【シルクロードS2023】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2023年1月29日、中京競馬場でシルクロードステークス(GⅢ/芝1200m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

前走・スプリンターズステークス(GⅠ)では5着に惜敗し巻き返しを図るナムラクレアを筆頭に、同レースで2着に好走したウインマーベル、前走の京阪杯(GⅢ)で初の重賞制覇を果たしたトウシンマカオ、4連勝中の上がり馬マッドクール、スプリント重賞での実績豊富なキルロードらが出走を予定。各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

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馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの一つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画

▼【ナムラクレア】 長谷川浩大厩舎

1月25日 栗東・坂路コース 稍重

4F51秒7 - 3F37秒2 - 2F24秒3 - 1F12秒4

評価:C

単走。調教師が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

素軽さに欠ける走りで良化途上といったところか。普段は坂路調教では良く動く馬だが、今回は時計面も平凡。好調時とは見劣る印象だ。

明け4歳の牝馬ながら56.5kgと重い斤量が背負わされるだけに、現状の仕上がりでどこまでやれるか。凡走も考えられそうな仕上がりに映る。

▼【ウインマーベル】 深山雅史厩舎

1月25日 美浦・南ウッドチップコース 稍重

5F69秒5 - 4F54秒0 - 3F38秒8 - 1F12秒0

評価:B

併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

追われてからの反応鋭く状態良好。休み明けであり前走時よりも見劣るものの、あらかた状態は整っているようだ。

課題は斤量面。前走・スプリンターズSは2着と好走したが、当時は3歳馬で古馬牡馬よりも2kg軽い斤量で出走することができていた。今回はトップハンデとなる59kg。古馬となって初めてのレースで59kgを背負い切ることができるかどうかが、好走のカギとなりそうだ。

▼【トウシンマカオ】 高柳瑞樹厩舎

1月25日 栗東・南ウッドチップコース 稍重

5F68秒0 - 4F53秒6 - 3F39秒0 - 1F12秒3

評価:B

併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

追われてからの反応良く状態良好。前走からの上積みは感じないものの、出走態勢は整っているようだ。

ただこちらも斤量面が課題。450kg台と短距離馬にしては小柄なだけに、斤量の影響を強く受けそうな印象だ。課題を乗り越え本番に向かうことができるかどうか注目だ。

▼【マッドクール】 池添学厩舎

1月25日 栗東・坂路コース 稍重

4F53秒8 - 3F38秒2 - 2F24秒4 - 1F12秒1

評価:A

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。

前進気勢は強く集中力もある。精神面が以前と比較すると良化した印象。走りにも素軽さがあり体調面も良さそうだ。

有力各馬が重い斤量を背負う中、本馬は56kgと前走から据え置きなのもプラス。4連勝の勢いそのままに、ここでもチャンスのありそうだ。

▼【キルロード】 田村康仁厩舎

1月25日 美浦・南ウッドチップコース 稍重

5F66秒7 - 4F51秒8 - 3F37秒9 - 1F11秒8

評価:B

併せ馬。江田勇亮騎手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

追われてからの反応鋭く状態良好。前走からの上積みは感じられないが、走れるコンディションは整っている。

斤量は過去最高の58kgを背負うものの、57kgを背負い慣れている本馬にとってはそこまで苦にならないだろう。他馬が斤量に苦労するようであれば、こちらはチャンスがありそうだ。

■まとめ

3月に控えるGⅠ・高松宮記念の前哨戦として位置付けられているシルクロードS。同じ中京1200mを使用するため、スプリントでの実績が豊富なメンバーが集結した。

また各馬のハンデにも目を配る必要がある。今年から変更になった斤量の規定により、実績のある有力各馬が非常に重い斤量を背負うこととなった。GⅠでも実績を残してきた有力馬も斤量面に苦しむ可能性が十分考えられ、ハンデ戦らしく波乱含みの決着もありそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。