【ジャパンカップ2022】予想・分析! コースやレースラップ、好走血統の特徴は?

Sporting News Japan Staff

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2022年11月27日、東京競馬場でジャパンカップ(GⅠ/芝2400m)が行われる。今年の東京開催最後のレースは、中長距離路線最高峰レースの1つでもある。世界の注目も大きく、毎年好レースが繰り広げられる。

今年はドイツのバイエルン大賞で初GⅠ制覇を飾り、早々と日本に入ったテュネスをはじめ、海外馬が4頭登録。地方馬も、2018年のステイヤーズステークス(GⅡ)勝ち馬で、今は岩手競馬に所属するリッジマンが登録。JRA馬もGⅠ・天皇賞(秋)好走のダノンベルーガやシャフリヤール、京都大賞典(GⅡ)勝ち馬ヴェラアズールなど、多士済々のメンバーが登録した。

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今回はジャパンCの登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。

今回はジャパンカップが行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。

■予想・分析①:コースの特徴

スタンド前から発走し、一周するコース。1コーナーまでの距離は約350mで、道中は若干のアップダウンはあるものの、道中も直線入り口までほとんど平坦である。

直線は525.9mと長く、残り400mあたりから150mほど上り坂となる。上り切ればゴールまで再び平坦となる。逃げ馬次第であるが、距離もあってそこまでハイペースになることはなく、直線が長いので瞬発力が必要となりやすい。

■予想・分析②:レースラップの特徴

確たる逃げ馬がいるかいないかで、その逃げ馬の性質次第でレースラップにかなり違いがある傾向にある。基本的に道中は12秒台中盤から後半でレースが進み、残り800mあたりから11秒台になり、最後の直線は瞬発力勝負となりやすい。

キセキが先手を取った2018年と2020年は、道中も11秒台が連発するよどみない展開。最後の1ハロン(F)は12秒台で、2020年は最後の直線で13秒台をマークするところもあった。昨年は道中で先頭に立ったが、そこから11秒台とペースが上がり、こちらも最後の1F12秒台と時計がかかった。

それ以前で確たる逃げ馬がいたのは、キタサンブラックが出走した2016年や2017年。キタサンブラック自身は飛ばして逃げる馬ではなく、残り800mからペースが上がるレースとなった。

キセキのように、ハイペース逃げでもまくりもできるような逃げ馬がいたら別であるが、基本は残り800mからペースが上がる。直線が長いだけに、瞬発力は必要だが、ペースが上がるタイミングを考えると、長く脚を使える持続力も求められる。

■予想・分析③:好走血統、不振な血統

東京芝2400mは日本競馬の王道コースであり、日本の主要血統であるディープインパクト系やキングカメハメハ系に加え、ハーツクライ産駒の成績が良い。この3つの系統は注目が必要だ。また、母父でもミスタープロスペクター系やサンデーサイレンス系が強く、日本の主要血統馬が得意なレースといえる。

不振な血統は父がノーザンダンサー系で、(0-0-0-20)といった成績である。ノーザンダンサー系が最後に馬券に絡んだのは2007年の2、3着(父エリシオのポップロック、父オペラハウスのメイショウサムソン)まで遡る。凡走している海外馬もノーザンダンサー系で、今の日本の血統トレンドとずれると好走が難しい。

ノーザンダンサー系でも、母父ならば過去10年で(2-1-1-19)とまずまず。開催最終盤のレースということや、長めの距離ということである程度のタフさも求められる。母系でタフさを補完するのは悪くないといえそうだ。

■まとめ

今回の分析をまとめると……

  • スローペースになりやすく、直線が長い(瞬発力が必要)
  • 残り800mからレースが上がりやすい(瞬発力だけではなく、長く脚が使える持続力も求められる)
  • 日本の主要血統が強い(父ディープインパクト系、キングカメハメハ系に加え、ハーツクライ産駒の成績が良く、父ノーザンダンサー系は成績が悪い)

今年の東京開催最終レースのみならず、その年の日本競馬のハイライトとも言えるジャパンカップ。ジャパンカップの勝ち馬は名馬と呼ばれる馬が多く、繁殖入り後も活躍し血統表にも名を連ねる馬が多い。今年はどのような戦いが見られるのだろうか。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。