【エルムS2022】予想・分析! コースやレースラップ、好走血統の特徴は?

Sporting News Japan Staff

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2022年8月7日、札幌競馬場でエルムステークス(GⅢ/ダート1700m)が行われる。夏競馬の古馬ダート重賞はこのレースとプロキオンステークス(GⅢ)のみということもあり、GⅢながらメンバーが揃うことも多いこのレース。昨年は函館開催だったが、今年は2年ぶりの札幌開催となる。

今回はエルムSが行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。

■予想・分析① コースの特徴

エルムSが行われる札幌ダート1700mは、スタートから最初のコーナーまでが240mと、決して長いとは言えない。コース全体の高低差は0.9mと、ほぼ平坦。基本的には先行有利のコース形態だ。

ただし、コーナーの半径が大きく、カーブは緩やか。先行有利ではあるものの、逃げ、先行で絶対的かといわれると、そうともいえない。最後の直線は264.3mと決して長くないので、中段以降からレースを進める場合はまくりを打てるくらいの機動力があるとよいだろう。

■予想・分析② レースラップの特徴

コースレイアウト的に先行有利な傾向にあり、先行争いが激しくなりやすい。そのため、テンの2ハロン目が10秒台になる年もある。

ただ、それ以降は流れが落ち着きやすく、向こう正面で極端にペースが上がることはあまり見られない。ペースは落ち着き、乱れにくいということもあり、先行馬有利のラップが刻まれることが多い。

ただし、2019年は差し・追い込み馬が2頭、馬券に絡んだ。この年は2ハロン目が10.6、そのあとも11秒台が続くハイペースだったため、差し馬有利のレースに。2頭の先行争いが激化したことでハイペースになった。

このように、絶対逃げたい馬同士が競り合いそうな年は、差し・追い込み決着になることもある。

■予想・分析③ 好走血統、不振な血統

血統で極端な傾向が出ているわけではないものの、近2年はハーツクライ産駒が勝利している。昨年は函館開催だったが、札幌開催の2020年から続けて勝利しており、ハーツクライ産駒が得意なレースと言えそうだ。

母父だとゼンノロブロイやブライアンズタイムとの相性が良い。母父にもぜひ注目したいところだ。

■まとめ

今回の分析をまとめると……

  • 基本的には逃げ・先行有利(差し馬は機動力必要)
  • 道中のペースが落ち着きやすい(明らかに逃げたい馬が複数いるときでなければ、そこまで道中で動きがあるとはいえないレース)
  • ハーツクライ産駒が2連勝中(母父ゼンノロブロイ、ブライアンズタイムも好成績)

秋に向け、ここで賞金加算を狙う実績馬が力を発揮することも多いエルムS。陣営の意図も汲み取りつつ、がっちり予想を当てていきたいところだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。