【チャンピオンズカップ2022】予想・分析! コースやレースラップ、好走血統の特徴は?

Sporting News Japan Staff

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2022年12月4日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GⅠ/ダート1800m)が行われる。交流重賞のJBCクラシックから始まる秋冬のダート王者戦線だが、チャンピオンズCは中央競馬で行われる秋のダート王決定戦。注目度の高いレースである。

ジャパンカップダートから2014年に名称が変わり、中京競馬場で行われるようになったこのレース。チャンピオンズCに名称変更後、GⅠ勝ちがこのレースだけなのは2014年のサンビスタのみ。ホッコータルマエやクリソベリル、チュウワウィザードなど、地方も含めたダートGⅠ級レースを複数勝利してきた馬たちが、勝ち馬の欄に並んでいる。

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今回はチャンピオンズCが行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。


■予想・分析①:コースの特徴

スタンド前の直線半ば、上り坂の途中からスタート。コースを一周するコースだ。上り坂からスタートするので、序盤はスタミナを消費しやすい。スタートしてから1コーナーまではほとんど上り。2コーナー半ばから向こう正面まで再びやや上るが、1000mあたりからしばらく下りになる。

4コーナー半ばまで下ると再び上りになり、ゴール前に急坂が待ち構える。アップダウンの激しいコースで、スタミナと急坂に対応できるタフさが必要といえるだろう。


■予想・分析②:レースラップの特徴

最初の2ハロン(F)目が11秒台前半、速い年では10秒台をマークしており、先行争いが激化しやすい。ダートは特に先行が有利とされるが、各馬少しでも前に良いポジションを取りに行くために、上り坂でありながら速いラップタイムがマークされるのだろう。

ただし、その後はしばらく12秒台で経過する。向こう正面半ばから下り坂になるが、3コーナーに入ったあたりでも極端には速くなりにくい。最後の2F目が11秒台になる年が多いが、このあたりは勝負所かつ、下り坂の終わりで4コーナー出口なのでペースが上がる。直線は急坂が待ち構えることもあり、最後の1Fは再び12秒台に時計がかかりやすい。

スタミナが要求されるコースだが、最後の1F目でラップが落ちる。ダートは先行有利の傾向が強いが、このレースは差し馬も台頭しやすい。

さらに3、4コーナー比較的急で、スパイラルカーブが採用されている。コーナーで外に膨れやすく、後方待機の馬も進路を見つけやすい。さらに最初の先行争いが激化しやすいため、直線の急坂でスタミナを奪われ、差しが決まるというパターンが往々にしてみられる。スタミナに加え、上がりの脚をもっている馬には注意したいところだ。


■予想・分析③:好走血統、不振な血統

日本のダート頂上決定戦らしく、日本の主流血統であるサンデーサイレンス系が父か母父にいる馬の好走が目立つ。さらにミスタープロスペクター系も含有していると、なお好走しやすい。「Mr. Prospector」の名前が4代目くらいにあると良いだろう。

また、母系が日本で発展した在来牝系と呼ばれる馬の成績も良い。該当するような馬には注目してみると良いだろう。


■まとめ

今回の分析をまとめると……

・坂の途中からスタートで、直線の急坂を2回超えるコース(スタミナに加え、急坂への対応力が必要)
・前半の先行争いが激しくなりがちで、(例:激流ラップになる傾向があるため、緩まないペースへの対応力が必要)
・日本の主流血統に加え、在来牝系の馬が好走傾向(サンデーサイレンス系の好走が目立ち、ミスタープロスペクター系の含有馬はより好走しやすい。母方が日本馬で固められている馬にも注目)

チャンピオンズCの名のとおり、勝ち馬はダート王者にふさわしい名前が並んでいる。一方で2、3着は例年波乱傾向にあり、馬券的にも面白いレースだ。新たなダートチャンピオン誕生はあるのか。楽しみが尽きないレースとなりそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。