【スプリンターズS2022】枠順と出走馬が確定!過去の傾向は?データから考察

Sporting News Japan Staff

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2022年10月2日、中山競馬場でスプリンターズステークス(GⅠ/芝1200m)が行われる。JRAは開催に先立ち、出走馬と枠順を発表。メイケイエール、ナムラクレア、シュネルマイスター、ナランフレグ、タイセイビジョンらの出走が確定した。

今回は発表された出走予定馬と枠順・馬番を確認していく。

さらに過去10年の枠順データから、有利な枠、不利な枠の傾向を導き出していく。果たしていい枠を引いた馬は? 反対に枠順に恵まれなかった有力馬はいるのか?

■2022年:スプリンターズSの出走馬・枠順

※枠・馬番    馬名    性齢        斤量    騎手    厩舎
1枠1番:テイエムスパーダ    牝3    ┃    53kg    国分恭介    (栗)五十嵐忠男
1枠2番:ジャンダルム    牡7    ┃    57kg    荻野極    (栗)池江泰寿
2枠3番:メイショウミモザ    牝5    ┃    55kg    丹内祐次    (栗)池添兼雄
2枠4番:ダイアトニック    牡7    ┃    57kg    岩田康誠    (栗)安田隆行
3枠5番:エイティーンガール    牝6    ┃    55kg    秋山真一郎    (栗)飯田祐史
3枠6番:ナランフレグ    牡6    ┃    57kg    丸田恭介    (美)宗像義忠
4枠7番:ウインマーベル    牡3    ┃    55kg    松山弘平    (美)深山雅史
4枠8番:ファストフォース    牡6    ┃    57kg    団野大成    (栗)西村真幸
5枠9番:ナムラクレア    牝3    ┃    53kg    浜中俊    (栗)長谷川浩大
5枠10番:タイセイビジョン    牡5    ┃    57kg    福永祐一    (栗)西村真幸
6枠11番:トゥラヴェスーラ    牡7    ┃    57kg    鮫島克駿    (栗)高橋康之
6枠12番:ヴェントヴォーチェ    牡5    ┃    57kg    西村淳也    (栗)牧浦充徳
7枠13番:メイケイエール    牝4    ┃    55kg    池添謙一    (栗)武英智
7枠14番:ラヴィングアンサー    牡8    ┃    57kg    菱田裕二    (栗)石坂公一
8枠15番:シュネルマイスター    牡4    ┃    57kg    横山武史    (美)手塚貴久
8枠16番:マリアズハート    牝6    ┃    55kg    菊沢一樹    (美)菊沢隆徳

■過去の枠順傾向は?

枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:1- 1- 3-13/18|5.6% 11.1% 27.8%
2枠:1- 2- 2-13/18|5.6% 16.7% 27.8%
3枠:0- 0- 3-15/18|0.0% 0.0% 16.7%
4枠:3- 2- 0-13/18|16.7% 27.8% 27.8%
5枠:2- 1- 0-14/17|11.8% 17.6% 17.6%
6枠:0- 1- 0-17/18|0.0% 5.6% 5.6%
7枠:1- 1- 0-16/18|5.6% 11.1% 11.1%
8枠:1- 1- 1-15/18|5.6% 11.1% 16.7%

2014年のスプリンターズSは新潟競馬場で開催されたため、該当するデータは2014年を除く9回が対象になる。

過去10年全ての枠で馬券に絡んでいるが、その中でも5枠から内の枠の成績が全体的に優秀で、6~8枠の成績が若干不振。この傾向は改修後の2015年以降に顕著となっている。

2015年以降のスプリンターズSの枠順別成績は以下の通りだ。

枠番:着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠:1- 1- 3- 9/14|7.1%     14.3% 35.7%
2枠:1- 2- 1-10/14|7.1% 21.4% 28.6%
3枠:0- 0- 2-12/14|0.0% 0.0% 14.3%
4枠:3- 1- 0-10/14|21.4% 28.6% 28.6%
5枠:1- 1- 0-11/13|7.7% 15.4% 15.4%
6枠:0- 1- 0-13/14|0.0% 7.1% 7.1%
7枠:1- 0- 0-13/14|7.1% 7.1% 7.1%
8枠:0- 1- 1-12/14|0.0% 7.1% 14.3%

このように2015年以降は6~8枠の成績が低下している。

また2015年以降6~8枠で馬券に絡んだのは全部で4頭いるが、うち3頭は当日3番人気以内に支持されていた。1~5枠と比較すると、6~8枠は割引が必要といえる。

まとめると以下の傾向がある。

・全枠馬券に絡んでいるが外枠不利の傾向が高い
・特に2015年以降6~8枠の成績が不振である
・2015年以降に6~8枠で馬券に絡んだ4頭中3頭は当日3番人気以内だった

■2022年のレース展望、枠順考察

前走をレコードで圧勝し、今回人気の中心となりそうなメイケイエールは7枠13番を引いた。

7枠は過去の実績から不利な枠となっているが、馬体に余裕がある中で前走をレコード勝ち。今回はさらに状態を上げて臨むことは明白だ。

スタートが課題となるが、スムーズに走ることができれば、実力は抜けている。だが枠順は向かい風のため、判断が難しい1頭になりそうだ。

次に注目を集めそうなナムラクレアは5枠9番を引いた。

函館スプリントステークス(GⅢ)を圧勝して臨んだ、前走の北九州記念(GⅢ)。外枠から3着に入り、内枠有利の展開の中、改めて実力の高さを見せつけた形だ。

過去のスプリンターズSからも、不利な外枠と比較すると5枠の成績は悪くない。内の各馬の状況を見ながら臨機応変なコース取りができるため、枠順はむしろ追い風といえる。

今回が初のスプリント戦となるシュネルマイスターは、8枠15番を引いた。

今回はフルゲート16頭立てのため、大外枠は若干割引が必要といえる。だが初のスプリント戦で、枠よりもペースについていけるかどうかが大きな鍵を握る。

その点から考えると、8枠は内に包まれるリスクのなくスムーズな競馬がしやすい。しかし勝ち負けという点からは、8枠は若干の割引が必要だろう。

枠順から人気薄の中で不気味なのが1枠2番を引いたジャンダルムだ。

昨年に続いて2度目のスプリンターズS挑戦。スタートが悪く後方からの競馬が多かった昨年だが、今年は荻野極騎手が主戦となり、課題だったスタートの悪さは解消されている。

前走こそ大敗したものの、ここを目標に仕上げられている。スタートを決め、道中前に付けたい。今回は、重賞制覇を果たした3月のオーシャンステークス(GⅢ)と同じコース。枠順を活かした好走が期待される。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。