笹生優花の2連覇か、畑岡奈紗のリベンジか、それとも国内5勝の西郷真央か|全米女子オープンゴルフ選手権2022の日程・放送予定

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

笹生優花の2連覇か、畑岡奈紗のリベンジか、それとも国内5勝の西郷真央か|全米女子オープンゴルフ選手権2022の日程・放送予定 image

女子ゴルフの米LPGAメジャー大会のひとつである『全米女子オープンゴルフ選手権 presented by プロメディカ』(米ノースカロライナ州サザンパインズ、パインニードルズロッジ&ゴルフクラブ)が、現地時間6月2日から5日にかけて行われる。昨季は笹生優花が畑岡奈紗とのプレイオフを制して、若干19歳で米メジャーを制したが、今年も両者に加え、渋野日向子や古江彩佳、さらに国内勢からは話題の西郷真央や小祝さくらなど総勢15人の日本選手が出場する。伝統の米メジャーである全米女子OPの日程と放送予定を紹介する。

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全米女子オープンゴルフ選手権2022・概要と日程

  • 開催日程:6月2日〜5日(日本時間6月3日~6日)
  • 大会会場:パインニードルズロッジ&ゴルフクラブ(米ノースカロライナ州サザンパインズ)
  • フィールドデータ:6638ヤード/パー71
  • 前年優勝:笹生優花
  • 賞金総額:1000万ドル(約12億7000万円)
  • 優勝賞金:180万ドル(約2億3000万円)

コースの特徴:全米女子OPの会場としては4度目となる『パインニードルズロッジ&ゴルフクラブ』は、1800年代末から1900年代初期にかけて名門ゴルフコースを400以上生み出した名匠ドナルド・ロスが1927年に設計。ロスのコースは、グリーンが円盤状の砲台型で、大きな傾斜が特徴とされる。2017年にはリオ五輪のゴルフコース建設にかかわったカイル・フランツによって大規模な改修が行われ、グリーンの芝をすべてバミューダ芝に張り替えている。バミューダ芝は葉が太く芝目によってボールの勢いは大幅に変わる。傾斜が強く芝目の影響を受けやすい、うねりのあるグリーンの攻略がキモとされる。シンボリック的な池越えのホールも多く、同コースの看板ホールとなっている3番から4番と続き、10番は落ちくぼむ池を越えてからが傾斜をあがっていくドッグレッグという高難度ロングコースになっている。

最初に使用された1996年はメジャー10勝・通算72勝のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、2001年はメジャー7勝でキャリアグランドスラマーのカリー・ウェブ(オーストラリア)、2007年はメジャー2勝・通算19勝のクリスティ・カー(米国)といった名だたるレジェンドたちが同コースで全米女子OPを制している。

全米女子オープンゴルフ選手権2022・放送および配信予定

2022年度の『全米女子オープンゴルフ選手権』の試合中継は、CS放送はゴルフネットワーク(ネット版「ゴルフネットワークプラス」でも同時配信)、インターネット動画配信サービスの「ABEMA PPV」(見逃し配信あり)、「DAZN」(見逃し配信あり※)で放送・配信される。地上波TVでは放送されない。

以下のいずれのサービスも試合中継時間は大会の進行(天候等)によって左右される。詳しい情報は各放送・配信先をご確認ください。日時はすべて日本時間となる。

【6月3日(木)・初日:第1ラウンド/予選】

  • ゴルフネットワーク 2:00~9:00(LIVE)
  • ABEMA PPV 2:00~9:00(LIVE)
  • DAZN 2:00~9:00(LIVE)

【6月4日(金)・2日目:第2ラウンド/予選】

  • ゴルフネットワーク 2:00~9:00(LIVE)
  • ABEMA PPV 2:00~9:00(LIVE)
  • DAZN 2:00~9:00(LIVE)

【6月5日(土)・3日目:第3ラウンド/本戦】

  • ゴルフネットワーク 1:00~7:00(LIVE)
  • ABEMA PPV 1:00~7:00(LIVE)
  • DAZN 1:00~7:00(LIVE)

【6月6日(日)・最終日:第4ラウンド/本戦】

  • ゴルフネットワーク 2:00~8:00(LIVE)
  • ABEMA PPV 2:00~8:00(LIVE)
  • DAZN 2:00~8:00(LIVE)

※「ABEMA PPV」の見逃し配信は2022年7月2日(土) 23:59まで。「DAZN」の見逃し配信(オンデマンド配信)は各日の配信後から約7日間となる。

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全米女子オープンゴルフ選手権2022・みどころ

第77回となる『全米女子オープンゴルフ選手権』は、米女子メジャー最古の歴史を持つ大会であり、昨季は畑岡奈紗とのプレイオフを制した笹生優花が19歳で栄光を掴んだ。今季は冠スポンサー変更により賞金もアップし、総額は1000万ドル(約12億7000万円)、優勝賞金は180万ドル(約12億3000万円)となった。

パインニードルズ・ロッジ&ゴルフクラブでは4度目となる同大会だが、過去3人の優勝者は、今大会にも出場するアニカ・ソレンスタムなどいずれもレジェンド級のゴルファーとなっており、難易度の高さが伺い知れる。グリーン周りの難易度が高いだけでなく、日本勢にとってはデータの少ないコースのため、練習ラウンドや初日のデータ集めも重要となりそうだ。

日本勢は、15人がエントリーしており、海外を主戦場とするメンバーの笹生は、2001年に同地で達成されたカリー・ウェブ以来の連覇を狙う。昨年は東京五輪出場の兼ね合いでフィリピン国籍だったため、今季から日本国籍として出場する。昨年悔しい思いをした畑岡も優勝候補のひとりだろう。今季は4月下旬の『DIOインプラントLAオープン』で勝利しており、直近の『ファウンダーズカップ』では6位と健闘した。世界ランク日本勢トップとして海外メジャー初制覇が期待される。

同じく海外主戦場の古江彩佳は、大会前週の『バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー』でチ・ウンヒ(韓国)との決勝に敗れ準優勝となるも、今季10戦終えて予選落ちなしの安定感を証明。伏兵として存在感を示している。一方、渋野日向子は一時帰国して『ブリヂストンレディスオープン』で今季初の国内(日本)ツアー出場となったが、予選落ちを喫しており、今大会で仕切り直したい。

国内組では、すでに今季5勝の西郷真央の初米メジャー挑戦が話題だ。昨年の笹生に続き、ジャンボ尾崎門下生が国内ツアーを席巻したその実力を示すのか、注目となる。また、小祝さくらは早期渡米せずギリギリまで国内に残り、『リゾートトラストレディス』で今季初勝利をあげた。勝負勘を研ぎ澄ませた状態で全米女子OPに臨む。ほかに西村優菜、鈴木愛、上田桃子、濱田茉優、早川夏未、識西諭里、高木優奈、馬場咲希、伊藤二花が出場する。

同大会の周辺の天気は、初日は季節外れの猛暑になる予報で、15時には最高気温36度に達すると予想もある。金曜は気温は下がるものの、午後に雨の予報があり、強風の懸念がある。土曜以降は曇りとなり降雨率は低いものの、引き続き風が強い予報となっている。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

神宮泰暁 Yasuaki Shingu Photo

日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。