【F1 2018年開幕】速い「ホンダ」が復活!? オーストラリアGP

MASAHIRO OWARI

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2018年のF1がいよいよ明日、開幕する。舞台はオーストラリアのアルバート・パーク・サーキット(メルボルン)。予選は3月24日(土)に行われ、決勝は25日(日)16:10(現地時間)にスタートする。

日本のF1ファンが今、最も注目しているのはホンダではないだろうか。昨年まで3年間タッグを組んでいたマクラーレンと提携を解消。今年はイタリアの若きチーム、トロロッソと組んでF1復帰後、4年目のシーズンを戦う。

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★ポイント1:トロロッソ・ホンダはどこまでやれるか?

昨年は信頼性に苦しんだホンダだが、今年の合同テストでは昨年を大きく上回る距離を走り、課題だった信頼性が大きく向上。ダークホース的な存在として注目を集めている。そのホンダのパワーユニットを走らせるドライバーも注目だ。ピエール・ガスリーは2016年のGP2チャンピオン。昨年は日本のスーパーフォーミュラに参戦し、いきなりタイトル争いを演じた。

チームメートのブレンドン・ハートレーは昨年のル・マン24時間レースの勝者で、世界耐久選手権の覇者でもある。2人とも昨年末にF1にデビューしており、2シーズン目の今年は開幕からスタートダッシュを狙う。

★ポイント2:開幕から火花が散る意地と意地の戦い

今年は因縁の対決に注目が集まっている。「トロロッソ・ホンダ vs. マクラーレン・ルノー」だ。ホンダとマクラーレンの提携解消はマクラーレン側からの申し出だった。昨年のホンダのパワーユニットの信頼性が低かったことは事実だが、トラブルを起こした原因のすべてがホンダにだけあったわけではないことは、今年ルノーにパワーユニットを交換してからも、マクラーレンがトラブルに悩まされ続けていることでも分かる。

マクラーレンに半ば三行半を突きつけられて、無念の提携解消を行ったホンダとしては、マクラーレンにだけは負けたくないはず。もちろん、マクラーレンにとってもホンダの後塵を拝するようなことになれば、屈辱となるだけに負けられない。ホンダと組んだトロロッソも、昨年ルノーとの提携を解消する際、一悶着あり、こちらもルノーに対するライバル心は強い。ルノーとしてもホンダと組むトロロッソには、是が非でも勝たなければ面子が立たない。トロロッソ・ホンダ対マクラーレン・ルノーの意地と意地の戦いは開幕から熱い火花が散ること間違いない。

★ポイント3:波乱が起きやすい市街地コース

舞台はメルボルンの中心から南へ約2kmにあるアルバートパーク内にある公道を中心に作られたいわゆる市街地コース。そのため、通常のサーキットよりも路面のミューが低く、普段はレースに使用されていないため路面が汚れていて非常に滑りやすい。

ほかにも市街地コースはあるが、開幕戦となると、ドライバーも新車の限界点がまだつかめていないところもあり、ブレーキングやコーナーリングでミスすることが少なくない。さらに開幕戦ということで、マシンの信頼性もまだ確立されていないため、トラブルも起きやすい。そのためメルボルンでの開幕戦では、毎年何らかの波乱が起きる。2014年には小林可夢偉(ケータハム)のマシンがブレーキトラブルに見舞われて1コーナーで大クラッシュ。

2015年は20台中3台がレースに参加できなかっただけでなく、レースで6台がリタイアし、完走したのはわずか11台だけだった。今年は週末に雨が降るという予報もあるだけに、予断を許さない展開となっている。

MASAHIRO OWARI