【スプリンターズS2022】予想・分析! コースやレースラップ、好走血統の特徴は?

Sporting News Japan Staff

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2022年10月2日、中山競馬場でスプリンターズステークス(GⅠ/芝1200m)が行われる。秋のG1シリーズ開幕にして、秋のスプリント王決定戦となるこのレース。短距離戦線は絶対艇的王者が不在ながらも、個性的なメンバーが揃った。

中山競馬場で行われるが、9月開催は野芝オンリー。他の開催の洋芝の混じった芝よりもスピードが出やすい。このあたりも、短距離王決定戦にアクセントを加えている。

今回はスプリンターズステークスが行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。

■予想・分析①:コースの特徴

外回りコースを使用。スタート地点は外回り向こう正面の坂の頂上で、しばらく下る。すぐに緩やかなカーブに差し掛かるが、3コーナーも外回りコースの分緩やかなので、このあたりはコーナリングの巧拙は大きく問われない。

3コーナーの内回りとの合流点を通過すると、きつめの角度の4コーナーを回る。そして、310mほどの短い直線と、中山名物の急坂を迎えるというレイアウトだ。

■予想・分析②:レースラップの特徴

最初の2ハロン目は10秒台前半をマークすることも珍しくなく、前半3ハロンは33秒台前半、速い年は32秒台で通過することもある。もちろん、当日の馬場状態や出走メンバー次第だが、速いペースで前半を通過することが多い。

そのまま後半を迎え、勢いがついた状態で直線を迎える。急坂を上り終えた最後の1ハロンで、12秒台になることもある。ただ昨年は6ハロンすべて11秒台だったように、終始11秒台で走り切れるようなスプリント能力とスピードの持続力が求められるコースだ。

■予想・分析③:好走血統、不振な血統

大きな系統では、ミスタープロスペクター系血統馬の好走が目立つ。その中でも、キングカメハメハ系に加え、フォーティナイナー系やゴーンウエスト系といった、スピードの絶対値や持続力に長けている種牡馬の活躍が目立っている。

逆にサンデーサイレンス系はなかなか勝ち切れていない傾向。不振というほどでもないが、他の距離のレースと比べると、好走率は下がる。サンデーサイレンス系よりも、ミスタープロスペクター系を重視したい。

■まとめ

今回の分析をまとめると……

  • スタートして下り坂だが、最後は上り坂(急坂への対応力が必要)
  • 11秒台の速いラップが続く(スピードの持続力が必要)
  • キングカメハメハ系、フォーティナイナー系、ゴーンウエスト系といった、ミスタープロスペクターの系統に好走が目立つ(父が非サンデーサイレンス系の馬が好走しているレース)

下り坂の続くコースレイアウト、スピードの出やすい野芝ということもあり、高いスピード値とその持続力が求められる、スプリンターズS。春のスプリントGⅠ・高松宮記念はナランフレグが勝利して波乱となったが、秋はどのような結末が待っているだろうか。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。