2023年5月21日、東京競馬場でオークス(GⅠ/芝2400m)が行われる。リバティアイランド、コナコースト、ハーパー、ソーダズリング、ペリファーニアらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。
今回はオークスの好走条件について分析していく。
予想して馬券を買う上で、軸馬の選定は欠かすことのできない要素だ。どんな馬を軸馬にすればいいのか。好走条件を紐解いていくことで、期待値の高い馬が見えてくる。
■【予想】過去の傾向分析① 人気
オークスは過去10年で、11番人気以下に支持された馬は77頭、そのうち馬券に絡んだのは3頭だ。
人気薄の好走による波乱傾向がやや高く、人気薄を無条件で消すのは危険である。だが安定感という点からは中心となる軸馬は、やはり10番人気以上の馬から選ぶのがよさそうだ。
■【予想】過去の傾向分析② 前走桜花賞組
オークスでは過去10年、馬券に絡んだ30頭中16頭が前走で桜花賞に出走している。桜花賞組は着順を問わず馬券に絡んでいる。
桜花賞4着以下から本番オークスで馬券に絡んだ馬は過去10年で5頭いるが、全馬が桜花賞で4番人気以上に支持されていた。
桜花賞で4着以下だった馬から中心となる馬を選ぶ場合は、前走の人気にも着目。桜花賞で4番人気以上に支持されていた馬から選ぶようにしたい。
■【予想】過去の傾向分析③ 前走脚質
次にオークスでは過去10年、前走逃げた馬は全部で12頭いるが、本番では1度も馬券に絡んでいない。
過去データから、前走逃げた馬は、本番では厳しいと考えるのが妥当だろう。
中心となる馬を選ぶ際は、前走脚質にも注目し、前走逃げた馬は本番では避けるようにしたい。
■【予想】過去の傾向分析④ 前走馬場状態
またオークスでは過去10年、前走重馬場を走った馬は全部で15頭いるが、馬券に絡んだのは2020年のデアリングタクト1頭のみだ。
この年の桜花賞は重馬場で開催されたが、同馬を除き桜花賞組は全て馬券対象外となっている。前走重馬場を走った後の長距離レースは、相性が良くないと考えてよいだろう。
中心となる馬を選ぶ際は、前走良馬場、稍重馬場のレースを使った馬から選ぶようにしたい。
■【予想】過去の傾向分析⑤ 出走キャリア
オークスは3歳限定のクラシックなので出走キャリアも重要だが、基本的にキャリアの浅い馬や使いすぎの馬は苦戦傾向にある。
具体的には過去10年で、オークスまでの出走キャリアが2戦以下の馬、8戦以上の馬は、全部で26頭いる。だが本番では1頭も馬券に絡んでいない。
中心となる馬を選ぶ際は、馬の出走キャリアにも注目し、オークスまでの出走キャリアが2戦以下の馬や、8戦以上使われている馬は避けるようにしたい。
■【予想】過去の傾向分析⑥ 当日馬体重
最後にオークスでは、近年大型馬が苦戦傾向にある。具体的には過去10年で当日馬体重480㎏以上の馬は26頭いるが、馬券に絡んだのは3頭のみだ。
特に480から499㎏で馬券に絡んだ馬は2003年から12年までは4頭いるのに対し、2013年から22年の過去10年では半分の2頭となっている。近年大型馬は苦戦傾向にあると考えてよいだろう。
中心となる馬を選ぶ際は、当日馬体重480㎏未満の馬から選ぶようにしたい。
■過去の好走条件、すべてに該当する馬の成績は?
他にも「前走フローラS6着以下」といった好走率がぐんと下がる項目に該当している馬を除外。すると上記の好走条件にすべて合致する馬の成績は……
(9-8-6-35)
勝率15% 複勝率39%
単勝回収率121% 複勝回収率102%
優秀な成績となっている。
今年もこれらの項目に該当する馬は要注意。軸馬、穴馬として一考の余地がありそうだ。すべて該当していなくとも、複数該当していれば注目してみてみるのがいいかもしれない。