2023年10月1日、中山競馬場でスプリンターズステークス(GⅠ/芝1200m)が行われる。アグリ、ナムラクレア、ピクシーナイト、ママコチャ、メイケイエールらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
予想して馬券を買う上で、できるだけ点数を絞った方が回収率に繋がっていく。どんな馬を「消し」にすればいいのか。消し条件を洗い出すことで、馬券に不要な馬を削り、狙いたい馬によりフォーカスを当てて馬券を買うことができるだろう。
今回はスプリンターズステークスの消し条件について、今回と同じ中山芝1200mで行われた過去9年分から分析していく。
■【予想】過去の傾向分析① 血統面
短距離が比較的苦手なサンデーサイレンス系もまずまず馬券圏内に絡んでおり、血統傾向で大きな偏りがない。だがややこのレースを苦手としている系統がある。それは、ノーザンダンサー系だ。
ノーザンダンサー系は全体的にあまり成績が良くないが、ストームキャット系やダンチヒ系などに派生していれば馬券圏内に絡んでいる馬もいる。ただ、そのような大種牡馬を経由しないノーザンダンサー系は(0-0-0-5)だ。
母父においてもノーザンダンサー系は成績が偏っている。ノーザンダンサー系の中でも、ヴァイスリージェント系は(0-0-0-5)、ダンチヒ系は(0-0-0-4)だ。このあたりに該当する馬は軽視、または消しで良いだろう。
■【予想】過去の傾向分析② ローテーション
今回挙げたローテーションは、どのレースを使ってきたかではなく、前走2ヵ月以上間隔を置いたレースから何回目の出走になるかというところに焦点を当てる。あまりに詰めたローテーションでは馬体におつりがなく、GⅠでは厳しくなりやすいからだ。
2ヵ月以上の間隔を置いてから5回目以上の出走になると、このレースにおいては明らかにパフォーマンスが落ちる。成績でいえば、(0-0-1-15)だ。
唯一馬券に絡んだのは2018年13番人気3着のラインスピリットで、これは前の年の10月からコンスタントに使われていた。かなりタフな馬だったともいえるが、勝ち馬を除き上位入線が人気薄ばかりで、レースレベルもやや低い年だった。
基本的にはここまで使い詰めだと馬券に絡まないと思って良いだろう。
■【予想】過去の傾向分析③ 前走人気
やや興味深い消しデータがあり、前走人気で1頭も馬券に絡んでいない人気帯があった。それは、前走5番人気だ。
基本的に前走で3番人気以上に推されている馬が馬券に絡んでいるが、前走4番人気や前走6番人気の馬でも馬券に絡んでいる馬はいる。その中で、前走5番人気だけ(0-0-0-7)という成績だ。
このあたりは消したい馬がいた時だけ気にしてみても良いかもしれないだろう。
これらのデータに該当している馬が直ちに「消し」というわけではないが、注意は必要だ。消しデータをかき消すほど能力が抜きん出ていると判断するか、好走条件に合致しているかを見極めて馬券の購入につなげていく必要がありそうだ。