2023年1月29日、中京競馬場でシルクロードステークス(GⅢ/芝1200m)が行われる。JRAの発表によると、昨年のスプリンターズステークス(GⅠ)2着馬ウインマーベル、昨年の桜花賞(GⅠ)3着馬ナムラクレア、前走で待望の重賞初勝利を果たしたトウシンマカオ、現在4連勝中のマッドクールらが出走を予定。春の短距離GⅠ・高松宮記念と同じ芝1200mの重賞に、19頭が出走登録を行っている。
今回はシルクロードSの登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
▶あなたは何問正解できる? 究極のスポーツクイズに挑戦しよう
■2023年シルクロードSの展望・人気・予想
昨年のスプリンターズS2着馬ウインマーベルが今年の初戦に挑む。
勝ち上がりまでに6戦を要したが、これまで掲示板を外したのはGⅢ・ファルコンステークス(15着)のみという堅実派。葵ステークス(GⅢ)で重賞初制覇を飾ると、続くキーンランドカップ(GⅢ)でも2着に入った。スプリンターズSでも2着と、一線級の実力を見せつけている。芝1200mは9戦使われて(3-3-3-0)と安定勢力といえる。世代限定戦ながらこの舞台でも重賞勝ちがあり、2023年も昨年の勢いのまま突っ走ることに期待したい。
昨年は桜花賞でも活躍したナムラクレアもここから始動だ。
昨年のスプリンターズSは控える競馬になり、4コーナーは内ラチから6、7頭分外を回ることとなった。差し込んできたものの、最後は一杯。上位馬は比較的内から伸びてきた馬だっただけに、立ち回りの面で悔しさの残るレースでもあった。古馬になり斤量が増える懸念はあるものの、牝馬にしては馬格があるので対応できそう。高松宮記念に向け、初めての中京芝1200mでどう立ち回れるかに注目だ。
2連勝で前走京阪杯を制したトウシンマカオが、重賞連勝を狙う。
2歳時から京王杯2歳ステークス(GⅡ)2着など実力を発揮してきたが、3歳になってからは重賞の壁に阻まれている。ただ、夏を越してキーンランドC4着を挟んだ後、オパールステークス(L)を勝利。返す刀で京阪杯(GⅢ)を制した。鮫島克駿騎手を背に2連勝と、鞍上との相性も良い。どんなコースでも苦にしないタイプで、中京競馬場はファルコンSで経験済み。今回も前目から末脚を発揮してくるだろうか。
4連勝中と勢いに乗るマッドクールが重賞初挑戦だ。
デビュー戦から520㎏で出走と、馬格のある馬。初勝利までに3戦を要したものの、勝った未勝利戦は逃げて上がり最速を使う圧巻の内容だった。次のレースから1200mに距離を縮めて使った。スタートこそ速くないものの勢いがついてからは前目のポジションを取り、直線でもしっかり脚を使って押し切るというレース内容でオープンクラスまで上がってきた。昇級初戦が重賞なので、相手関係は一気に上がる。これまでと違ってレースの質も変わり、難しいレースになるだろう。ただ、勢いは本物。まだまだグレーがかった派手顔の芦毛馬が、短距離戦線の新星となるのか注目だ。
以下、昨年は二桁人気での激走が目立ったキルロード、前走タンザナイトステークス(OP)で2年5ヵ月ぶりの勝利を飾ったグルーヴィット、昨年は日本レコードでCBC賞(GⅢ)を制したテイエムスパーダ、前走ラピスラズリステークス(L)で復調の兆しを見せたシャインガーネットらが、春の短距離王に向けて 高松宮記念と同じ舞台を駆け抜ける。
■シルクロードSの日程、競馬場、コース
2023年1月29日(日曜) 1回中京10日
第28回シルクロードステークスGⅢ
4歳以上 オープン(国際)(特指) ハンデ
コース:1,200メートル(芝・左)
本賞金:4100,1600,1000,620,410万円
■シルクロードSの出走予定登録馬一覧
ウインマーベル 牡4 深山雅史(美浦)
エイティーンガール 牝7 飯田祐史(栗東)
カイザーメランジェ 牡8 中野栄治(美浦)
カフジテトラゴン 牝4 武英智(栗東)
キルロード せん8 田村康仁(美浦)
クリノマジン 牡4 高橋義忠(栗東)
グルーヴィット 牡7 松永幹夫(栗東)
シゲルピンクルビー 牝5 渡辺薫彦(栗東)
シャインガーネット 牝6 栗田徹(美浦)
ジャスパージャック 牡7 森秀行(栗東)
ショウナンバニラ 牝7 武市康男(美浦)
テイエムスパーダ 牝4 五十嵐忠男(栗東)
トウシンマカオ 牡4 高柳瑞樹(美浦)
ドグマ 牡4 武幸四郎(栗東)
ナムラクレア 牝4 長谷川浩大(栗東)
ファストフォース 牡7 西村真幸(栗東)
マッドクール 牡4 池添学(栗東)
マリアズハート 牝7 菊沢隆徳(美浦)
レイハリア 牝5 田島俊明(美浦)
▶競馬を観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう