2022年10月29日、東京競馬場でアルテミスステークス(GⅢ/芝1600m)が行われる。JRAの発表によると、新馬戦で強烈な末脚を見せたリバティアイランド、今年の牝馬クラシック戦線を賑わせたナミュールの半妹ラヴェル、ダリア賞(OP)を制したミシシッピテソーロ、海外重賞2勝を挙げたステイフーリッシュの半妹マラキナイア、野路菊ステークス(L)で2着に入ったアリスヴェリテら11頭が出走登録を行っている。
今回はアルテミスSの登録馬から勢力図を考察。予想オッズの上位となり人気を集めそうな有力馬を中心に、レースを展望していく。
■2022年アルテミスSの展望・人気・予想
新馬戦で上がり3ハロン(F)JRA史上最速タイのタイムを記録したリバティアイランドが重賞タイトルを狙う。
新潟芝1600mの新馬戦では、スタートで後手を踏み、中団からレースを進めた。直線では鞍上の川田将雅騎手が促すと徐々に進出。ノーステッキで他馬を突き離し、後続に3馬身差をつけて完勝した。上がり3Fは31秒4を記録し、全世代を通じてJRA史上最速タイのタイムを叩き出している。川田騎手と中内田充正調教師はダノンプレミアム、グレナディアガーズの2頭で2歳GⅠを勝利したコンビ。2019年にはこのコンビでアルテミスSを制している。GⅠ制覇に向けて重賞を勝利し、勢いをつけたいところだろう。
ナミュールの半妹ラヴェルも注目の1頭だ。
今年のオークス(GⅠ)3着、秋華賞(GⅠ)2着と3歳牝馬戦線で活躍したナミュールの半妹。小倉芝1800mで行われた新馬戦ではスタートで大きく出遅れ、後方からの競馬となる。3コーナーから4コーナーにかけて徐々に進出し、直線では外から一気に加速して先頭たつと、後続の追い上げを抑えてデビュー勝ちを飾った。のちに新潟2歳ステークス(GⅢ)で3着に好走するシルヴァーデュークが3着に入っており、新馬戦としてのレベルは高かった。ここを勝って、姉が果たせていないGⅠ制覇への足掛かりとなるか。
2戦無敗のミシシッピテソーロは連勝の勢いで重賞タイトルを目指す。
デビュー戦は今回と同コースの新馬戦であった。7番人気と低評価だったが、中団から上がり3F最速の末脚で後続に1馬身差をつけて勝利。2、3、5着に入った馬達は次走以降で未勝利戦を勝利しており、力のあるメンバー構成だった。前走・ダリア賞(OP)は出遅れて後方からのレースになったが、直線は外に出して鋭い脚を見せ、差し切り勝ちを収めている。勝った両レースはともに左回り。同コースの経験も優位に働くと考える。
マラキナイアは中京芝1600mの新馬戦で3番手から直線でムチが入ると、力強く脚を伸ばして勝利を収めた。半兄に7歳にして海外重賞2勝したステイフーリッシュがいる。兄は2歳時にホープフルステークス(GⅠ)で3着に入った実績もあり、同馬にも早い時期からの活躍が期待される。
以下、芝2000mの野路菊Sを逃げて2着に粘ったアリスヴェリテ、凱旋門賞馬デインドリームを祖母に持つデインバランス、新馬戦を14番人気で勝利したコウエイマリアら、将来性豊かな2歳牝馬達が集結した。
■アルテミスSの日程、競馬場、コース
2022年10月29日(土曜) 4回東京8日
第11回アルテミスステークスGⅢ
2歳オープン(国際)牝(指定)馬齢
コース:1,600メートル(芝・左)
本賞金:2900,1200,730,440,290万円
■アルテミスSの出走予定登録馬一覧
※馬名、負担斤量、性齢、調教師名
アリスヴェリテ 54.0 牝2 中竹和也(栗東)
コウセイマリア 54.0 牝2 和田雄二(美浦)
ディナトセレーネ 54.0 牝2 尾関知人(美浦)
デインバランス 54.0 牝2 杉山晴紀(栗東)
ニシノコウフク 54.0 牝2 伊藤大士(美浦)
フェアエールング 54.0 牝2 和田正一郎(美浦)
マスキュリン 54.0 牝2 新谷功一(栗東)
マラキナイア 54.0 牝2 吉岡辰弥(栗東)
ミシシッピテソーロ 54.0 牝2 畠山吉宏(美浦)
ラヴェル 54.0 牝2 矢作芳人(栗東)
リバティアイランド 54.0 牝2 中内田充正(栗東)
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