T・ウッズの米ツアー復帰戦から見えた3つのこと

Alec Brzezinski

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タイガー・ウッズは1年ぶりにPGAツアーに復帰を果たし、2015年のウィンダム選手権以来初のトップ25位入りを果たした。

フォーマーズ・インシュランス・オープンで、ウッズは決勝ラウンドに進出し、3アンダーの23位タイで大会を終えた。4つ全てのラウンドでパーかそれ以上のスコアを記録し、ショートゲームでは素晴らしいコントロールも見せた。

 

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世界ランキング647位で大会を迎えたものの、ウッズは観客たちに栄光の日々を思い起こさせるプレーを見せたのだ。

ウッズのPGAツアー復帰からわかる3つのポイントを見ていこう。

 

1.赤と黒が戻ってきた

最終日の日曜には赤と黒のウエアを着用するパトリック・リードに対する敬意を表しながらも、トーリーパインズのフェアウェイを歩くウッズの存在は、この2色をさらに力強くものへと引き立ていた。ウッズは2015年以降、PGAツアーの大会で決勝ラウンドに進出していなかった。

 

 

今回の大会で、ウッズはファンに丁寧に対応していた。頻繁に足を止めて観客とハイタッチをしたり、大きな歓声に帽子を上げて感謝を示したりもした。自身の持つ実力の最高潮には至っていないものの、手術を受け治癒した腰の状態に問題がなければ、ウッズは今シーズン本格復帰の準備が整ったように思える。

 

2.ウッズには多くの取り組むべき課題がある

第1ラウンドでは14打中8打がフェアウェイをとらえたものの、その後の3ラウンドでは14打中3打にとどまってしまった。フェアウェイキープ率30.4%は、予選通過した選手の中で最下位だった。そして、いつもの切れ味のあるアイアンショットも見られなかった。しかし彼のロングゲーム自体の調子は悪いようには見えなかった。フェアウェイはキープできなかったものの、状態も良く、スイングもスムーズだった。

腰に問題が出始めた2014年、ウッズはチッピングで苦戦していた。しかし、今回の大会では見事なものだった。トーリーパインズの深いラフからアプローチでピンに寄せて確実にワンパット決め、パーを積み重ねていった。ドライバーでは苦戦していたにも関わらず、好調な出だしとなった。

 

3.ウッズの優勝はそう遠くない

第2ラウンドを終え、ウッズは選手たちのスコアが低いことに驚いていると語った。少なくとも今は、快適にプレーしているとも述べた。ウッズの今大会でのスコア(72-71-70-72)は、低いスコアではなかったものの、彼自身は歴史的に見て厳しい記録の中で戦ったわけではなかった。

アイアンで快適にプレーすることができれば、ウッズはもっと脅威の存在になるだろう。低いスコアでのプレーは、何よりもメンタル面でのハードルになりうる。そしてウッズは今まで、コース上でいくつもの解決すべき問題を抱えたことはなかった。ウッズの次の出場は、来月リビエラC.C.で開催されるジェネシス・オープンだ。このコースでの優勝スコアは、一般的な数字になることが多い。ウッズが68か67打で早期に立ち上がることができれば、週末の決勝ラウンドで爆発し、完全復活となるかもしれない。

原文:Three takeaways from Tiger Woods' promising finish at Torrey Pines

翻訳:Ayako Hayashi

 

Alec Brzezinski