【クイーンS2022】予想・分析。最後の一冠・秋華賞にむけて始動するウォーターナビレラ、オークス13着からの巻き返しなるか

Sporting News Japan Staff

【クイーンS2022】予想・分析。最後の一冠・秋華賞にむけて始動するウォーターナビレラ、オークス13着からの巻き返しなるか image

2022年7月31日、札幌競馬場でクイーンステークス(GⅢ/芝1800m)が行われる。有力馬の1頭として人気を集めることが予想されるのが、ウォーターナビレラだ。

無冠の大器・シルバーステートの初年度産駒であるウォーターナビレラ。

昨年のファンタジーステークス(GⅢ)では、のちの桜花賞3着馬であるナムラクレアを退け、初の重賞タイトルを掴む。鞍上の武豊騎手、武幸四郎調教師にとって兄弟コンビ初の重賞勝利、父シルバーステートにとっても産駒初の重賞勝利と初ものづくしの一戦であった。

武兄弟でのGⅠ初勝利に期待がかかったが、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)は3着、今年の桜花賞(GⅠ)ではハナ差の2着と惜敗。前走のオークス(優駿牝馬/GⅠ)では13着と大敗し、初めて掲示板を外した。

ウォータ―ナビレラは前走からの巻き返しを見せて、最後の一冠・秋華賞(GⅠ)にむけて好スタートを決めることができるのか、分析していく。

■予想・分析① ウォーターナビレラの前走・優駿牝馬での敗因は?

前走のオークスでは7番人気と低評価であった。戦績からマイル以下で良績を挙げているため、距離不安によるものと考えられる。

スタート直前にサウンドビバーチェが放馬して、15分程出走が遅れた。スタートを待たされた影響もあり、ゲート内でバタついてスタートで後手を踏む。道中は1番枠を活かして、ロスなく内ラチ沿いを通るも、直線では武騎手が必死に追うも伸びず13着敗退。

武騎手は「ゲートで待たされて突進してしまった。それが全て。桜花賞の状態が良すぎた。反動があったのかも」と回顧した。

休み明けのリフレッシュされた状態で挑む今回は、52kgと低斤量。オークスのようなトラブルがなければ、ウォーターナビレラらしい好スタートから好位につける展開に持ち込めるはずだ。

■予想・分析② ウォーターナビレラに札幌芝1800mの適性はあるのか?

ウォーターナビレラのデビューは、昨年8月札幌芝1500mの新馬戦。好スタートから先頭に立ち、直線では他馬に外から並びかけられるも二の脚を使い、2着に1馬身4分の3差をつけて快勝している。札幌芝の実績があり、洋芝は問題ないだろう。

芝1800mは初出走だが、同じ非根幹距離である芝1500mの新馬戦や芝1400mのファンタジーSに勝利。また、距離短縮で挑んだのはファンタジーSのみだが完勝しており、芝2400mのオークスからの距離短縮はウォーターナビレラにとって好材料と言える。

■予想・分析③ クイーンSの1番人気成績は?

ウォーターナビレラは1番人気が想定されている。クイーンSにおける1番人気の成績は、(4-3-2-1)と勝率40%、連対率70%、複勝率90%と好成績だ。

過去10年で3歳馬が1番人気になったのは、2012年に勝利したアイムユアーズのみ。

アイムユアーズはファンタジーSを制し、阪神JF2着、桜花賞3着とウォーターナビレラに成績が酷似している。

ウォーターナビレラにとって、このデータは追い風だ。

■まとめ

春の牝馬クラシックは2冠馬スターズオンアースを前に苦汁を飲まされたが、桜花賞ではハナ差の2着と接戦を演じていて、実力は見劣りしない。

ウォーターナビレラは5月27日の遅生まれで、この夏に大きく成長を遂げることができれば秋華賞での逆転も十分に考えられる。

武兄弟とのGⅠ制覇に向けて、注目の始動戦だ。

▶競馬を観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう

Sporting News Japan Staff

Sporting News Japan Staff Photo

日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。