【ジャパンカップ2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年11月27日、東京競馬場でジャパンカップ(GⅠ/芝2400m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

前走のGⅠ・天皇賞(秋)5着から巻き返しを図るシャフリヤールを筆頭に、同レースで3着に好走し実力の高さを示したダノンベルーガ、前走・京都大賞典(GⅡ)を勝利し勢いに乗る上がり馬ヴェラアズール、今年6月には約1年半ぶりにターフに戻ってきた実力馬ヴェルトライゼンデ、2020年度の無敗の三冠牝馬デアリングタクトらが出走を予定。各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

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馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクター。今回は上位人気が予想される馬を中心に、最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画


▼【シャフリヤール】 藤原英昭厩舎

11月23日 栗東・坂路コース 良

4F54秒7 - 3F39秒5 - 2F25秒1 - 1F12秒1

評価:B

併せ馬。C.デムーロ騎手が騎乗し、馬なりの追い切りとなった。素軽い走りで気合い乗り良く、叩いた上積みを感じられる仕上がりだ。

ただ1週前に芝コースで行った追い切り同様に、最終追い切りも馬なり。軽めの追い切りメニューしかこなしていないのは気になる部分だ。また前走よりは良化しつつも、絶好時と比較すると1枚劣る印象。現状でどれだけやれるか注目だ。


▼【ダノンベルーガ】 堀宣行厩舎

11月24日 美浦・南ウッドチップコース 重

5F71秒0 - 4F54秒3 - 3F38秒9 - 1F12秒1

評価:B+

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。素軽い走りで追われてからの反応も鋭く状態は良さそう。前走からの上積みは感じられないが、前走からの状態の良さをキープしている。

3歳馬にとって天皇賞(秋)からのタイトなローテーションや2400mという距離に課題はあるが、状態面は引き続き良くここでも好勝負を演じられる仕上がりにありそうだ。


▼【ヴェラアズール】 渡辺薫彦厩舎

11月23日 栗東・Cウッドチップコース 良

6F81秒8 - 5F66秒7 - 4F51秒8 - 3F36秒5 - 1F11秒3

評価:B

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。追われてからの反応鋭く好タイムを記録。状態は良さそうだ。

ただ頭の高いフォームからピッチ走法で走る本馬にとって、東京コースの舞台設定がマッチしているのかどうかはやや疑問が残る。非常にパワフルな走り方をするため、雨が降って馬場が渋った際には評価を上げたい。


▼【ヴェルトライゼンデ】 池江泰寿厩舎

11月23日 栗東・坂路コース 良

4F52秒5 - 3F38秒1 - 2F24秒7 - 1F12秒2

評価:A

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。首を上手に使った走りで、気合い乗り良く状態は良好。長期休養明けでは最も良く映り、非常に期待の持てる仕上がりだ。

3歳時に日本ダービーで3着に好走しているコースおり、舞台相性は良い。ここで巻き返す可能性は高そうだ。


▼【デアリングタクト】 杉山晴紀厩舎

11月23日 栗東・坂路コース 良

4F54秒3 - 3F38秒2 - 2F25秒0 - 1F12秒6

評価:C

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。追われてからの反応が鈍く、身体が重そうな印象。前走から中2週とタイトなローテーションで、上積みも感じられない仕上がりだ。

約1年の長期休養明け以降、人気に推されながらも思ったような成績を挙げられていない。ここでの復活に期待がかかる。

■まとめ

昨年、一昨年と人気馬が好走し3連単配当も1000円台と堅い決着が続いているジャパンC。今年は過去2年と比較すると混戦模様で、人気薄の各馬にもチャンスがありそう。

また今年は、海外馬が4頭出走と国際色の強いレースとなる。海外馬が馬券内に食い込んでくるのかという点でも、非常に興味深いレースだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。