2023年2月25日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場でサウジカップ（GⅠ／ダ1800m）が行われる。日本からは昨年のJRA最優秀ダートホースに選出されたカフェファラオ、チャンピオンズカップ（GⅠ）の覇者ジュンライトボルトらが出走を予定。海外ブックメーカー『ウィリアムヒル』は2月22日現在、最新のオッズを発表している。
前走・マリブステークスでGⅠ3勝目を挙げた4歳馬テイバが1番人気に支持されている。
アメリカのB.バファート厩舎の管理馬。昨年デビューから2連勝でサンタアニタダービー（GⅠ）を制す。クラウンプライドも出走したケンタッキーダービー（GⅠ）では12着と大敗。ケンタッキーダービー後にバファート厩舎に転厩となった。9月にはペンシルベニアダービー（GⅠ）でケンタッキーダービー3着馬のゼンダンに3馬身差をつけて完勝。続く、ブリーダーズカップクラシック（GⅠ）で怪物フライトラインに挑むも、結果はフライトラインの圧勝劇。同馬は大きく離された3着に終わった。しかし、世界最高峰のレースで全8頭がGⅠ馬という豪華メンバーの中、3着は高く評価できる。前走・マリブS は2番手につけ、鞍上のM.スミスが終始手綱を動かしていた。4コーナーで先頭に立つと、末脚を伸ばし後続に4馬身半差をつけて勝利。力の違いをみせつけた。人気の要因はGⅠ3勝の実績と前走の強い内容にあると考察される。
テイバと同じバファート厩舎のカントリーグラマーが2番手評価だ。
昨年のドバイワールドカップ（GⅠ）の覇者。昨年のサウジCは約9ヵ月ぶりの実戦であった。好位から直線で長く良い脚を使い、残り100mまで先頭に立っていたが、外から強襲したエンブレムロードに差されて2着に敗れた。今回は前哨戦として昨年12月にアメリカGⅡ・サンアントニオステークスを使い、後続に4馬身半差つけて勝利。調子の良さを見せている。鞍上には今年で引退を表明しているL.デットーリ騎手を予定。デットーリ騎手とはドバイWCを含め2戦2勝と相性が良い。世界の名手と共に昨年の雪辱を果たして、サウジC、ドバイWCと高額賞金レース2連勝を目指す。
日本馬ジュンライトボルトが3番人気に推されている。
昨年夏にダート転向後、（3-1-0-0）の成績を残している。勝利した3戦は左回りのダート1800m以上のレースだった。前走・チャンピオンズCでは直線で前が壁になりながらも進路が開くと一気に差し切り、GⅠ初勝利を飾った。父はミスタープロスペクター系のキングカメハメハで、過去3回の開催で勝ち馬は全て父ミスタープロスペクター系。血統面、コース、連勝の勢いから海外初挑戦でも上位争いができると期待されている。
クラウンプライドは昨年のドバイ遠征でUAEダービー（GⅡ）を制しており、海外からは高く評価されて4番手の支持を集めている。近走はJBCクラシック（JpnⅠ）とチャンピオンズCで連続2着と勝ち切れないものの高いレベルで安定した成績を残している。UAEダービーでコンビを組んだD.レーン騎手を鞍上に迎え、再び海外でビッグタイトル獲得を狙う。
ジュンライトボルト、クラウンプライドを含め日本馬は6頭が出走を予定している。フェブラリーSを2連覇したカフェファラオは15倍、昨年のドバイターフの覇者パンサラッサと昨年の皐月賞馬でダート初挑戦のジオグリフは17倍、ドバイターフで2年連続馬券圏内に好走しているヴァンドギャルドは26倍となっている。
■サウジCの日程、競馬場、コース
2023年2月25日（土曜） キングアブドゥルアジーズ競馬場（サウジアラビア）
第4回 サウジカップ GⅠ
北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上
コース：1,800メートル（ダート・左）
発送時刻：2月27日（日曜）02時35分（現地時間2月26日（土曜）20時35分）
※JRAによる勝ち馬投票券発売はありません。
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■ウィリアムヒルによるサウジCの最新オッズ一覧
※馬名、オッズ
テイバ 2.75
カントリーグラマー 5.0
ジュンライトボルト 9.0
クラウンプライド 13.0
エンブレムロード 13.0
スコットランドヤード 15.0
カフェファラオ 15.0
パンサラッサ 17.0
ジオグリフ 17.0
ヴァンドギャルド 26.0
リモース 26.0
ラゲルタライム 34.0
サンセットフラッシュ 51.0
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