【3点解説】F1 オーストリアGPは危険な香りのする超高速バトル

MASAHIRO OWARI

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史上初の3連戦中のF1は、フランスGPの余韻が消えないうちに、戦いの舞台をオーストリアに移した。第9戦オーストリアGPの舞台は、首都ウィーンから南西に160km離れた山間部にある、人口約5000人のシュピールベルクという小さな町にあるレッドブルリンクだ。

★ポイント1:レッドブルリンクはパワーが問われる高速コース

サーキットの「レッドブルリンク」は、かつて「エステルライヒリンク」という名前で、1970年から18回連続でF1を開催した伝統あるコース。当時はストレートを高速コーナーにつないだ超高速コースで、1986年には予選でイタリア人のテオ・ファビがベネトン・BMWのマシンを駆って、平均時速256.0kmを記録。これは同じ年のモンツァ(時速248.3km)、ホッケンハイムリンク(時速239.9km)を大きく上回る当時の最速記録だった。

その後、ヘルマン・ティルケによってコースは大きく改修され、地元の通信会社の社名をとって「A1リンク」に改名され、97年から2003年までの7回、F1グランプリが開催された。その後、F1チームを買収した地元企業のレッドブルが、母国でF1を復活させるため、A1リンクを買収。コースはそのままだったが、グランドスタンドなどを改修し、サーキット名もレッドブルリンクに改名して、オーストリアGPも2014年に復活した。

コースはパワーユニットの全開率が65%と高く、パワーユニットの性能が問われる。オーストリアGP再開後の4回のレースでは、いずれもメルセデスが制しているが、メルセデス以外の、フェラーリ、ルノー、ホンダも6月に入って新スペックを投入。激しい戦いが見られそうだ。

★ポイント2:事故や事件が起きることで有名なオーストリアGP。今年は何が起きる!?

オーストリアGPでは激しいバトルとともに、たびたび事故や事件が起きることでも有名だ。1987年には、スタート直後のクラッシュが繰り返し発生。2度赤旗が出され、合計3回もスタートが切られる事態となった。2001年と2002年にはフェラーリがチーム内のポジションを入れ替えるチームオーダーを発令。特に、2002年はファイナルラップの最終コーナーを過ぎた後に勝者が変わったため、ブーイングの中で表彰式が行われた。

近年では2016年にメルセデスのチームメート同士がファイナルラップで接触するという事件も起きた。前戦フランスGPではオープニングラップに多くの接触事故が発生。オーストリアGPは危険な香りがする中、開幕しようとしている。

★ポイント3:来年からレッドブルとタッグを組むホンダにとっては第2の地元

6月19日に、2019年からレッドブルにもパワーユニットを供給することを発表したホンダ。そのお膝元のレッドブルリンクで行われるオーストリアGPは、ホンダにとって日本GPについで第2のホームグランプリとも言えるレースとなる。

今回もレッドブルのオーナーであるデートリッヒ・マテシッツがサーキットを訪れる予定となっている。ホンダは新スペックを投入したカナダGP以降、パワーユニットのトラブルが2戦連続で発生させているが、御前レースとなるオーストリアGPでの失態は許されない。プレッシャーのかかる一戦となりそうだ。

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