2022年12月4日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GⅠ/ダート1800m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。
昨年の同レース覇者テーオーケインズを筆頭に、海外レースでも結果を残し3歳世代ではトップクラスの実力誇るクラウンプライド、ダートに転向してから未だに底を見せていないグロリアムンディとジュンライトボルト、今年のジャパンダートダービーの勝ち馬ノットゥルノらが出走を予定。各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。
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馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクター。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。
■最終追い切り動画
▼【テーオーケインズ】 高柳大輔厩舎
11月30日 栗東・坂路コース 重
4F54秒3 - 3F39秒2 - 2F24秒7 - 1F12秒3
評価:A
単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。素軽い走りで状態良好。前走からの上積みも感じられる好仕上がりだ。
昨年の同レース時の追い切りと比較しても遜色無く、昨年ほどのパフォーマンスを発揮できそう。前走・JBCクラシック(JpnⅠ)では休み明け仕上げながらも貫禄の勝利を飾り、地力の高さを証明した。断然の1番人気に推される想定ではあるが、逆らいづらい印象。連覇に期待がかかる。
▼【クラウンプライド】 新谷功一厩舎
11月30日 栗東・坂路コース 重
4F51秒0 - 3F37秒1 - 2F24秒5 - 1F12秒7
評価:C
併せ馬。調教助手が騎乗し鞭を入れられ強く追われた。気合い乗り良く雰囲気は良好だ。
ただ併せている馬に手応えが見劣る印象で、好調時と比較してもやや劣る仕上がりだ。前走は展開も味方して2着へと好走したが、最後に大外を回したテーオーケインズに差されてしまった。今回は状態面を考慮してもテーオーケインズとの逆転は考えづらく今後に向けての試金石となるレースとなりそうだ。
▼【グロリアムンディ】 大久保龍志厩舎
11月30日 栗東・Cウッドチップコース 重
6F80秒7 - 5F66秒3 - 4F51秒5 - 3F36秒8 - 1F11秒5
評価:C
単走。亀田温心騎手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。追われてからの反応鋭く好タイムをマークした。
ただ追い切り履歴を見ると最終追い切りでの急仕上げ感が否めず、休み明けを感じさせる仕上がりだ。前走は6戦ぶりに芝でのレースに出走し大敗してしまったが、得意のダートに戻し巻き返しを図れるか注目だ。
▼【ジュンライトボルト】 友道康夫厩舎
11月30日 栗東・ポリトラックコース 良
6F81秒7 - 5F66秒6 - 4F52秒2 - 3F38秒5 - 1F11秒2
評価:A
単走。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。追われてからの反応が素晴らしくまさに絶好調と言えそうだ。ここへ向けての追い切りも入念に消化してきており、好調時と比較しても遜色のない仕上がりだ。
前走はダートに転向してから初の重賞レースで勝利。ダート適性の高さを示した。その勢いそのままに今回も好走することができるかどうか。GⅠレースということでメンバーレベルは高くなるが現在の状態面の良さなら好勝負を演じても不思議では無さそうだ。
▼【ノットゥルノ】 音無秀孝厩舎
11月30日 栗東・坂路コース 重
4F52秒1 - 3F37秒6 - 2F24秒1 - 1F12秒0
評価:B+
併せ馬。武豊騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。追われてからの反応鋭く状態は良好。前走からの上積みも感じられる仕上がりだ。
好調時と比較すると若干劣る印象あるが、気合い乗りは非常に良く精神的にも良い状態にあると言えるだろう。前走は初の古馬混合戦で惨敗を喫してしまったが、前走から巻き返す可能性高く楽しみな馬と言えそうだ。
■まとめ
今年のチャンピオンズCも様々なレースをステップに実力馬が集結した。中でも昨年度のJRA最優秀ダートホースで昨年の同レース勝ち馬でもあるテーオーケインズの連覇に期待がかかる。他の有力各馬がテーオーケインズの連覇に待ったをかけることができるか否かも注目だ。
また今年は3歳馬が3頭出走予定しており、例年と比較すると多い。ダート界の世代交代なるかという点でも、非常に興味深いレースとなりそうだ。
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