【速報】パリ五輪ゴルフ女子 山下美夢有は4位タイでメダル届かず 金メダルはリディア・コ|試合経過・結果・ハイライト

一野洋 Hiroshi Ichino

【速報】パリ五輪ゴルフ女子 山下美夢有は4位タイでメダル届かず 金メダルはリディア・コ|試合経過・結果・ハイライト image

日本時間8月7日(木)にル・ゴルフ・ナショナルで第1ラウンドを迎えたパリオリンピックのゴルフ女子。10日に最終ランドを迎え、首位と2打差の3位タイでスタートした山下美夢有は、序盤に首位に並ぶなど最後までメダル争いに加わっていたが、この日は通算6アンダーの4位タイでフィニッシュしメダルには惜しくも届かなかった。

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笹生優花は、通算17オーバーの54位だった。優勝は、通算10アンダーのリディア・コ。金メダルに輝いたコは、リオ五輪の銀メダル、東京五輪の銅メダルに続き3大会連続でメダルを獲得した。

通算7アンダーでスタートした山下は、2番でいきなりバーディーを奪い首位に並ぶ。その後は3連続パーを沈めて我慢のゴルフが続いていたが、6番と7番で連続ボギーをたたき、4位タイまで後退してしまう。さらに8番でバーディーを決めた山下だったが、9番ホールでダブルボギーをたたき、前半を2オーバーで折り返す。

通算5アンダーの5位タイで勝負のバックナインに挑んだ山下は、10番ホールから4連続パー。なかなかスコアを伸ばせない中、14番のパー5でイーグルパットを外すも、バーディーを奪って2位タイに浮上。すると、続く15番でも冷静にバーディーパットを沈めて渾身のガッツポーズ。通算7アンダーにスコアを戻し、メダル獲得の可能性も見えてきたところだった。

しかし、山下は、16番ホールでティーショットを池に落としてしまう。このホールでスコアを2つ落とし、通算5アンダーの6位に後退してしまった。そして迎えた18ホール、首位を走る最終組のリディア・コが通算9アンダー、先にホールアウトしたエスター・ヘンゼライトが通算8アンダー、林 希妤が通算7アンダーでフィニッシュしているため、山下がメダル圏内に入るにはイーグルが必要な場面。

ここで山下は、見事ツーオンに成功すると、大事な一打を沈めようとグリーン上では慎重に何度もラインを読む。そして、山下のパターから放たれた一打は、惜しくもカップの右を通過した。それでもこの日5つ目のバーディーを奪い、有終の美を飾った。

試合経過・ハイライト

※内容は逆時系列。日時は日本時間表記。

0:41 リディア・コがバーディーパットを沈めて通算10アンダーに伸ばし、金メダル!1打差の2位はエスター・ヘンゼライト、さらにそこから1打差の3位には林 希妤が入った。

0:19 山下はバーディーパットを沈めて有終の美。通算6アンダーでホールアウトして、この時点で4位タイ。

0:16 山下の距離あるイーグルパット。山下は、何度もラインを読んで慎重に狙うも、カップの右を通過。

0:11 ピンまで残り177ヤードの山下の2打目は、ピン右に見事ツーオン。

0:07 18番ホール、447ヤードのパー5。現時点でイーグルを取らないとメダル圏内に入れない山下は、1打目をナイスショットでフェアウェイをキープしてツーオンを狙える位置。

0:02 山下のバーディーパットは惜しくも外れパー。通算5アンダーで最終ホールへ向かう。

23:55 ピンまで残り155ヤード。山下の2打目はグリーンオンでバーディーチャンス。

23:51 17番ホール、397ヤードのパー4。山下の1打目はフェアウェイをキープ。

23:45 山下のボギーパットはカップ右を抜けてしまう。スコアを2つ落として、通算5アンダーの6位タイに後退。

23:41 山下はドロップゾーンから3打目を打ち、グリーンオン。

23:37 16番ホール、150ヤードのパー3。山下のティーショットはグリーン手前の池につかまるアクシデント。

23:32 山下は冷静にバーディーパットを沈めてガッツポーズ!連続バーディーで通算7アンダーとして、この時点で首位から2打差の2位タイ。

23:30 ピンまで残り148ヤードの第2打。山下はグリーンオンしてバーディーチャンス。

23:22 15番ホール、377ヤードのパー4。山下のティーショットは、きれいにフェアウェイをキープ。

23:16 山下は冷静にパットを沈めて、この日3つ目のバーディー!通算6アンダーで2位タイに浮上。

23:13 山下はカラーからのイーグルパット。果敢にカップを狙うもカップ左に切れてインならず。残りは1.5メートルほど。

23:09 山下の2打目はピンまで216ヤード。グリーンに着弾して外にこぼれ落ちるも、攻めたナイスショット。

23:00 14番ホール、478ヤードのパー5。山下の1打目は、フェアウェイに落ちてランで左側へ。

22:54 3打目をピンそばに寄せた山下は、きっちりとパーセーブ。

22:51 ピンまで残り105ヤードの第2打目。山下は攻めたショットを打つが、グリーンオンならず。本人もショットした後に納得がいかない表情を浮かべる。

22:42 13番ホール、371ヤードのパー4。右ドッグレッグのホールで、山下のティーショットは池に入るかと思われたが、フェアウェイをキープ。

22:37 難易度の高いホールで、山下はきっちりとパーをキープ。

22:35 山下は、難しい位置からの第3打だったがナイスアプローチでパーチャンス。

22:30山下の2打目は、ピンまで残り175ヤード。グリーンまであとわずか届かずカラーとラフの境目に落ちる。

22:22 12番ホール、408ヤードのパー4。山下のティーショットは、フェアウェイのセンターをキープ。

22:18 山下は返しのパットを慎重に沈めてパーセーブ。

22:16 笹生は82と崩れ通算17オーバーで大会をフィニッシュ。この時点で54位。

22:15  山下のバーディーパットはカップ左を通過。

22:10 11番ホール、144ヤードのパー3。山下は1打目でピン奥につけるナイスショット。

22:03 山下のバーディーパットは右に外れ、パーをセーブ。この時点で通算5アンダーで7人が並ぶ4位タイ。

21:59 山下の2打目はピンまで残り103ヤードの距離。きっちりとグリーンオンしてバーディーチャンス。

21:53 10番ホール、351ヤードのパー4。山下の第1打はフェアウェイをとらえるナイスショット。

21:50 山下は返しのパットも外し、痛恨のダブルボギー。通算5アンダーで5位タイに後退。

21:48 山下のパーパットは外れ、スコアを落としてしまう。

21:46 山下の第4打はグリーンオンするも長い距離を残す。

21:45 山下のグリーン手前の深いラフからのアプローチショットはグリーンで止まらず、再びグリーン下へ。

21:41 9番ホール、466ヤードのパー5。1打目をフェアウェイにつけた山下は、2打目をラフに入れてしまう。

21:30 山下はきっちりとバーディーを奪取!通算7アンダーにスコアを戻す。

21:26 8番ホール、161ヤードのパー3。山下は素晴らしいティーショットを放ちナイスオン。

21:20 山下のパーパットはカップ右を外れ、連続ボギー。通算6アンダーで4位タイに後退。

21:17 山下はナイスアプローチでパーチャンス。

21:12 山下のラフからのセカンドショットは、ピンまで残り178ヤード。カラーで止まり、グリーンオンならず。

21:09 7番ホール、434ヤードのパー4。ドライバーを手にした山下の1打目は、フェアウェイを外れてラフで止まる。

21:03 山下のパーパットはカップ左をなめるもインならず。山下はこの日初めてのボギーで通算7アンダーにスコアを落とし、3位タイに後退。

20:55 ピンまで残り122ヤードの第2打目。ラフからの山下の2打目は、グリーンに着弾するも止まらずにオーバー。

20:50 6番ホール、359ヤードのパー4。山下の1打目は、打った瞬間に右手が離れ、ボールは右のラフに入る。

20:46 山下は嫌な距離のパットも冷静に沈めてナイスパー。通算8アンダーの1打差で、首位リディア・コを追う。

20:44 ピンまで残り166ヤードの3打目。山下はきっちりとピン奥にボールを止める。

20:39 1打目があごの高いバンカーにつかまった山下は、2打目は出すだけ。

20:35 5番ホール、371ヤードのパー4。山下のティーショットは左のラフにつかまる。

20:31 リディア・コが3番ホールでバーディーを奪い、通算9アンダーで単独トップに立つ。山下は1打差の単独2位。

20:30 山下の距離あるパットは、カップ左に切れていき惜しくもバーディーならず。それでも難易度の高いホールでパーをセーブ。

20:24 ピンまで残り144ヤードの2打目。山下はきっちりとピン奥のグリーンをとらえてツーオンに成功。

20:21 4番ホール、421ヤードのパー4。山下のティーショットは、フェアウェイをとらえる。

20:13 山下の長めのバーディーパットは、カップのわずか左を通過するナイスタッチ。きっちりとパーをセーブ。

20:11 ピンまで70ヤードの第4打。58度のウェッジを持った山下はピン奥につける。

20:07 3番ホール、499ヤードのパー5。1打目をフェアウェイ左のラフに入れた山下は、2打目でフェアウェイに戻し3打目勝負。

20:00 最終組のリディア・コとモルガヌ・メトローがともにボギーでスコアを落とし、通算8アンダーで山下、コ、メトローの3人が首位で並ぶ。

19:59 山下はバーディーパットをきっちりと沈めて通算8アンダー!

19:49 2番ホール、154ヤードのパー3。山下のティーショットは、グリーンオンしてバーディーチャンスの位置につける。

19:46 パーパットを冷静に沈めて、山下は通算7アンダーをキープする。

19:44 山下のカップまで12メートルのアプローチ。うまく転がしてピンそばにつける。

19:38 山下のピンまで残り172ヤードの第2打は、グリーンをとらえられずにオーバー。

19:31首位から2打差につける3位タイの山下。逆転の金メダルを目指してティオフ。1番ホール、386ヤードのパー4。ティーショットはフェアウェイをとらえるナイスショット。

17:11 最終日7組目の笹生優花がティオフ。

16:00 最終日の1組目がスタート。

▽8月9~10日:山下が3位T浮上! メダル圏内で最終日へ  笹生は7オーバーの42位T

山下は前半を1バーディー、ノーボギーの1アンダーで回ると、後半も3バーディー、ノーボギーの3アンダー。この日68でスコアを4つ伸ばした山下は、通算7アンダーで前日の6位タイから順位を上げ、首位から2打差の3位タイで最終日を迎える。笹生は、この日イーブンパーでまとめ、通算7オーバーの42位タイ。3日目を終えて、通算9アンダーのモルガヌ・メトローとリディア・コが首位を並走。そこから2打差で、山下とローズ・チャンが追う展開となっている。

▽8月8~9日:山下が1アンダー7位Tの好発進、笹生は5オーバーの46位Tで出遅れ

この日の山下は5バーディー、3ボギーと出入りの激しいゴルフだったが、スコアを2つ伸ばし、通算3アンダーの6位タイでフィニッシュ。トップから5打差の好位置で3日目を迎える。初日5オーバーの笹生は、この日もスコアを2つ落とし、通算7オーバー。47位タイから上位を目指す。2日目に首位に躍り出たのは、この日66で回ったモルガヌ・メトローで通算8アンダー。殷 若寧が1打差で続き、さらにそこから2打差でリディア・コーが追っている。3日目は、笹生が16時33分、山下が19時17分にティオフする。

▽8月7~8日:山下が1アンダー7位Tの好発進、笹生は5オーバーの46位Tで出遅れ

19時6分にティオフした山下は、3番で初バーディーを奪うと4番でボギー、5番でバーディーと波に乗れそうで乗れなかったが6番以降はすべてパーをキープ。この日は1アンダーの71で回り、トップから6打差の7位タイで初日を終えた。18時44分にスタートした笹生は、イーブンパーで迎えた7番でダブルボギーをたたくと、続く8番でもボギーでスコアを落としてしまう。後半も1バーディー、3ボギーでスコアを伸ばせず、5オーバーの46位タイでフィニッシュした。大会初日に首位に立ったのは、7アンダーの地元フランスのセリーヌ・ブティエ。

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パリ五輪ゴルフ女子 リーダーボード トップ5+日本人選手(最終結果)

順位選手名スコア1234トータル
1リディア・コ-1072676871278
2エスター・ヘンゼライト-872736966280
3林 希妤-771707169281
4T山下美夢有-671706873282
4Tビアンカ・パクダンガナン-672697368282
4Tハナ・グリーン-677706669282
4Tエイミー・ヤン-672717069210
54笹生優花+1777747282305

※T=タイ

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※以下、試合前時点の情報。

試合概要・日程

  • 競技・種目:パリオリンピック2024ゴルフ女子
  • 日程:日本時間8月7日(水)~8月10日(土) ※ラウンド終了時刻は翌日未明予定
  • 会場:ル・ゴルフ・ナショナル(イヴリーヌ県サン・カンタン・アン・イヴリーヌ)

出場選手(60名)

選手名
ネリー・コルダアメリカ
リリア・ブアメリカ
コ・ジンヨン韓国
殷 若寧中国
エイミー・ヤン韓国
セリーヌ・ブティエフランス
ハナ・グリーンオーストラリア
チャーリー・ハルイギリス
ローズ・チャンアメリカ
笹生 優花日本
ミンジー・リーオーストラリア
アッタヤ・ティティクルタイ
キム・ヒョジュ韓国
ブルック・ヘンダーソンカナダ
林 希妤中国
リディア・コニュージーランド
山下 美夢有日本
マヤ・スタルクスウェーデン
パティ・タバタナキットタイ
リン・グラントスウェーデン
カルロタ・シガンダスペイン
レオナ・マグワイアアイルランド
ジョージア・ホールイギリス
アシュレー・ブヘイ南アフリカ
アディティ・アショクインド
ガビー・ロペスメキシコ
エスター・ヘンゼライトドイツ
アレクサンドラ・フェルスターリングドイツ
アルバネ・バレンスエラスイス
ペリーヌ・ドラクールフランス
エミリク・ペーダーセンデンマーク
銭 珮芸台湾
ナンナ・ケルスツマセンデンマーク
アネ・ファンダムオランダ
アサハラ・ムニョススペイン
ビアンカ・パグダンガナンフィリピン
モルガヌ・メトロースイス
ステファニー・メドウアイルランド
マノン・デルーイベルギー
徐 薇淩台湾
ディクシャ・ダガルインド
エマ・シュピッツオーストリア
シャノン・タンシンガポール
マリア・ファシメキシコ
セリーナ・ボルゲノルウェー
クララ・ダビトソンスピルコバチェコ
ポーラ・レト南アフリカ
マリア・ウリベコロンビア
アレッサンドラ・ファナリイタリア
アシュリー・ラウマレーシア
ウルスラ・ウィクストロムフィンランド
アナ・ベラツスロベニア
サラ・コウスコヴァチェコ
アリーナ・シャープカナダ
ザラ・ショーバーオーストリア
ドッティ・アルディナフィリピン
ノーラ・コムライネンフィンランド
ピア・バブニクスロベニア
マデレネ・スタブナルノルウェー
イネス・ラクラレシュモロッコ

*順不同

テレビ放送・ネット配信・中継予定

  • NHK-BS(初日のみ録画:23時45分~)
  • TVer(1日目~最終日)
  • NHK総合、NHKBSプレミアム4K(初日のみ録画:23時45分~)

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一野洋 Hiroshi Ichino

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青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイトのディレクション業務などに従事した。ライターとしてNFL、海外競馬、サーフィンをメインに扱い、これまでにスーパーボウル、凱旋門賞などの海外競馬、ジャパン・オープン・オブ・サーフィンなど取材経験あり。