【エリザベス女王杯2022】調教動画から診断! 最終追い切りの評価は?

Sporting News Japan Staff

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2022年11月13日、阪神競馬場でエリザベス女王杯(GⅠ/芝2200m)が行われる。週中には美浦、栗東の各トレーニングセンターで出走予定馬たちが調教・最終追い切りを行った。

2020年度の無敗の三冠牝馬デアリングタクトを筆頭に、秋華賞勝利の勢いそのままにGⅠ連勝を目指すスタニングローズ、秋華賞2着と好走した末脚魅力のナミュール、前走・オールカマー(GⅡ)では悲願の初重賞勝利を手にしたジェラルディーナ、重賞3勝と実績十分のウインマリリンらが出走を予定。各馬はどんな状態にあるのか。実力が拮抗している重賞レースだけに、当週のコンディション、状態によって着順は入れ替わってくることが予想される。

馬券を買う上でも各馬の状態は重要なファクターの一つ。今回は上位人気が予想される馬を中心に最終追い切りの様子を振り返っていく。

■最終追い切り動画

▼【デアリングタクト】 杉山晴紀厩舎

11月9日 栗東・坂路コース 良

4F54秒8 - 3F39秒5 - 2F25秒4 - 1F12秒1

評価:B+

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。反応が鋭く、状態は良さそうだ。気合い乗りも良く、精神面でも非常に良好。身体面、精神面共に良い状態に見える。また、戦歴や走法を見ても雨で馬場が重くなっても対応できそう。馬場が渋った際にはさらに評価を上げたい。

▼【スタニングローズ】 高野友和厩舎

11月9日 栗東・坂路コース 良

4F55秒5 - 3F39秒7 - 2F25秒2 - 1F12秒1

評価:C

単走。調教助手が騎乗し馬なりから終いに軽く追われた。この秋3戦目ということもあり、追い切りも手控え気味。上積みは感じられず前走よりも1枚劣る印象だ。

3歳馬で斤量面では古馬と比較すると有利ではあるが、前走がメイチの仕上げだっただけに余力が残っているかどうか。人気ほど信頼しづらい仕上がりだ。

▼【ナミュール】 高野友和厩舎

11月9日 栗東・坂路コース 良

4F54秒9 - 3F39秒6 - 2F24秒9 - 1F11秒9

評価:B

単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。追われてからの反応鋭く、状態は良さそうだ。前走時と比較しても遜色なく、好調をキープしている。

課題はコース形態か。秋華賞では直線手前で大きく膨れてしまうロスがあり、鋭い足で追い込みながら2着と敗れた。今回も前走と同舞台の阪神内回りコースとなるが、小回りコースを器用に捌けるか否かによって、着順が大きく左右されるだろう。

▼【ジェラルディーナ】 斉藤崇史厩舎

11月9日 栗東・Cウッドチップコース 良

6F85秒9 - 5F69秒3 - 4F53秒7 - 3F38秒1 - 1F11秒7

評価:B

併せ馬。団野大成騎手が騎乗し、馬なりから終いに軽く追われた。追われてからは併走馬を楽に交わしており状態は良さそうだ。

一方で好調時と比較するとやや劣る印象。状態は整っているように映るが、初の古馬混合のGⅠレースの出走となる今回、現状でどこまでやれるかどうか注目だ。また前走は騎手の好騎乗も光っての重賞初勝利となったが、今回乗り替わりになる点が気がかり。騎手の手腕ひとつで着順も大きく左右されそうだ。

▼【ウインマリリン】 手塚貴久厩舎

11月9日 栗東・Cウッドチップコース 良

6F83秒2 - 5F67秒8 - 4F52秒5 - 3F37秒1 - 1F11秒0

評価:B+

単走。調教助手が騎乗し、馬なりから終い重点の追い切りとなった。早めに栗東入りしての追い切りとなったが、ウッドコースで好時計をマークし状態は良さそうだ。

追い切りでの動きがレースにも直結するタイプなだけに、今回は非常に楽しみな仕上がり。終始舌を出して走っているのは気になるものの、活気も良く好勝負を期待できるだろう。

■まとめ

今年はGⅠで好走してきた勢いのある3歳馬、実績のある古馬など豪華なメンバーが集結した。それぞれ実力も拮抗しており、混戦模様の一戦と言えるだろう。

昨年は3連単が300万円を超える高配当が飛び出したエリザベス女王杯。今年も穴馬が激走し馬券内に飛び込んでくるのか。人気馬が実力を見せつけ馬券内を独占するのか。今年もエリザベス女王杯は、阪神2200mという一筋縄ではいかないコースで行われる。波乱決着の可能性もあり、非常に楽しみなレースとなりそうだ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。