2023年11月26日、東京競馬場でジャパンカップ(GⅠ/芝2400m)が行われる。今回は週中時点での人気・オッズの予想を展望していく。イクイノックス、スターズオンアース、タイトルホルダー、ドウデュース、リバティアイランドらが出走を予定しているが、果たしてどの馬が人気上位に支持されるのだろうか。
各馬の実績やポテンシャル、血統構成などから気になるオッズを考察していく。
■ジャパンカップの日程、競馬場・コース
2023年11月26日(日曜) 5回東京8日
第43回ジャパンカップGⅠ
3歳以上 オープン(国際)(指定) 定量
コース:2,400メートル(芝・左)
本賞金:50000,20000,12500,7500,5000万円
■最新予想オッズ・想定人気
イクイノックス 1.4
リバティアイランド 3.0
ドウデュース 14.6
スターズオンアース 19.9
タイトルホルダー 20.5
ダノンベルーガ 49.8
ディープボンド 66.8
ヴェラアズール 72.2
パンサラッサ 80.5
イレジン 148.3
チェスナットコート 154.8
テーオーロイヤル 178.3
ウインエアフォルク 198.4
スタッドリー 198.4
ショウナンバシット 198.4
エヒト 21.2
インプレス 238.7
フォワードアゲン 276.2
クリノメガミエース 395.7
トラストケンシン 454.4
■オッズ・人気予想考察
2強ムードの様相だが、1番人気は世界ランキング1位のイクイノックスだろう。
前走のGⅠ・天皇賞(秋)は前半1000m57秒7のペースを3番手で追走。直線半ばで楽々抜け出すと、あとは一人旅で1分55秒2の芝2000m世界レコードをたたき出して勝利した。昨年は後方からごぼう抜きで世界を騒がせたが、今年は圧巻の勝ち時計で再び世界を震撼させた。ただし、あくまで今のイクイノックスにとって、ベストは東京でも芝2400m。今回がベストコースといえる。前走レコード勝ちの反動は気になるが、ベストの舞台での走りに期待したい。
2強ムードのもう1頭は、今年の3冠牝馬、リバティアイランドだ。
前走の秋華賞(GⅠ)は中団前目の位置から勝負どころでまくり気味に上がって行き、直線先頭で押し切る横綱相撲で勝負を決めた。着差こそ2着のマスクトディーヴァに1馬身差と詰め寄られたが、着差以上に完勝だったといえる内容だった。ただ、秋華賞は前哨戦仕上げともいえる感じで、いくらか馬体に余裕はあった。陣営の予定通り、余裕を持った仕上げで秋華賞を勝利し、ジャパンカップへ向けてさらに馬体を磨き上げている。3歳牝馬は54㎏と恵量。他馬との斤量差も味方にし、世界ランキング1位に挑む。
8ヵ月ぶりを使われたドウデュースが、日本ダービーの再現を狙う。
前走の天皇賞(秋)では、道中力んだ影響もあり、直線では伸びあぐねて7着に敗れた。道中の走りに加え、主戦の武豊騎手の負傷により急遽戸崎圭太騎手に乗り替わるアクシデントもあり、結果は奮わなかった。順調に使われてきた馬たちに対し、久々で勝てるほど甘くなかったというレースとなってしまったが、叩いての上積みは期待できる。イクイノックスを破った日本ダービーと同じ東京2400mで走ることができる点はプラスだ。前走のように道中で力みっぱなしになると厳しいが、能力は一級品なだけに折り合いの不安が解消されれば楽しみな馬になるだろう。
順調さは欠くものの、スターズオンアースも得意コースでの一発を狙う。
予定された天皇賞(秋)はレース当週の挫跖の影響により回避となった。だが天皇賞(秋)は1分55秒2という世界レコードで決まったレースで、高速決着によるダメージも懸念される。そのレースに参加しなかったことは、消耗度で他馬より有利となる。大阪杯(GⅠ)のレース後に、騎乗していたC.ルメール騎手が「元々は2400mの馬」とコメント。ここは得意の距離に戻ってきたといえる。鞍上にW.ビュイック騎手を配し、期待が高まる。
昨年の上半期を席巻したタイトルホルダーも復権を期して挑んでくる。
前走オールカマー(GⅡ)はこの馬得意の逃げの手に打てたものの、最後はローシャムパークの強襲に遭い、2着に敗れた。ただ、このレースでは完調手前であり、強い調教も積んでいなかった。オールカマーが9月のレースだったので、間隔はやや空く。だがステイヤータイプのこの馬にとって、使うレースが間になかったのも事実。ジャパンカップに向け、予定通り順調に調整されている。気分良く逃げられればしぶといタイプなので、この馬がレースのカギを握りそうだ。