2022年12月3日、中山競馬場でステイヤーズステークス(GⅡ/芝3600m)が行われる。アイアンバローズ、シルヴァーソニック、ディアスティマ、ディバインフォース、ユーキャンスマイルらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
今回はステイヤーズステークスの好走条件について分析していく。
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■【予想】過去の傾向分析①:血統面
過去のレースではアルバート(アドマイヤドン産駒)の3連覇や、デスペラード(ネオユニヴァース産駒)の連覇などがあり、必然的にこの2頭の種牡馬の成績が良い。だがこれらの種牡馬の産駒は、今年のメンバーには存在しない。
次に良績を挙げているのはディープインパクト系、キングマンボ系、ステイゴールド系に加え、ハーツクライ産駒だ。この中で、キングマンボ系にはキングカメハメハ系が入るのだが、キングカメハメハ系は(0-0-1-8)。3着に入ったのは2019年の11番人気エイシンクリック(父ルーラーシップ)のみとなる。そのため、キングカメハメハ系以外のキングマンボ系が良いだろう。
母父では非サンデーサイレンス系の成績が良い。グレイソヴリン系やノーザンダンサー系、ロベルト系の母父の成績が特に良い傾向にある。長距離レースなので、タフで馬力のある血が母父に入ることで、このレースの好走につなげているのだろう。
■【予想】過去の傾向分析②:前走クラス
現在JRAで実施されるレースの中で、最も距離が長いステイヤーズS。当然長距離適性が問われるレースでもある。そのため3勝クラスの身でも好走が見られており、前走3勝クラスで5着以内に入った馬は(2-3-2-6)で、複勝率は50%を超える。
だが、もちろんオープン馬の成績が良い。その中でも、前走オープン特別(リステッドを除く)かGⅡの成績が良い。どちらも芝2400m以上のレースを経由してきた馬が多いが、距離適性の巧拙を判断できそうだ。
■【予想】過去の傾向分析③:前走コース
前走クラスにも多少つながるが、前走東京芝2500mだった馬の成績は(6-1-4-34)で、過去10年で最も勝ち星が多い。前走クラスでGⅡだった馬の勝ち星は6勝。その条件のレースは目黒記念とアルゼンチン共和国杯の2つだが、目黒記念から出走した馬は過去10年で1頭しかおらず、着外に敗れている。
つまりアルゼンチン共和国杯組の成績が良いということになる。スタミナの問われるレースであり、アルゼンチン共和国杯から出走する馬は多いものの、6勝している事実は見逃せない。
その他では、前走札幌芝2600mが(2-0-0-9)。好走か凡走の両極端ではあるが、過去10年で2勝を挙げている。これも大多数が丹頂ステークスで、洋芝の長距離オープン競走。スタミナが問われるレースである。いずれにしても、長距離適性、スタミナがものをいうレースを使った馬が好走している。
東京芝2000mからの転戦組は勝ち星がないが、(0-2-1-7)と中距離ながら決して悪くない成績である。前走コースでは、このあたりからの転戦組に注目してみると良いだろう。
■【予想】過去の傾向分析④:馬体重
人間でも長距離ランナーは華奢な方が多いように、馬の世界でも同じようなことが言える。500㎏を越す馬の成績は(0-2-1-27)と勝ち星がない。馬体が大きいと筋肉が多くなり、それだけ酸素消費量が多くなるため、長距離には適しにくくなる。もちろん適性でカバーできる馬もいるが、基本的には499㎏以下の馬を狙った方が良さそうだ。
■過去の好走条件、すべてに該当する馬の成績は?
他にも「当日の馬体重の増減プラス・マイナス20キロ以上」といった好走率がぐんと下がる項目に該当している馬を除外。すると上記の好走条件にすべて合致する馬の成績は……
(5-2-3-14)
勝率20.8% 複勝率41.7%
単勝回収率260% 複勝回収率118%
成績となっている。
今年もこれらの項目に該当する馬は要注意。軸馬、穴馬として一考の余地がありそうだ。すべて該当していなくとも、複数該当していれば注目してみてみるのがいいかもしれない。
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