【3点解説】F1モナコGP、マシン性能よりドライバーの腕が試される伝統の一戦

MASAHIRO OWARI

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F1世界選手権のヨーロッパラウンドの2戦目は、"伝統の一戦”モナコGPだ。全21戦あるグランプリの中で、最も歴史があり格式もあるモナコGPは、最も華やかな一戦として世界中からファンが詰めかける人気のグランプリ。

狭く曲がりくねったコースはマシンの速さよりも、ドライバーの腕の差が出やすく、「モナコでの1勝はほかのレースの3勝分の価値がある」とドライバーたちも楽しみにしている一戦だ。

★ポイント1:唯一無二のドライバーしか優勝できないモナコGP

ル・マン24時間、インディ500と並んで世界3大レースと謳われるF1のモナコGPは、レーシングドライバーにとって夢の舞台だ。それはモナコGPの歴代優勝回数を見れば分かる。モナコGPで最多となる6勝を挙げているアイルトン・セナは、音速の貴公子と呼ばれたスーパースター。それに次ぐ5勝をマークしているグラハム・ヒルは世界3大レースを制した唯一のドライバーである。

そのヒルと並んで5勝を挙げたミハエル・シューマッハはF1史上最多の7冠を達成し「皇帝」と称された。

現役でモナコGPを複数回制しているのはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、そしてフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)の3人。3勝目を達成するドライバーが現れるのか注目したい。

★ポイント2:最も危険な公道レースは、今年も波乱含み?

モナコGPが行われるのは、市街地コース。坂道が多く狭く曲がりくねっているため、アクセルを踏む時間より、ブレーキングとギアチェンジを行なっている時間の方が長い。パワーユニット(PU)の馬力よりも、車体性能やドライバーの能力が問われるため、ほかのグランプリとは勢力図が変わるケースが少なくない。

さらにコースはガードレールに囲まれ、エスケープゾーンがほとんどないため、アクシデントが発生しやすく、レースが波乱の展開になることも珍しくない。1996年には日本の無限ホンダ・エンジンを搭載するオリビエ・パニスが初優勝したのも、雨のモナコGPだった。

最近のレースではピット戦略が勝敗を分けたこともあった。2015年は無線によるコミュニケーションエラーにより、トップのハミルトンがピットインして逆転を許した。16年にはレッドブルのダニエル・リカルドがピットストップミスで優勝を逃した。ドライバーだけでなくチームの総合力も問われる。

★ポイント3:トロロッソ・ホンダは車体も含めたパッケージで勝負

残念ながら、現時点でライバル勢に対してパワーで劣るホンダだが、全開率が低いモナコは、PU(パワーユニット)の馬力がラップタイムに与える影響が、21戦の中で最も小さいグランプリでもある。PUに求められる性能はパワーよりもレスポンス。

ホンダが復帰後、初入賞を飾ったレースがモナコGP(ジェンソン・バトン8位)であり、翌16年にはダブル入賞(フェルナンド・アロンソ5位、バトン9位)を果たした相性のいいサーキット。トロロッソも過去5年間は完走したレースではいずれも入賞している。ニュージーランド出身でモナコ在住のブレンドン・ハートレーにとっては、ホームレースとなる。

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