タイガー・ウッズ復帰:今までの業績トップ5(後編)

Alec Brzezinski

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3「タイガースラム」

1983年をマイケル・ジャクソンの年とするならば、2000年はタイガー・ウッズの年だった。まだ24歳だったウッズは、ハロウィーンの日にお菓子を集めるかのように、メジャー大会の勝利をつかんでいった。

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ペブルビーチの全米オープンで15打差勝利を挙げたのを皮切りに、ウッズは2000年、3つのメジャーを制覇した。ゴルフにおけるグランドスラムは、1シーズンで4つのメジャーを制覇する必要がある。しかしウッズの場合、2001年のマスターズを勝利し、4連続でメジャーのタイトルを手にした。

「タイガースラム」を達成したことで、どんなスタイルのコースであっても、どんなストローク差があっても、ウッズには勝利できる能力があることを示した。大きく差を開けられるとナーバスになり、徐々に後退してしまう選手もいる。しかしウッズの場合、闘争心をむき出しにして、ビックリするようなストローク差までリードを伸ばすことが可能だった。

4 2005年フォード選手権

ウッズとライバルのフィル・ミケルソンという、めったに顔合わせしない2人の対戦は、スリリングな激戦になった。

ウッズは、最終日の17番ホールでバーディーを決め1打差で勝利し、通算24アンダーの大会記録を樹立した。この勝利で、ウッズは世界ランク1位に返り咲き、ビジェイ・シンの短い天下は終わった。

このトーナメントは、メジャー大会でも世界ゴルフ選手権でもなかったが、ミケルソンとの数少ない一騎打ちの1つとして記録されている。

5 5勝を挙げた2013年シーズン

2013年に向けて、ウッズは既に世界ランク1位から陥落しており、4シーズン連続でメジャー勝利から遠ざかっていたことで、世間から批判を浴びていた。しかし2013年は、37歳のウッズにとって、2つのメジャーで6位以内に入り、年間5勝を挙げた、ベストなシーズンの1つとなった。

1月のファーマーズ・インシュランス・オープンでの勝利に始まり、3月にはWGC-キャデラック選手権とアーノルド・パーマー招待で連続優勝を果たした。マスターズを4位タイで終えた1ヵ月後、再びプレーヤーズ選手権で勝利を挙げた。その数ヵ月後にWGC-ブリヂストン招待で挙げた勝利が、ウッズにとって最新のプロでの勝利である。

ウッズのキャリアは、常にメジャーの勝敗で評価される。それは彼自身、メディア、ファンにとっても同じだが、2013年にはメジャーを制することはできなかった。それでも、2013年はウッズにとって大きな勝利を収めた年の1つとなった。

(完)

原文:Tiger Woods comeback: His top five career achievements — to date

翻訳:Atsuko Sawada

Alec Brzezinski