め、手ごたえ抜群で直線を迎えた。残り300mあたりから追い出されて抜け出し、押し切っている。2走前に先着を許したギルデッドミラーが差し込んできたものの、得意距離では負けないとばかりの圧巻のレースだった。

勢いは間違いなくあるが、気になるのは中2週というレース間隔。下級条件では勝ち星があるものの、2走前の武蔵野Sはこれより短い中1週だったこともあってか、押し切れずにギルデッドミラーの後塵を拝した。

そのギルデッドミラーはここに出走がかなわず、怪我で引退し。ライバル不在はこの馬にはプラスだが、間隔が短くなることの体調面の懸念は気になる。

■予想・分析③ 状態面

ローテーションのところでも挙げたが、レース間隔の短さは気になるところ。実際、根岸Sから2日経った1月31日の時点でも、田中博康調教師は「疲れが残っている。来週くらいには出否を決めたい」と、フェブラリーS出走に向けて慎重なコメントを残していた。

1週間以上日が立ち、2月8日に調教師が出走のコメントを発表。その間は回復に努めていたようで、実際タイムが出るような調教は7日からだった。9日に1週前追い切りを坂路で行い、全体時計60秒7、ラスト1ハロン14秒0と、流すような感じで駆け上がった。

間隔が短いことや、1週前調教が追い切りとは言えないものだったので、前走からの上積みは見込めない。最終追い切りでどこまで調教を行えるかが気になるところだが、現時点では良くて前走から平行線というところだろう。

また、出否が未定だったこともあり、その間に先に出走が決まっていたドライスタウトに、この馬の主戦の戸崎圭太騎手が乗ることが決まった。そのため、乗り替わりで坂井瑠星騎手が鞍上を務める。坂井瑠星騎手は2022年にGⅠ初制覇。新進気鋭のジョッキーで、これからの日本競馬を引っ張る存在になっていくのだろうが、この乗り替わりも気になるところだ。

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■まとめ

根岸Sで過去最速の走破タイムを記録したように、レモンポップはダート1400mがベストなのは言うまでもない。また、賞金加算を考えても、根岸Sは取りこぼせないレースだった。そのため前走からの大きな上積みは見込めないが、高い能力の持ち主であることは間違いない。

最適条件とは言えないダート1600mではあるが、上位争いには食い込んできそうだ。


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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。