【アイビスサマーダッシュ2022】予想・分析! コースやレースラップ、好走血統の特徴は?

Sporting News Japan Staff

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2022年7月31日、新潟競馬場でアイビスサマーダッシュ(GⅢ/芝・直線1000m)が行われる。日本競馬において、唯一直線芝1000mで行われる重賞。夏の風物詩として定着している。

今年は、ライオンボスやオールアットワンス、マリアズハートなど直線1000mのスペシャリストが集結した。

今回はアイビスサマーダッシュが行われるコースの特徴、レースラップの特徴、さらに過去の好走血統について分析していく。

■予想・分析① コースの特徴

日本唯一の直線コース。ホームストレッチの奥のポケット地点にスタート地点がある。スタート直後は約200mの上り坂。残り300m地点までは緩やかなアップダウンが2回あり、その後はゴールまで平坦である。

開幕週に行われるが、直線コースの特性上馬場の良い外ラチ沿いに馬群ができる。良いポジションを取るためには、外枠に入ることが断然有利に働く。一方で昨年3着に入ったバカラクイーンのように、1番枠から内ラチ沿いを駆け抜けるような奇襲が成功することもある。

過去5年の勝ち馬の馬番は、下記のとおりである。

2021年    14番    オールアットワンス
2020年     9番    ジョーカナチャン
2019年    11番    ライオンボス
2018年    15番    ダイメイプリンセス
2017年    15番    ラインミーティア    

勝ち馬は全馬9番枠より外からスタート。外枠が有利なのは結果にも表れており、アイビスサマーダッシュの予想において枠順は最重要ファクターと言える。

■予想・分析② レースラップの特徴

過去5年間のアイビスサマーダッシュのレースラップは、下記のとおりである。
※レース年、前半3ハロン、後半3ハロン、タイムの順

2021年    32.3‐32.4  54.2
2020年    32.1‐32.8  54.5
2019年    32.6‐33.0  55.1
2018年    32.1‐32.0  53.8
2017年    32.2‐32.4  54.2

レースラップからは、『前半が早くなる』、もしくは『前後半の差がない』傾向がある。
このことから、前半はポジショニング争いに必要な先行力、後半はスピードの持続力が問われることが推察される。

過去5年間で複勝圏内に入った15頭のうち14頭が新潟芝1000mの連対実績、もしくは前走4コーナー通過が4番手以内であった。

レースラップに適応するためには、コース実績や近走で先行した経験がポイントだ。

■予想・分析③ 好走血統、不振な血統

父非サンデーサイレンス系が好走している。過去5年間で複勝圏内に入った15頭のうち、13頭が父非サンデーサイレンス系であった。

父サンデーサイレンス系が複勝圏内に入ったのは、2019年の2着カッパツハッチ(父:キンシャサノキセキ)と3着オールポッシブル(父:ダイワメジャー)の2頭のみ。
キンシャサノキセキは自身がスプリントGⅠを勝利した実績があり、ダイワメジャーは種牡馬としてスプリントGⅠ馬を輩出している。

父サンデーサイレンス系であれば、自身もしくは産駒のスプリントGⅠ実績が必要だ。

■まとめ

今回の分析をまとめると……

・馬場の良い外ラチ沿いでポジショニングをとるためには、外枠に入ることが有利である。
・先行力とスピードの持続力が問われるため、新潟芝1000mの連対実績、もしくは前走での先行経験が重要である。
・父は非サンデーサイレンス系が好走している傾向にある。

クラシック競走や他の短距離重賞とは、施行条件等で一線を画すアイビスサマーダッシュ。
このレースを1年の目標にしている出走馬も少なくない。
唯一無二の重賞タイトルを狙う精鋭たちの熾烈な争いに注目だ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。