11月3日、今季全米女子オープン覇者の笹生優花が、4日から開幕したTOTOジャパンクラシック(滋賀県・瀬田ゴルフコース北コース・6616ヤード/パー72)前日会見に出席し、東京五輪後の日本国籍取得などを報告した。
笹生は東京五輪出場条件となるオリンピックランキングにおいて当時の順位では日本代表としての出場が難しいことから、母方の国籍であるフィリピン代表として出場し、9位の成績を残した。現在、米国女子ゴルフのLPGAツアーを主戦場としており、国内(JLPGA)ツアーは5月の中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン以来となる。国内での試合は東京五輪以来だ。
4日からのTOTOジャパンクラシック出場の豊富を述べるとともに、東京五輪後に父方の日本国籍を選択したことを報告した。笹生は2001年6月20日生まれで現在20歳だが、日本の国籍法により、22歳までに国籍を選択する必要があり、かねてから五輪後の日本国籍選択の意向を明かしていた。フィリピン国内では惜しむ報道もあったが、本人は「どちらを選ぼうと日本人でもあるし、フィリピン人でもある」と話した。
海外ツアーを主戦場とする笹生にとっては、コロナ禍において国境をまたぐ検疫面などを含め、日本国籍の方が有意義な選択だとみられている。
TOTOジャパンクラシックは従来、米LPGAとJLPGAの共催の公式戦ながら、昨年に引き続き新型コロナウイルスの影響により国内のみの特別公認大会となる。笹生は本大会終了後に再渡米し、11日開幕のペリカン女子選手権(フロリダ州)で米LPGAツアーに戻る。
本大会初日の笹生は、2週連続Vを狙う渋野日向子、ベテラン・上田桃子とのペアリングで回った。14:30段階ですでにホールアウトし、渋野同様に1アンダーの暫定23位タイとなった。
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