【スプリンターズS2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年10月2日、中山競馬場でスプリンターズステークス(GⅠ/芝1200m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

前哨戦のセントウルステークス(GⅡ)をレコードで制し1番人気に支持されるであろうメイケイエールを筆頭に、今年の桜花賞(GⅠ)では3着に好走し、スプリント路線では世代トップの実力を誇るナムラクレア、前走・安田記念(GⅠ)では3ヶ月の休み明けを2着と好走し地力の高さを証明したシュネルマイスター、高松宮記念との春秋スプリントGⅠ制覇を目論むナランフレグ、2走続けてスプリント重賞を2着と好走しているタイセイビジョンらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの一つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画


▼【メイケイエール】 武英智厩舎

9月28日 栗東・Cウッドチップコース 稍重

4F53秒5 - 3F36秒8 - 1F11秒1

評価:B

単走。池添謙一騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

迫力のあるダイナミックな走りで好調ぶりが伺える。ただ、ストライドが大きい走りはこの馬の特徴でもあるので、小回りでコーナーの角度がきつい中山競馬場替わりになるのは懸念材料だ。

馬自体の状態は良さそうなだけに、コースへ上手く対応することができるかどうかがポイントとなりそう。


▼【ナムラクレア】 長谷川浩大厩舎

9月28日 栗東・坂路コース 稍重

4F53秒0 - 3F38秒0 - 2F24秒3 - 1F12秒0

評価:A

単走。調教師が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの反応が素晴らしく絶好調。また、1週前追い切りから最終追い切りへの過程がとても良く、まさにメイチの仕上げと言えるだろう。

3歳牝馬なので斤量53kgで出走できる点も、この馬にとっては追い風。非常に注目の1頭だ。


▼【シュネルマイスター】 手塚貴久厩舎

9月28日 美浦・南ウッドチップコース 良

5F67秒9 - 4F52秒4 - 3F37秒4 - 1F11秒5

評価:C

3頭併せ馬。嶋田純次騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの反応鋭く状態は悪くなさそうだが、手前替えに苦労する場面も見られ、休み明け感は拭えない仕上がり。絶好時と比べるとやや劣る印象だった。

初出走となるスプリント戦で未知数な部分が多く不安はあるが、地力は高い馬であるので能力でどこまでやれるか注目だ。


▼【ナランフレグ】 宗像義忠厩舎

9月28日 美浦・南ウッドチップコース 良

6F84秒6 - 5F68秒0 - 4F52秒6 - 3F38秒1 - 1F12秒0

評価:C

3頭併せ馬。丸田恭介騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

力強いフットワークからパワフルな走りを披露した。ただ高松宮記念時の追い切りと比べると素軽さに欠ける印象で、休み明け故に少し身体が重たそうだ。

同年の春秋スプリントGⅠ制覇のかかる今回。後方からレースを進める脚質からも、展開に恵まれるか否かが好走のカギとなりそうだ。


▼【タイセイビジョン】 西村昌幸厩舎

9月28日 栗東・Cウッドチップコース 稍重

7F96秒4 - 6F80秒8 - 5F66秒5 - 4F52秒1 - 3F36秒7 - 1F11秒5

評価:B

3頭併せ馬。福永祐一騎手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

素軽い動きで状態は良好。前走からも上積みを感じることができ、ここへ向けて好仕上がりと言える。

一方、気負い気味で折り合いに難しい印象が強く、今回が本馬に初めての騎乗となる福永騎手と本番で上手くコンタクトを取ることができるかどうかがポイントとなるだろう。


■まとめ

現在、混戦を極めているスプリント路線。昨年の上位3頭は不在のメンバー構成からも、スプリント界の混戦ぶりが伺える。

今回のスプリンターズSでこの路線の主役に躍り出るのはどの馬か。スプリントの新王者誕生に期待が高まる。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。