ウッズの優勝はあるか?: ファーマーズ・インシュランス・オープン(前編)

Alec Brzezinski

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タイガー・ウッズの姿を最後にPGAツアーで見てから、ちょうど1年が経つ。昨年のファーマーズ・インシュランス・オープンで予選落ちした時以来だ。

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ヒーローワールドチャレンジでキレのあるプレーを見せ、今週、復帰戦となるトーリーパインズの制覇をもくろむウッズ。バハマでは3ラウンドで60台をマークし、トップ10入りを果たしている。

2014年以来4度の腰の手術を受けてきたこともあり、無事にラウンドを終えてほしいと願うファンは、ウッズがスイングする度に身がすくむ思いをしがちだ。しかし、今回は時間をかけて回復に努めたためか、ウッズは楽観的だ。

ウッズは2013年(この年は5勝した)以来、PGAツアーで優勝がなく、2015年以来、トップ10入りがない。それにもかかわらず、ゴルフ界やスポーツ界はウッズが参戦している時の方が盛り上がる。

今週のファーマーズ・インシュランス・オープンは、アメリカで最も伝統のあるコースの1つを舞台に、メジャー以外の大会としては今シーズン、最も強力なメンバーとも言える選手たちが顔をそろえる。

コース
カリフォルニアのそよ風が吹く太平洋岸沿いに位置するトーリーパインズは、PGAツアーの名場面を数多く提供してきた。近年ではウッズがロッコ・メディエイトを破った2008年の全米オープンが最も有名かもしれないが、このコースが失望させることは決してない。

選手たちは最終ラウンドを含め、サウスコースを3回プレーし、最近改修されたノースコースを1回プレーする。従来は比較的易しかったノースコースだが、昨シーズンは選手たちを楽にさせることはほとんどなく、タフなコースとなった。

ディフェンディングチャンピオン
あらゆる意味で今週のディフェンディングチャンピオンはジョン・ラームだ。昨年、ここで自身初のPGAツアー優勝を果たしただけでなく、先週、2勝目をキャリアビルダー・チャレンジで挙げている。

今やダスティン・ジョンソンに次ぐ世界ランク2位のラームは今年、メジャーでの優勝争いに絡む準備ができているようだ。彼のパワフルな体格と強烈なティーショット、アイアンの巧さはカリフォルニアのコースで助けとなるだろう。PGAツアーで連勝することは難しいが、ラームは自信に満ちたプレーをしており、無視できない存在だ。

後編へ続く)

Alec Brzezinski