2023年3月25日深夜、ドバイ・メイダン競馬場でドバイシーマクラシック(GⅠ/芝2410m)が行われる。JRAの発表によると、イクイノックス、ウエストオーバー、シャフリヤール、モスターダフ、レベルスロマンスらが出走を予定。13頭が出走予定となっている(ただし、そのうちエミリーアップジョンとウォーレンポイントは回避見込み)。
今回はドバイシーマクラシックの登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
■2023年ドバイシーマクラシックの展望・人気・予想
昨年の日本の年度代表馬イクイノックスが今季初戦を迎える。
昨年は春のクラシックを連続2着。秋は王道路線の古馬GⅠを連勝した。天皇賞(秋)では後方から豪脚を発揮。有馬記念は抜群の手ごたえで4コーナーを回り直線抜け出して圧勝と、高いパフォーマンスを発揮している。その圧巻のパフォーマンスから、日本ダービー馬ドウデュースらを差し置いて最優秀3歳牡馬になったほか、年度代表馬にも輝いた。初の海外遠征となるが、新馬戦の新潟競馬場を除き、そのほかのレースは関東でのもので、関西遠征をしたことのない馬である。ドバイへの輸送を順調にこなせれば能力は発揮できそう。その能力を発揮できれば、海外の強豪相手にも高いパフォーマンスを発揮できそうだ。
日本馬ではイクイノックスが最も有力といえそうだが、忘れてはならないのが、昨年の勝ち馬シャフリヤールだ。
昨年は長く脚を使い、押し切って勝利した。その後はイギリス・アスコット競馬場で行われたG1・プリンスオブウェールズステークスに挑むも、重くなった馬場が合わずに4着。帰国初戦となった天皇賞(秋)こそ、伸びきれずに5着に敗れたものの、適距離のジャパンカップは2着と、格好はつけた。爆発的な瞬発力よりは長く脚を使うタイプで、派手な勝ち方を見せる馬ではない。ただ、海外遠征の経験と実績、さらに昨年の勝ち馬となれば、今年も面白い存在だろう。
海外勢で最有力となりそうなのは、イギリスのJ&T.ゴスデン厩舎所属、モスターダフだ。
まだGⅠ勝ちこそないものの、重賞をコンスタントに好走しており、前走サウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたネオムターフカップでは、道中2番手追走から4角先頭で7馬身差の圧勝劇を作った。2000m前後が得意距離なのだろうだが、前走の勝ちっぷりは圧巻で、地元イギリスよりも軽い芝で圧勝したのは大きく、メイダンの芝にも合いそうだ。また、3走前には2400mのGⅢを勝利しており、決して距離が長いとも思えない。イギリスの名門厩舎が送り出す存在にも注目だ。
以下、現在5連勝中で、前走ブリーダーズカップターフ勝ち馬レベルスロマンス、昨年のアイルランドダービー勝ち馬ウエストオーバー、昨年の香港ヴァーズ勝ち馬で、ここが引退レースになりそうな日本馬ウインマリリンらが、高額賞金と名誉をかけてメイダンの芝を駆け抜ける。
■ドバイシーマクラシックの日程、競馬場、コース
2023年3月25日(土曜)メイダン競馬場(アラブ首長国連邦・ドバイ)
第25回 ドバイシーマクラシックGⅠ
北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上 定量
コース:2,410m (芝・左)
総賞金:6,000,000米ドル 1着:3,480,000米ドル
発走時刻:3月26日1時00分(現地時間 3月25日 20時00分)
■ドバイシーマクラシックの出走予定登録馬一覧
ボタニク セ5 A.ファーブル(フランス)
ドバイフューチャー セ7 S.ビン.スルール(UAE)
※エミリーアップジョン 牝4 J&T.ゴスデン(イギリス)
イクイノックス 牡4 木村哲也(美浦)
モスターダフ 牡5 J&T.ゴスデン(イギリス)
レベルスロマンス セ5 C.アップルビー(UAE)
ロシアンエンペラー セ6 D.ホワイト(香港)
セニョールトーバ セ5 C.ファウンズ(香港)
シャフリヤール 牡5 藤原英昭(栗東)
※ウォーレンポイント セ4 C.アップルビー(UAE)
ウエストオーバー 牡4 R.ベケット(イギリス)
ウインマリリン 牝6 手塚貴久(美浦)
ザグレイ 牡4 Y.バルブロ(フランス)
※は出走回避見込み
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