2022年10月2日、中山競馬場でスプリンターズステークス(GⅠ/芝1200m)が行われる。メイケイエール、ナムラクレア、シュネルマイスター、ナランフレグ、タイセイビジョンらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
今回はスプリンターズSの好走条件について分析していく。
予想して馬券を買う上で、軸馬の選定は欠かすことのできない要素だ。どんな馬を軸馬にすればいいのか。好走条件を紐解いていくことで、期待値の高い馬が見えてくる。
■【予想】過去の傾向分析①:人気
スプリンターズSは過去10年で、上位人気による決着となったのは、2019年のみ。波乱傾向が強いレースで、11番人気以下の馬は61頭中5頭が馬券に絡んでいる。
高配当を狙うためには、2桁人気を押さえる必要がある。しかし安定感から中心となる馬はやはり10番人気以上の馬から選ぶのがよさそうだ。
※以降のデータはすべて11番人気以下の人気薄を除外して集計。10番人気以内にのみ絞って考察
■【予想】過去の傾向分析②:枠順
スプリンターズSは過去10年では、若干内枠有利の傾向が高い。特に改修が行われた2015年以降、内枠有利の傾向が顕著になっている。
具体的には2015年以降、6~8枠で馬券に絡んだのは4頭のみであり、うち3頭は当日3番人気以上の実績馬だった。
6~8枠は枠順から不利になると考え、中心となる馬は1~5枠から選びたい。
■【予想】過去の傾向分析③:前走
スプリンターズSは数多くのステップから各馬が挑むが、その中でも特徴的なデータがあるのが、セントウルS、北九州記念の2つだ。
まずセントウルSを使った馬は(6-4-0-24)、複勝率29%と安定した成績だが、馬券に絡んだ10頭はセントウルSで当日3番人気以内に支持されていた。
次に北九州記念を使った馬は(0-1-1-10)、複勝率16%とセントウルSと比較すると成績は劣るが、過去10年で北九州記念を2着以内に入った馬は、意外にも全て馬券対象外となっている。
以上のように前走の中でも、セントウルSを使った馬は当日3番人気以上に支持されていた馬、そして北九州記念を使った馬は、連対馬以外から選びたい。
■【予想】過去の傾向分析④:血統
スプリンターズSは、過去10年では父ヘイルトゥリーズン系(3-3-5-22)複勝率33%、父ミスタープロスペクター系(6-4-2-29)複勝率29%と、この2つの血統の活躍が目立っている。
父ノーザンダンサー系は(0-1-1-15)複勝率11%、過去10年では2頭しか馬券に絡んでいない。
中心となる馬は父ヘイルトゥリーズン系、父ミスタープロスペクター系、この2つの血統の馬の中から選びたい。
■過去の好走条件、すべてに該当する馬の成績は?
他にも「半年以上の休み明け」や「当日の馬体重の増減プラス・マイナス20キロ以上」といった好走率がぐんと下がる項目に該当している馬を除外。すると上記の好走条件にすべて合致する馬の成績は……
(7-5-5-17)※前走クラスがOP以上の馬で算出
勝率20% 複勝率50%
単勝回収率65% 複勝回収率125%
特に複勝率が優秀な成績となっている。
今年もこれらの項目に該当する馬は要注意。軸馬、穴馬として一考の余地がありそうだ。すべて該当していなくとも、複数該当していれば注目してみてみるのがいいかもしれない。
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