【キーンランドカップ2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年8月28日、札幌競馬場でキーンランドカップ(GⅢ/芝1200m)が行われる。週中には札幌・函館競馬場で出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

前走・葵ステークス(GⅢ)では初の重賞制覇を飾り、勢いに乗って重賞2連勝を目指す3歳馬ウインマーベルや、6戦連続馬券内中で安定感の光るジュビリーヘッド、同レース3年連続の馬券内を目指すエイティーンガール、昨年のキーンランドCを勝利し連覇を目論むレイハリア、過去札幌競馬場では3戦3勝とコース相性抜群なヴァトレニらが出走を予定しているが、各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの1つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画

▼【ウインマーベル】 深山雅史厩舎

8月28日 札幌・芝コース 良

5F66秒2 - 4F50秒2 - 3F36秒2 - 1F12秒0

評価:C

併せ馬。調教助手が騎乗し馬なりから軽く追われた。

集中力が高くメリハリの良い走り。馬場を苦にする様子なく、洋芝でも問題ないだろう。ただ足の蹴り上げが上向きで、前への推進力が乏しい印象だ。状態面は良好に映るだけに、水平方向にきちんと力が伝わっていない点がレースにどう響くかが気がかりだ。

▼【ジュビリーヘッド】 安田隆行厩舎

8月28日 札幌・芝コース 良

5F61秒4 - 4F48秒1 - 3F34秒9 - 1F11秒6

評価:B+

単走。斎藤新騎手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

洋芝でも好時計をマークしており状態は良好。最終追い切りまでの調整が軽いものであったため、仕上がりの面でまだ良化の余地があるが、この馬なりの力を発揮できそうな最終追い切りであった。

▼【エイティーンガール】 飯田祐史厩舎

8月28日 札幌・芝コース 良

4F50秒2 - 3F34秒7 - 1F11秒3

評価:B

単走。荻野琢真騎手が騎乗し馬なりから軽く追われた。

洋芝巧者らしく素軽い走りで状態は良好だ。軽く追われてからの反応も鋭く折り合いも良い。順調な仕上がりと言えるだろう。

キーンランドCでは2年連続で馬券内へ好走しているが、過去2年とは臨戦過程が異なる点には注意が必要。好状態ではあるもののまだ良化の余地が伺える。現状でどこまで走れるか注目だ。

▼【レイハリア】 田島俊明厩舎

8月28日 函館・ウッドチップコース 良

4F54秒0 - 3F38秒9 - 1F12秒5

評価:C

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

追われてからの加速は鋭く、状態面は良好と言えるだろう。ただ走りに硬さがあり、前肢と後肢の連動が乏しい走り。状態面は良好に映るが、追い切りで見せた、どこかぎこちない走りがレースに臨む上で懸念材料だ。

▼【ヴァトレニ】 長谷川浩大厩舎

8月28日 札幌・芝コース 良

5F62秒2 - 4F47秒4 - 3F34秒3 - 1F11秒5

評価:A

単走。調教師が騎乗し馬なりから終い重点の追い切りとなった。

好時計をマークしており、状態は万全と言えそうだ。また洋芝を走っているということを感じさせない素軽さで、追い切りからも洋芝巧者ぶりを披露していた。

ここに照準を合わせて仕上げてきているのかと思わせるほど絶好の仕上がり。楽しみな一頭だ。

■まとめ

非常に混戦模様で難解なレースとなりそうな今年のキーンランドC。実際に過去2年では1番人気馬が馬券外に飛び、9番人気馬が2年連続で馬券に絡むなど波乱を演出している。

例年、実力差の拮抗したメンバーが集う同レースだけに状態面は大きな鍵を握る。特に夏競馬は状態面が結果を左右するだけに、各馬の状態をしっかり把握し精査したいところだ。

混戦模様のキーンランドカップをどの馬が制するのか非常に注目だ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。