2022年11月27日、東京競馬場でジャパンカップ(GⅠ/芝2400m)が行われる。JRAは開催に先立ち、出走馬と枠順を発表。シャフリヤール、ダノンベルーガ、ヴェラアズール、ヴェルトライゼンデ、デアリングタクトらの出走が確定した。
今回は発表された出走予定馬と枠順・馬番を確認していく。
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さらに過去10年の枠順データから、有利な枠、不利な枠の傾向を導き出していく。果たしていい枠を引いた馬は? 反対に枠順に恵まれなかった有力馬はいるのか。
■2022年:ジャパンCの出走馬・枠順
※枠・馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 厩舎
1枠1番 シムカミル 牡3 ┃ 55kg G.ブノワ [外]S.ワッテル
1枠2番 オネスト 牡3 ┃ 55kg C.ルメール [外]F.シャペ
2枠3番 ヴェルトライゼンデ 牡5 ┃ 57kg D.レーン (栗)池江泰寿
2枠4番 トラストケンシン 牡7 ┃ 57kg 丸田恭介 (美)高橋文雅
3枠5番 グランドグローリー 牝6 ┃ 55kg M.ギュイヨン [外]G.ビエトリーニ
3枠6番 ヴェラアズール 牡5 ┃ 57kg R.ムーア (栗)渡辺薫彦
4枠7番 テュネス 牡3 ┃ 55kg B.ムルザバエフ [外]R.シールゲン
4枠8番 デアリングタクト 牝5 ┃ 55kg T.マーカンド (栗)杉山晴紀
5枠9番 ユニコーンライオン 牡6 ┃ 57kg 国分優作 (栗)矢作芳人
5枠10番 ハーツイストワール 牡6 ┃ 57kg 武豊 (美)国枝栄
6枠11番 カラテ 牡6 ┃ 57kg 菅原明良 (栗)辻野泰之
6枠12番 シャドウディーヴァ 牝6 ┃ 55kg 松山弘平 (美)斎藤誠
7枠13番 テーオーロイヤル 牡4 ┃ 57kg 菱田裕二 (栗)岡田稲男
7枠14番 ダノンベルーガ 牡3 ┃ 55kg 川田将雅 (美)堀宣行
7枠15番 シャフリヤール 牡4 ┃ 57kg C.デムーロ (栗)藤原英昭
8枠16番 リッジマン 牡9 ┃ 57kg 石川裕紀人 [地]千葉幸喜
8枠17番 ユーバーレーベン 牝4 ┃ 55kg M.デムーロ (美)手塚貴久
8枠18番 ボッケリーニ 牡6 ┃ 57kg 浜中俊 (栗)池江泰寿
■過去の枠順傾向は?
枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:4- 3- 1- 9/17|23.5% 41.2% 47.1%
2枠:2- 0- 3-14/19|10.5% 10.5% 26.3%
3枠:1- 1- 2-16/20|5.0% 10.0% 20.0%
4枠:1- 2- 0-17/20|5.0% 15.0% 15.0%
5枠:0- 2- 0-18/20|0.0% 10.0% 10.0%
6枠:0- 1- 0-19/20|0.0% 5.0% 5.0%
7枠:1- 0- 3-19/23|4.3% 4.3% 17.4%
8枠:1- 1- 1-24/27|3.7% 7.4% 11.1%
過去10年の結果を見ると、1枠が有利な枠であることがわかる。馬番別に成績を見ると、2桁馬番となる10番以降の馬が馬券に絡んだのは、全30頭中8頭のみとなる。
さらに直近5年に範囲を絞ると、10番以降の馬が馬券に絡んだのは、2018年のスワーヴリチャードのみ。この馬は当日2番人気に支持された実力馬だった。
近年の傾向から外枠の人気薄馬は厳しく、上位人気の馬でも2桁馬番の馬は割引が必要と考えてよいだろう。
まとめると以下の傾向がある。
・1枠の成績が優秀
・内枠有利、外枠不利の傾向がある
・馬番10番より外は割引が必要
■2022年のレース展望、枠順考察
今回人気の中心が予想されるシャフリヤールは7枠15番を引いた。
昨年の3着馬ではあるが、この時は2枠4番という好枠を引いていた。外枠となる今年は、枠順からは若干の割引が必要といえる。
次に人気を集めるであろうダノンベルーガは7枠14番。
この馬も外枠なので若干の割引が必要といえるが、後方脚質のため直線の末脚を活かしやすい枠とも言え、むしろ有利に働く可能性もある。
同じく人気を集めるであろうヴェラアズールは3枠6番に入った。
上位人気が予想される馬の中では、内目の枠を引いた形。枠順からこの馬が当日は1番人気に支持される可能性もあるだろう。鞍上にR.ムーア騎手を配していることからも、今回は陣営の本気度が伺える。
4枠8番を引いたデアリングタクトも、この枠順はベストと言って良いだろう。
一昨年の3着馬で、本来ならば1番人気に支持されてもおかしくない。近2走は掲示板を外していることから、今回は人気を落とすことが予想される。枠順からは狙い目の馬といえる。
ジャパンCは上述の通り1枠の成績が優秀だが、今回の1枠は海外馬2頭が引いた。今回枠順から人気薄の中で不気味なのが、1枠2番を引いた海外馬オネストだ。
前走の凱旋門賞(GⅠ)は10着に敗れたが、大敗の理由は重馬場による影響があった。隣の枠に決まったシムカミルにパリ大賞(GⅠ)で勝利。さらに当日はコース経験の豊富なC.ルメール騎手が騎乗することを考えると、枠順からも狙い目の一頭だ。
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