【5.8早朝開幕】決勝グリットはペレス、アロンソ、サインツの意外な顔ぶれに|予選結果・開始時間|F1マイアミGP 2023

Sporting News Japan Staff

【5.8早朝開幕】決勝グリットはペレス、アロンソ、サインツの意外な顔ぶれに|予選結果・開始時間|F1マイアミGP 2023 image

日本時間5月7日早朝、F1マイアミGPの予選が行われ、前節アゼルバイジャンGPを制したセルジオ・ペレスがポールポジションを獲得。2番手にフェルナンド・アロンソ、3番手にはカルロス・サインツが続き、スペイン語圏ドライバーが先頭を独占した。

本記事では、予選結果、日本時間5月8日午前4:30開幕の決勝のスターティンググリッド、パワーユニット&ギアボックスアップデート/グリット降格ペナルティ情報、現地天気予報を紹介する。

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フロリダで行われた史上2度目のF1予選は、ここ数週間好調にあるセルジオ・ペレス(レッドブル)が棚ぼた式にポールポジションを獲得した。Q3において、何人かのドライバーがフライングラップでトラブルに見舞われた。そのうちのひとりがシャルル・ルクレール(フェラーリ)であり、ターン6でのスピンアウトからウォールに突っ込んだことで赤旗となり、そのままQ3が続行不能に。

これに巻き込まれる形になったのが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)だ。Q3最初のトライでのミスと、ルクレールの赤旗の影響によって2度目のアタックができず、ノータイムで終了。ルクレールは7番手、フェルスタッペンは9番手となってしまった。

この時点で暫定1位だったペレスのポールポジションが決まった。さらに、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が2番手、カルロス・サインツ(フェラーリ)が3番手となり、スペイン語圏ドライバーがトップ3に揃う意外な顔ぶれに。

加えて、ランス・ストロール(アストンマーチン)とルイス・ハミルトン(メルセデス)は、それぞれQ1とQ2でクラッシュし、決勝スタートは18番手と13番手にとどまった。これらのネガティブサプライズの影響もあり、4番手にケビン・マグヌッセン(ハース)、5番手にピエール・ガスリー(アルピーヌ)が滑り込んだことも驚きの結果となった。

日本人ドライバーの角田裕毅は、FP3前に大幅変更したセッティングが不発に終わり、Q1敗退の17番手に沈んだ。

マイアミGP2023の予選結果、各最終タイム、決勝スターティンググリッドは以下となる。

マイアミGP2023予選結果:順位・タイム・スターティンググリッド

順位/グリッド ドライバー 最終タイム
1 セルジオ・ペレス(レッドブル) 1m26s841
2 フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン) 1m27s202
3 カルロス・サインツ(フェラーリ) 1m27s349
4 ケビン・マグヌッセン(ハース) 1m27s767
5 ピエール・ガスリー(アルピーヌ) 1m27s786
6 ジョージ・ラッセル(メルセデス) 1m27s804
7 シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1m27s861
8 エステバン・オコン(アルピーヌ) 1m27s935
9 マックス・フェルスタッペン(レッドブル) Q3 DNF
10 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ) Q3 DNF
11** アレックス・アルボン(ウィリアムズ) 1m27s795
12** ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース) 1m27s903
13** ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1m27s975
14** 周冠宇(アルファロメオ) 1m28s091
15** ニック・デ・フリース(アルファタウリ) 1m28s395
16* ランド・ノリス(マクラーレン) 1m28s394
17* 角田裕毅(アルファタウリ) 1m28s429
18* ランス・ストロール(アストンマーチン) 1m28s476
19* オスカー・ピアストリ(マクラーレン) 1m28s484
20* ローガン・サージェント(ウィリアムズ) 1m28s577

**=Q2敗退、*=Q1敗退

2023年F1マイアミGPでポールポジションを獲得したのは?

2023年 F1マイアミGPのポールポジションは、レッドブルの『チェコ』セルジオ・ペレスが1m26s841のタイムで勝ち取った。

このところ好調のメキシコ人ドライバーは、最後のQ3アタックでライバルを振り切り、F1キャリアで3度目のポールポジションとなった。

最新PU/GBアップデート・グリッド降格ペナルティ

現地土曜日予選終了段階のFIA公開ドキュメント(Decision Documents)で通知されたパワーユニット(PU)およびギアボックス(GB)のアップデート(交換)状況をまとめた。

■マイアミGPパワーユニットアップデートリスト

今季の年間PU規定交換基数は、ICE(内燃エンジン)、TC(ターボチャージャー)、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)が各3基だったが、第4戦アゼルバイジャンGPから4基に変更された。CE(コントロールエレクトロニクス)、ES(エナジーストア=バッテリー)は各2基、EX(エキゾーストシステム)は8基となる。最初の規定数オーバーで10グリッド降格、以降1基ごとに5グリッド降格が課さられる(積算)。

表内の各交換回数横の()内はマイアミGP開幕前時点の回数を示す。回数横の「△」は規定数到達(リーチ)、「✕」は規定数オーバー。並び順はFIA公開ドキュメントに倣っている。マイアミGP決勝前のPU更新状況は以下となる。ペナルティを受けたものはいなかったが、ES、CEでリーチとなったドライバーが一挙に増えた。

ドライバー ICE(4) TC(4) MGU-H(4) MGU-K(4) ES(2) CE(2) EX(8)
マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1 1 1 1 1 1 2
セルジオ・ペレス(レッドブル) 1 1 1 1 3✕ 3✕ 2
シャルル・ルクレール(フェラーリ) 2 2 2 1 2△ 3✕ 2
カルロス・サインツ(フェラーリ) 2 2 2 2 2(1)△ 2(1)△ 2
ジョージ・ラッセル(メルセデス) 2 2 2 2 2(1)△ 2(1)△ 3
ルイス・ハミルトン(メルセデス) 2 2 2 2 2(1)△ 2(1)△ 3
エステバン・オコン(アルピーヌ) 2(1) 2(1) 2(1) 2(1) 2(1)△ 2(1)△ 3(2)
ピエール・ガスリー(アルピーヌ) 2 2 2 2 1 1 3
オスカー・ピアストリ(マクラーレン) 2 2 2 2 1 1 3
ランド・ノリス(マクラーレン) 2 2 2 2 2△ 2△ 4(3)
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ) 2 1 1 1 1 1 2
周冠宇(アルファロメオ) 2 1 1 1 1 1 2
ランス・ストロール(アストンマーチン) 2 2 2 2 2(1)△ 2(1)△ 3
フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン) 2 2 2 2 1 1 3
ケビン・マグヌッセン(ハース) 2 2 2 1 1 1 2
ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース) 2 2 2 2 1 1 2
ニック・デ・フリース(アルファタウリ) 2 2 2 2 1 2△ 2
角田裕毅(アルファタウリ) 2 2 2 2 1 1 2
アレックス・アルボン(ウィリアムズ) 2 2 2 2 2(1)△ 2(1)△ 3
ローガン・サージェント(ウィリアムズ) 2 2 2 2 1 1 3

■マイアミGPギアボックスアップデートリスト

ギアボックス関連(RNCs)では、GBX C&C(ギアボックスケースおよびカセット)とGBX DL(ギアボックスドライブラインおよびギアチェンジ/補助コンポーネント)のそれぞれ年間交換規定数は4回、リストに載らないRNCs管理外のパーツ交換は4回まで。以下、マイアミGP決勝前のGB更新状況となる。こちらもペナルティを受けたものはいなかったが、フェルスタッペンがリーチとなった。

ドライバー GBX C&C(4) GBX DL(4)
マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 3(2)△ 3(2)△
セルジオ・ペレス(レッドブル) 2 2
シャルル・ルクレール(フェラーリ) 2(1) 2(1)
カルロス・サインツ(フェラーリ) 2(1) 2(1)
ジョージ・ラッセル(メルセデス) 2 2
ルイス・ハミルトン(メルセデス) 2 2
エステバン・オコン(アルピーヌ) 2 2
ピエール・ガスリー(アルピーヌ) 3△ 3△
オスカー・ピアストリ(マクラーレン) 1 1
ランド・ノリス(マクラーレン) 1 1
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ) 1 1
周冠宇(アルファロメオ) 1 1
ランス・ストロール(アストンマーチン) 2 2
フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン) 2 2
ケビン・マグヌッセン(ハース) 2 2
ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース) 2 2
ニック・デ・フリース(アルファタウリ) 2(1) 2(1)
角田裕毅(アルファタウリ) 2 2
アレックス・アルボン(ウィリアムズ) 2 2
ローガン・サージェント(ウィリアムズ) 2 2

RNCs管理外のパーツ交換:ハミルトン(1度目)、周冠宇(1度目)

マイアミ・インターナショナル・オートドローム周辺の天気予報

マイアミGP決勝(デイレース)時のマイアミ・インターナショナル・オートドローム周辺の天気予報(現地時間5月7日15:30~17:30)は、気温27℃前後、湿度60~62%前後、曇り模様だが、降雨率は現地15時台は21%で、次第に落ち着いてくる予報となっている。

第5戦マイアミGP決勝はいつ始まる? 配信・放送は?

  • マイアミGP決勝:日本時間5月8日4:30~6:30(滞りなくレースが開催された場合)
    • フジテレビNEXT/フジテレビNEXTsmart(3:40~)
    • DAZN(3:50~)

日本からは時差13時間となっており、深夜帯の視聴になる。日本国内向けのF1中継は、フジテレビNEXT/フジテレビNEXTsmart(CS放送/ネット配信)、DAZN(ネット配信)で有料視聴できる。フジテレビNEXTは再放送、フジテレビNEXTsmart・DAZNでは見逃し配信もあるため、ネタバレを回避しつつ、上手に利用しよう。

2023年シーズンも随時更新!

スポーティングニュース日本語版では、2023年もレース結果や放送配信予定に加え、英語記事だけでなく、F1人気が高い欧州の空気感を伝える本誌スペイン語記事の翻訳版など随時更新する予定だ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。