2023年3月25日深夜、ドバイ・メイダン競馬場でドバイターフ（GⅠ／芝1800m）が行われる。日本からはダノンベルーガ、セリフォス、ヴァンドギャルドらが出走予定だが、今回は人気を集めそうな有力馬を紹介する。
■予想・分析① 人馬共に3連覇を目指す海外馬ロードノース
昨年日本ではパンサラッサの同着勝利に湧いた。同着とはいえ同馬はこのレースの連覇を達成。一昨年の勝ち馬でもあり、引退を発表した鞍上のL.デットーリ騎手、そして同馬も今年で7歳、人馬共に今回が3連覇に向けた最後のチャンスとなる可能性が高い。
秋を休養期間に充て、昨年2着に敗れたウインターダービーを復帰戦で勝ち、2年連続同じローテーションで、3連覇に向けて万全のスタートを切ることができた。メイダン競馬場への高いコース適性がこの馬の大きな持ち味であり、海外勢の中でも特に人気を集めることが予想される。
■予想・分析② 海外で初のビックタイトルを狙うダノンベルーガ
昨年はGⅠを勝つことができなかったが、デビュー以来掲示板を外したことはなく、春のクラシックの活躍はもちろん、天皇賞（秋）3着、ジャパンカップ5着と、古馬王道GⅠでも戦える実力を見せた。
初の海外遠征という点が不安材料となるが、ドバイで実績のあるハーツクライ産駒、海外遠征実績の豊富な堀厩舎、名手J.モレイラ騎手への騎手変更などプラス材料も多い。昨年秋のレースを見る限り、今回の距離短縮もこの馬にとっては歓迎材料だろう。
■予想・分析③ 距離を克服できれば圧勝も期待できるセリフォス
昨年は3歳でGⅠ・マイルチャンピオンシップを制覇し、JRA最優秀短距離馬に輝いた。ダノンベルーガと同じくデビュー以来掲示板を外したことのない、堅実な走りが特徴だ。
今回は初の海外遠征に加えて初の1800mへの距離延長を克服できるかが鍵だが、マイルCSを勝利に導いたD.レーン騎手を確保できた点は大きなプラス材料と言える。ダノンベルーガと同じく、日本を代表する4歳馬の一角として同馬はこのレースに挑むが、両馬共に今後国内古馬路線での活躍が期待される馬だけに、今回のレースで海外ビックタイトルを獲得し、今後の活躍に弾みをつけたい。
■まとめ
今年は1番人気が予想されていたドウデュースが直前で回避を表明。日本馬3頭がドバイターフに参戦する中、人気になりそうな有力馬3頭を紹介した。この他にも、昨年3着一昨年2着と、メイダン競馬場の高いコース適正を誇るヴァンドギャルド、今年のドバイミレニアムSを勝った外国馬ネーションズプライドなど、有力馬は国内外を問わず揃っている。
JRAが発売する国際レースの馬券は独自プール方式のため、日本馬が人気する傾向が高いが、オッズがお得という点では、海外馬は馬券的には狙い目のため、海外馬から中心に買ってみるのも面白いだろう。
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