2022年9月25日、中山競馬場でオールカマー(GⅡ/芝2200m)が行われる。JRAは開催に先立ち、出走馬と枠順を発表。デアリングタクト、ソーヴァリアント、ヴェルトライゼンデ、テーオーロイヤル、ウインキートスらの出走が確定した。
今回は発表された出走予定馬と枠順・馬番を確認していく。
さらに過去10年の枠順データから、有利な枠、不利な枠の傾向を導き出していく。果たしていい枠を引いた馬、反対に枠順に恵まれなかった有力馬はいるのか。
■2022年:オールカマーの出走馬・枠順
※枠・馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 厩舎
1枠1番 ロバートソンキー 牡5 ┃ 56kg 伊藤工真 (美)林徹
2枠2番 ジェラルディーナ 牝4 ┃ 54kg 横山武史 (栗)斉藤崇史
3枠3番 ウインキートス 牝5 ┃ 54kg 松岡正海 (美)宗像義忠
4枠4番 ソーヴァリアント 牡4 ┃ 56kg 川田将雅 (美)大竹正博
4枠5番 ヴェルトライゼンデ 牡5 ┃ 56kg 戸崎圭太 (栗)池江泰寿
5枠6番 クリスタルブラック 牡5 ┃ 56kg 吉田豊 (美)高橋文雅
5枠7番 アドマイヤアルバ セ7 ┃ 56kg 原田和真 (美)堀内岳志
6枠8番 デアリングタクト 牝5 ┃ 54kg 松山弘平 (栗)杉山晴紀
6枠9番 クレッシェンドラヴ 牡8 ┃ 56kg 内田博幸 (美)林徹
7枠10番 テーオーロイヤル 牡4 ┃ 56kg 菱田裕二 (栗)岡田稲男
7枠11番 キングオブドラゴン 牡5 ┃ 56kg 三浦皇成 (栗)矢作芳人
8枠12番 フライライクバード 牡5 ┃ 56kg 福永祐一 (栗)友道康夫
8枠13番 バビット 牡5 ┃ 56kg 横山典弘 (栗)浜田多実雄
■過去の枠順傾向は?
枠番:着別度数|勝率 連対率 複勝率
1枠:1- 4- 0- 8/13|7.7% 38.5% 38.5%
2枠:1- 2- 1-10/14|7.1% 21.4% 28.6%
3枠:1- 1- 0-12/14|7.1% 14.3% 14.3%
4枠:1- 1- 2-10/14|7.1% 14.3% 28.6%
5枠:1- 0- 4-11/16|6.3% 6.3% 31.3%
6枠:2- 0- 1-13/16|12.5% 12.5% 18.8%
7枠:1- 0- 1-15/17|5.9% 5.9% 11.8%
8枠:1- 1- 0-17/19|5.3% 10.5% 10.5%
2014年は新潟競馬場で開催されたため、該当するデータは2014年を除く9回が対象になる。
過去10年全ての枠で馬券に絡んでおり、枠順による大きな有利不利は見られない。勝率は6枠が最も優秀だが、馬券に絡んだ頭数では1枠と5枠が優秀となっている。
さらに細かく枠順を見ると、1枠で馬券対象になった5頭は全馬が5番人気以上に支持されていた。人気馬の内枠は歓迎だが、人気薄の場合は1枠でも信頼度は下がる。
一方で、5枠で馬券対象になった5頭のうち2頭は6番人気以下の人気薄だった。枠順から穴馬を狙うのであれば1枠よりも5枠から狙いたい。
まとめると以下の傾向がある
- 枠順の有利不利は少ない
- 6枠の勝率と1枠、5枠の複勝率が優秀
- 人気サイドなら1枠、穴なら5枠が面白い
■2022年のレース展望、枠順考察
今回1番人気が予想されるデアリングタクトは6枠8番を引いた。
2020年の牝馬三冠を達成しており、メンバー中唯一のGⅠ馬。ここでは圧倒的な人気が予想されるが、6枠は過去10年で勝率が高く良枠と言えるだろう。
上位人気が予想されるソーヴァリアント、ヴェルトライゼンデは4枠、テーオーロイヤルは7枠を引いた。3頭共に2200mは実績がある。過去10年すべて枠から勝ち馬が出ているレースだけに、どの馬も馬券に絡むチャンスがありそうだ。
枠順から人気薄で面白いのは6枠9番を引いたクレシェントラブだ。今年で8歳の高齢だが、近走中山のレースでは大きく崩れていない。人気薄だが不気味な存在だ。
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