2022年9月11日、中京競馬場でセントウルステークス(GⅡ/芝1200m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。
昨年のスプリンターズステークスでは4着、高松宮記念では5着と現在のスプリントGⅠでは主役級の活躍を見せているメイケイエールを筆頭に、前走・安田記念で悲願のGⅠ制覇を飾ったソングライン、サンライズオネスト、ダディーズビビット、ボンボヤージらが出走を予定している。各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。
馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの1つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。
■最終追い切り動画
▼【メイケイエール】 武英智厩舎
9月7日 栗東・Cウッドチップコース 良
4F53秒3 - 3F37秒0 - 1F11秒0
評価:B+
単走。池添謙一騎手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。
直線で追われてからは手前を替えて鋭く伸びを見せ、休み明けながらも状態は良さそうだ。
あくまでも今回は本番のスプリンターズSを見据えた仕上がりだが、現状でも勝ち負けする可能性が高い仕上がりにある。
▼【ソングライン】 林徹厩舎
9月7日 美浦・南ウッドチップコース 稍重
5F67秒8 - 4F52秒3 - 3F37秒0 - 1F11秒4
評価:C
併せ馬。津村明秀騎手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。
追われてからジリジリ伸びてはいるが騎手に強く促されてのもので、少々物足りなく感じられた。前走の安田記念最終追い切り時のような直線でキレる足を使えているわけではなく、まだまだ良化途上。全体的に次を見据えた仕上がりに見受けられる。
▼【サンライズオネスト】 河内洋厩舎
9月7日 美浦・坂路コース 良
4F50秒5 - 3F36秒5 - 2F24秒4 - 1F12秒5
評価:B+
単走。横山典弘騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。
調教駆けするタイプで好時計をマーク。状態も良さそうだ。今回は4ヵ月の休み明けではあるが、それを感じさせないほど力強い走りで、力を出しきれそうな印象だ。
重賞ではワンパンチ足りない本馬ではあるが、ここで一発があってもおかしくない状態と言えるだろう。非常に楽しみな1頭だ。
▼【ダディーズビビット】 千田輝彦厩舎
9月7日 栗東・Cウッドチップコース 良
6F82秒2 - 5F66秒5 - 4F52秒1 - 3F37秒5 - 1F11秒5
評価:C
単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。
終いに強く追われた際にはジリジリと伸びており、状態は悪くないだろう。ただ折り合いに苦労しているように見受けられるため折り合い面が課題となりそう。絶好時と比較しても1枚劣る印象で、重賞実績の乏しい本馬が現状でどれだけやれるのか注目だ。
▼【ボンボヤージ】 梅田智之厩舎
9月8日 栗東・ポリトラックコース 良
5F66秒8 - 4F52秒3 - 3F39秒8- 1F12秒3
評価:B
単走。川須栄彦騎手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。
レース間隔が狭いためポリトラックで軽めの追い切りとなった。
状態面は前走と変わらず。現状維持に努めた印象だ。前走は展開が上手くハマったが、メンバーレベルが上がる今回どこまでやれるか注目だ。
■まとめ
昨年は1着のレシステンシアがスプリンターズSでは2着、2着のピクシーナイトが同レースを勝利。秋の大一番、スプリンターズSに直結したレースとなった。
今年はメイケイエール、ソングラインの2強対決が戦前から話題となっているが、果たして2強で決まるのか。はたまた穴馬の激走があるのか。スプリンターズSを見据えても非常に注目のレースとなりそうだ。
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