タイガー・ウッズが、近年スイングコーチを務めていたクリス・コモとの関係を解消すると22日に発表した。メジャー通算14勝、そして長期に渡り世界ランク1位を保持した記録を持つ彼は、先日腰の手術からの復帰を遂げ、プレーを続けている。
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「脊椎の固定手術以降、自分自身の体とゴルフのスィングを学び直すべく、懸命に取り組んできた」ウッズはツイッターに、こう投稿した。「過去数年の間、クリスとともに感覚を重視したスイングを行ってきた。自分自身で取り組んでいくことが、今の自分にとってベストだと考えている。クリス・コモの過去の指導には感謝している。そして、彼には尊敬の念を抱くばかりだ」
このニュースは、ウッズを見守る人達にとって驚くべき内容ではなかった。
Can’t say this is a surprise. https://t.co/LmVmcuU13f
— GC Tiger Tracker (@GCTigerTracker) 2017年12月22日
コモが重きを置いていたのは、生体力学だ。(ゴルフチャンネルによると、彼はこの領域で修士号を取得しているのだという)一方で、ウッズが投稿の中で述べた「感覚」とは食い違いが見られる。
コモは今後、(ウッズのメジャー8勝を支えた)ブッチ・ハーモン、(6勝を支えた)ハンク・ヘイニー、そしてシーン・フォーリーらとともに、ウッズの4人目の「元」スイングコーチに名を連ねることとなった。
ウッズは先月、ヒーロー・ワールドチャレンジに出場し最終日までプレーしている。その大会で彼は、グリーン周りで古いプレースタイルを見せている。この大会からわかる3つのポイントは、彼の健康状態は良好に見えること、依然として多彩なショットを打つことができること、そして、錆びついてはいたものの悪いものではなかった、ということだ。
ゴルフチャンネルに対し金曜に出した声明の中で、コモは同様の内容を認めている。「私たちのプロとしての関係が(2014年の11月に)始まった時、タイガーから依頼を受けたのは、痛みのないプレーをしつつ自分自身の直感と感覚を活用する手助けをしてほしい、ということでした。私たちはそれを成し遂げたと考えているし、この結果を誇らしく思っています。タイガーは自身のキャリアにおける、素晴らしい次の段階へと向かう準備ができたのです。スポーツ史上、最も人々を興奮させる彼の今後を、私は見守っていきたいと願っています」。
厳しい局面を迎えるのはこれからだ。単なるゴルフ選手としてではなく、ゴルフ界の最もハイレベルな舞台で戦うことになるからだ。ホリデーシーズンが終われば、ウッズが今後の予定としてマスターズ(4月5日~8日)を見据えていると誰もが確信を持つことになるだろう。もしかすると、マスターズへの出場を見据えた上で、彼は新年に備え休息をとっているのかもしれない。
原文:Tiger Woods parts ways with swing coach Chris Como
翻訳:Ayako Hayashi