多くのスポーツファン同様、筆者は11月23日にネット配信される(日本では25日)ペイパービュー(有料)番組で「タイガー・ウッズ対フィル・ミケルソン」を観るかどうかを決めかねていた。
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全盛期を過ぎた2人の象徴的なゴルファーの対決を19.99ドルも払って観る価値があるだろうか? これはボクシングが地上波でテレビ放送されなくなったことに端を発した欲深い課金作戦なのではないだろうか?
ラスベガスのシャドー・クリーク・ゴルフコースに観客はおらず(招待されたゲストを除く)、ターナー社のブリーチャー・レポートのライブ配信は4時間の放送時間のうち、ショットを打っていない間は何を映すのだろうか?
しかし、ターナー社が勝者に900万ドルの賞金を出すこの大会が近づくにつれて、ある結論に至った。これは、ゴルフ界の2大巨頭の対決、それも話題性があって10万ドルもの大金が賭けられている駆け引きに満ちた試合を観るチャンスなのだ。
思い返せば、バスケットボール界ではレブロン・ジェームズとステフィン・カリー、かつてはマイケル・ジョーダンとラリー・バードも「H-O-R-S-E(ストリートバスケでよく見られるシューティング対決)」で数百万ドルをかけて戦った。スポーツの中で最も単純な競技こそ1対1の直接対決だ。ウッズとミケルソンは、共同記者会見で試合前のボクサー同士のようなにらみ合いさえ見せてくれた。
今回のマッチプレーを観ない人もいるだろう。それはそれでいい。だが、あえてここで宣言するなら、筆者は観る。
以下は、ジョーダンなら「ネットだけを観ればいい」という言葉で表現したであろう、今回のネット配信番組を観るべき5つの理由だ。
It goes down on Friday.
— Bleacher Report Live (@brlive) 2018年11月20日
Watch #CapitalOnesTheMatch on #BRLive: https://t.co/Opog8HkqWJ pic.twitter.com/7wP8JXKwtO
金曜日に激突!
タイガー・ウッズの復活
ひとつ目の理由はシンプルだ。42歳になったタイガー・ウッズがトップレベルのゴルフをプレーするところを観たい。わずか1年ほど前、元世界ランク1位のゴルファーは、ミケルソンやジョーダン・スピースのような若手ほどの競争力はないと書き立てられていた。しかし、その時期はもう終わった。
脊椎固定手術によってウッズの背中の問題は解決した。今シーズン、復活の雄叫びを上げた14回のメジャー大会チャンピオンは、全英オープンで優勝争いに食い込み、全米プロ選手権では最終日を64打でまわる爆発的な追い上げを見せた。そして9月、彼はツアー選手権を優勝した。ウッズにとって5年ぶりの勝利でPGAツアー通算80勝目を挙げた。ウッズが最終18番ホールのフェアウェイを誇らしげに歩くと、大勢のファンが自然と波打つように沸き上がった。
ゴルフ界の救世主が帰還したのだ。ツアー選手権の最終日を中継したNBCの視聴率は前年比206%まで高騰した。
タイガーのファンは優勝に向かってプレーする彼の姿を見たくてたまらなかった。(マスターズが行われた)オーガスタ・ナショナルでは彼のウォーミングアップを観るためだけに筆者は10ドル払った。ツアー選手権優勝後、4度のマスターズ王者はダスティン・ジョンソンやジャスティン・トーマスと並んで2019年ツアーのポイントレースの本命に据えられた。
48歳のミケルソンはウッズほどのシーズンこそ送れなかったが、3月のWGCメキシコ選手権をプレーオフの末に制し、2013年の全英オープン以来キャリア最長の未勝利期間となる101大会ぶりの優勝を飾った。
しかし、忘れてはならないことがある。ミケルソンは、4日間のトーナメントよりも、1日で決着がつくイチかバチかのマッチプレー大会で身の毛もよだつほどの力を発揮するゴルファーだ。
Still 3 days away from #CapitalOnesTheMatch but Phil's already taking shots at Tiger 👀 pic.twitter.com/NlxDVV64JP
— Bleacher Report Live (@brlive) 2018年11月20日
開幕までまだ3日あるが、すでにミケルソンはタイガーに一発ショットを見舞った。
毒舌の応酬
ウッズとミケルソンはキャリアの大半で互いのことを忌み嫌ってきた。ウッズは傲慢にもミケルソン(とその他すべての選手)がゴルファーとしてもアスリートとしても自分より劣っていると考えていた。
ミケルソンは「タイガーの黄金時代」にプレーしていなかったら、すべてのメジャータイトルやツアー大会を勝っていたかもしれない。ターナー社のテレビ局で解説者を務めるチャールズ・バークレーや元ニューヨーク・ニックスのパトリック・ユーイングがしばしば、「もし」ジョーダンと同時代にプレーしていなかったら、と語られるように。
それから不仲だった2人もいくらか丸くなって友情を築くようになったものの、現役引退後に計画しているビジネスの影響が強い(記者会見でもベンチャービジネスをはじめる可能性についての話題が出た)。
しかし自分に嘘をついてはいけない。これはジャック・ニクラウスとアーノルド・パーマーの話ではない。彼らは互いを倒すためにあらゆる方策を尽くすだろう。ほかの日も彼らは同じコース上で戦うが、なんといってもこの大会での勝利は自慢になる。
「数多のメジャーやツアー大会で君に敗れてきたけど、これは僕にとって少しでも取り返すチャンスなんだ」とミケルソンは記者会見でウッズに笑いかけた。
「ライバル関係」という謳い文句に「うんざり」しているウッズは静かに言い返した。それもそのはず、ウッズがPGAツアーを通算80勝してメジャータイトルを14回獲得しているのに対し、ミケルソンはPGAツアー43勝でメジャーは5勝しかしていないのだ。
(後編へ続く)
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