2022年11月27日、東京競馬場でジャパンカップ（GⅠ／芝2400m）が行われる。JRAの発表によると、昨年のダービー馬シャフリヤール、前走のGⅠ・天皇賞（秋）で3着に入った3歳馬ダノンベルーガ、京都大賞典（GⅡ）で重賞初制覇したヴェラアズール、パリ大賞（GⅠ）の覇者オネスト、昨年の5着馬グランドグローリーら地方馬1頭、外国馬4頭を含む21頭が出走登録を行っている。
今回はジャパンCの登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
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■2022年ジャパンCの展望・人気・予想
シャフリヤールはダービー以来の国内GⅠ勝利を目指す。
昨年は三冠馬コントレイルが有終の美を飾り、同馬は3着に終わった。1コーナーで他馬に寄せられ内ラチに接触するなど、スムーズなレース運びとは言えなかった。今年は海外を転戦し、今回鞍上を予定しているC.デムーロ騎手と共にドバイシーマクラシック（GⅠ）を制覇。ダービーを制した舞台で再び海外勢を抑え、さらなるタイトル獲得なるか注目だ。
国内の3歳馬代表ダノンベルーガも人気が予想される。
前走・天皇賞（秋）は、ダービー以来5ヵ月ぶりの実戦であった。勝ったイクイノックスと大逃げを打ったパンサラッサを上がり3ハロン（F）32秒8の末脚で追い上げるも、差し届かず3着。しかしシャフリヤールに先着し、価値ある3着だった。今年のダービーでは1番人気（4着）に支持された実力馬が、豪脚を繰り出しビックタイトル獲得を狙う。
R.ムーア騎手が鞍上予定のヴェラアズールは、自慢の末脚を見せられるか。
デビュー以来ダートを使ってきたが、今年の3月に行われた淡路特別（2勝クラス）で初めて芝のレースに出走。それ以降芝を5戦して（3-0-2-0）と一度も馬券圏内を外していない。さらにその5戦すべてが芝2400m以上のレースで、上がり3Fはメンバー中最速タイムを記録している。前走の京都大賞典では、初重賞挑戦で後続に2馬身2分の1差をつけて快勝した。今回は世界の名手ムーア騎手を鞍上に迎え、GⅠ制覇に期待がかかる。
パリ大賞を制したオネストは、17年ぶりのジャパンC制覇なるか。前走のGⅠ・凱旋門賞は重馬場が影響してか10着。2走前に2着になったアイルランドチャンピオンステークス（GⅠ）では、凱旋門賞3着のヴァデニに先着している。フランスの実力馬が日本でどんな走りを見せるだろうか。
以下、海外からは前走凱旋門賞で5着に入り、2年連続の参戦となるグランドグローリー、昨年の凱旋門賞馬トルカータ―タッソの半弟テュネス、ニエル賞でドウデュースを破って勝利したシムカミルらが参戦する。
■ジャパンCの日程、競馬場、コース
2022年11月27日（日曜） 5回東京8日
第42回ジャパンカップGⅠ
3歳以上 オープン（国際）（指定）定量
コース：2,400メートル（芝・左）
本賞金：40000,16000,10000,6000,4000万円
■ジャパンCの出走予定登録馬一覧
※馬名、負担斤量、性齢、調教師名
ウインマイティー 55.0 牝5 五十嵐忠男（栗東）
ウインマリリン 55.0 牝5 手塚貴久（美浦）
ヴェラアズール 57.0 牡5 渡辺薫彦（栗東）
ヴェルトライゼンデ 57.0 牡5 池江泰寿（栗東）
カラテ 57.0 牡6 辻野泰之（栗東）
ゴールドスミス 57.0 セ8 高柳瑞樹（美浦）
シャドウディーヴァ 55.0 牝6 斎藤誠（美浦）
シャフリヤール 57.0 牡4 藤原英昭（栗東）
ダノンベルーガ 55.0 牡3 堀宣行（美浦）
デアリングタクト 55.0 牝5 杉山晴紀（栗東）
テーオーロイヤル 57.0 牡4 岡田稲男（栗東）
トラストケンシン 57.0 牡7 高橋文雅（美浦）
ハーツイストワール 57.0 牡6 国枝栄（美浦）
ボッケリーニ 57.0 牡6 池江泰寿（栗東）
ユニコーンライオン 57.0 牡6 矢作芳人（栗東）
ユーバーレーベン 55.0 牝4 手塚貴久（美浦）
地方馬
リッジマン 57.0 牡9 千葉幸喜（地方）
外国馬
オネスト 55.0 牡3 F.シャペ（海外）
グランドグローリー 55.0 牝6 G.ビエトリーニ（海外）
シムカミル 55.0 牡3 S.ワッテル（海外）
テュネス 55.0 牡3 P.シールゲン（海外）
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