2023年12月3日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GⅠ/ダート1800m)が行われる。クラウンプライド、セラフィックコール、テーオーケインズ、ハギノアレグリアス、レモンポップらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
予想して馬券を買う上で、できるだけ点数を絞った方が回収率に繋がっていく。どんな馬を「消し」にすればいいのか。消し条件を洗い出すことで、馬券に不要な馬を削り、狙いたい馬によりフォーカスを当てて馬券を買うことができるだろう。
今回はチャンピオンズカップの消し条件について分析していく。
■【予想】過去の傾向分析① 血統面
昨年は父、もしくは母父がキングカメハメハの馬で上位独占をしたチャンピオンズカップ。近年はキングカメハメハ系が好相性といえるレースである。
一方で相性の悪い血統もある。それは、父がヴァイスリージェント系以外のノーザンダンサー系だ。大きくノーザンダンサー系でひとくくりすると(1-1-1-17)だが、そこからヴァイスリージェント系(父フレンチデピュティ、クロフネ)を抜くと(0-0-0-15)となる。
また、母父に目を向けると、ロベルト系が(0-0-0-12)で、このレースとは相性が悪い。ノーザンダンサー系の母父も良いとは言えないが、少なくとも父方にいる時よりは相性が良い傾向にある。
人気馬の中にも父ノーザンダンサー系に該当している馬がいるが、血統的には割引だろう。
■【予想】過去の傾向分析② 前走クラス
ダート中距離GⅠ級競走は、JBCクラシックと東京大賞典の間にチャンピオンズカップがあり、それぞれ約中3週刻みで続いている。もちろん、JBCクラシックを使った馬をはじめ、前走GⅠ級の馬はチャンピオンズカップへの出走が多く、好走率も高い。
そして、GⅢのダート重賞を使われて挑んでくる馬も多い。基本的には地方交流GⅠか中央ダート重賞から挑んでくるというのが基本好走ローテだ。
一方で前走が重賞未満の馬(条件戦、オープン競走やリステッド競走)は消しということになる。強い相手と戦ってきた歴戦の馬が強いレースといえるだろう。
■【予想】過去の傾向分析③ 前走人気
このレースは前走人気で伏兵勢を消せるレース。前走6番人気以下だった馬の成績は(0-0-1-39)で、唯一馬券に絡んだのは2021年のアナザートゥルース。ただ、その前走レースで3着に入っており、チャンピオンズカップでも3着に粘りこんだ。
しかし前走が6番人気以下の馬は、このメンバーに入ると格下、もしくは状態面が下降している馬が多い。基本的には消しで良さそうだ。
これらのデータに該当している馬が直ちに「消し」というわけではないが、注意は必要だ。消しデータをかき消すほど能力が抜きん出ていると判断するか、好走条件に合致しているかを見極めて馬券の購入につなげていく必要がありそうだ。