【クイーンステークス2022】予想・分析! コースやレースラップ、好走血統の特徴は?

Sporting News Japan Staff

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2022年7月31日、札幌競馬場でクイーンステークス(GⅢ/芝1800m)が行われる。夏競馬の牝馬限定重賞はこのレースだけなので、すでに重賞戦線で活躍しているような馬の好走がよくみられる。

過去には秋華賞馬ディアドラや、NHKマイルカップ勝ち馬アエロリットといったGⅠ勝ち馬が出走し、勝利を収めている。このように実績馬が出走する年もあり、ハイレベルなレースになりやすい。

今回はクイーンステークスが行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。

■予想・分析① コースの特徴

札幌競馬場開催ということで、函館競馬場同様、洋芝で行われる。芝質は他の競馬場よりタフであるものの、開催前半なのでよほどの悪天候にならない限りは大きな影響がなさそうだ。

芝1800mはスタンド前発走で、1コーナーまでの距離が200m弱と短い。Aコースで行われるので、最後の直線は266.1mの設定。直線自体は短いものの、札幌競馬場はコーナー角度が緩いので、3、4コーナーでまくり気味に上がっての差し切りも見られる。

コーナー角度が緩いことで、直線が短くても、それほど小回り適性は問われない。このあたりが、大箱の競馬場で活躍している馬の好走が見られる一つの要因だろう。

■予想・分析② レースラップの特徴

過去10年に共通しているのは、最初の2ハロン目に11秒台(年によっては10秒台)を計測していることにある。各馬が位置を取りに行き、レースのペースが上がりやすい。

それ以降のレースラップは、そのまま11秒台のラップが刻まれるか、12秒台に落ち着くかに分かれる。

徹底先行型がいる場合は、11秒台のラップのまま勝負どころを迎えることが多く、差し決着になりやすい。逆に、道中が落ち着いた流れになると、前目の馬の粘り込みも期待できる。

ただしどちらの流れにしても、人気のない馬が馬券圏内に絡んでくることがよくみられる。荒れやすい牝馬限定重賞ならでは、一筋縄ではいかないのが特徴だ。

■予想・分析③ 好走血統、不振な血統

近年このレースでの特徴は、父か母父にノーザンダンサー系種牡馬が入っている馬の好走が目立っている点だ。特に、フランケル(Frankel)やケープクロス(Cape Cross)など、欧州系種牡馬を持つ馬との相性が良い。

以前は父か母父にミスタープロスペクター系種牡馬を持っている馬の好走が目立っていたが、近年ではそこまで目立った活躍を見せていない。しかし上位人気馬に該当する馬が少なかったり、そもそもの出走頭数が減っていたりしていることが理由と捉えることもできる。

逆に不振な血統は、父ハーツクライである。過去10年で7頭出走し、1度も馬券圏内がない。穴人気をしていても、人気より着順を落とすケースが多い。

■まとめ

今回の分析をまとめると……

・直線は短いが、コーナー角度が緩い。コーナーで勢いをつけての差しも決まりやすい。
・メンバーによってレースの流れが変わりやすい(出走メンバーによる流れの見極めが必要)
・近年は欧州色の強いノーザンダンサー系種牡馬の血を持つ馬活躍が顕著。

別定戦で行われる夏の牝馬重賞であるクイーンカップ。実績馬の好走が目立つが、人気薄でもレース傾向に合っていれば馬券に絡むことがあり、好走が期待できる。

今年はどのようなレースになるだろうか。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。