【エリザベス女王杯2022】予想・分析。秋華賞馬スタニングローズは古馬相手に通用するのか

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2022年11月13日、阪神競馬場でエリザベス女王杯(GⅠ/芝2200m)が行われる。有力馬の1頭で人気を集めることが予想されるのが、スタニングローズだ。

デビュー戦から期待されていたが、2歳時は勝ち切れないレースが続いた。3歳になって1勝クラスを勝ち上がると、フラワーカップ(GⅢ)で重賞初勝利。続くオークス(GⅠ)では10番人気ながら2着と好走した。

秋になり、馬体重を14㎏増やして挑んだ紫苑ステークス(GⅢ)を制覇。続く秋華賞では先行策から直線で後続の追い上げを退け、鞍上の坂井瑠星騎手とともに初GⅠ制覇を飾った。今回はその勢いのまま挑む一戦となる。


■予想・分析①:血統面

キングカメハメハ産駒のエリザベス女王杯の成績は(0-0-4-8)。出走頭数は少ないが、一度も連対がない。この中には三冠牝馬アパパネの3、4歳時の成績も含まれており、キングカメハメハ産駒はこのレースとは相性があまり良くない。

母ローザブランカはいわゆる薔薇一族の血統で、現役時は芝1800mのレースで3勝。バンゴール(父キングカメハメハ)、ロサグラウカ(父ルーラーシップ)などのオープン馬をはじめとした仔を輩出してきた。

母父クロフネもこのレースでは(0-0-0-5)。数多くの有力馬を輩出した薔薇一族出身のスタニングローズではあるが、血統面の不安が残る。


■予想・分析②:ローテーション

今回は秋華賞からの連戦となる。秋華賞からこのレースに挑む馬は多いが、成績は(2-3-1-22)。2頭の勝ち馬がいる。好成績を挙げた馬は、秋華賞を勝った馬より敗れた馬の巻き返しが目立っている。

一方で2013年のメイショウマンボのように、秋華賞からの連勝を決めた馬もいる。秋華賞制覇からのローテーションは、決してマイナス材料でない。


■予想・分析③:状態面

秋華賞後は激走を見せたが、翌日からカイ食いは落ちていない。早い段階で次走発表されたように、状態面の不安はなさそうだ。

秋華賞前の最終追い切りは全体時計が53.0秒、ラスト1ハロン(F)は11.9秒。一杯に追われてマークした。今回は1週前時点で全体時計53.3秒、ラスト1Fを11.9と前走の最終追い切り並みのタイムを馬なりでマークしている。

最終追い切りのタイムや状態にも注目だが、前走の反動は少ないと考えられる。GⅠ初制覇の勢いそのままに、古馬との女王決戦に挑めるのは頼もしいところだ。


■まとめ

血統面の相性では気になる点があるものの、3歳に入ってからの好調ぶりや勢い、前走からの反動のなさから、ここでも十分通用するだろう。12月の香港ヴァーズ(GⅠ)の招待も受託。香港に向かうかはエリザベス女王杯後の状態次第だが、まずは今回、古馬の壁も突破し日本の女王として君臨することができるだろうか。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。