【3点解説】10年ぶりに復活するF1 フランスGPは前半戦の天王山

MASAHIRO OWARI

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カナダでの戦いを終えたFIA F1世界選手権は、戦いの舞台を再びヨーロッパに戻し、F1史上初となる3週連続開催を迎える。その初戦、第8戦はフランスGPだ。2008年以来、10年ぶりにF1に復活した伝統の一戦フランスでのレースを制するのは、誰になるのだろう。

★ポイント1:「グランプリ」発祥の地、フランスでのF1は10年ぶり

「グランプリ」(GP)とはフランスで「大賞」を意味し、1901年のレースで初めて使用された。その後、1950年にF1がスタートし、「F1〇〇グランプリ」と呼ばれるようになった。つまり、フランスGPは「グランプリ発祥の地」で行われる、伝統の一戦である。

ただし、政治的、経済的な問題からフランスでのF1は2008年を最後に姿を消していた。今回、10年ぶりにF1に復活することになったのだが、舞台は2008年までレースが行われていた中部のマニ・クールではなく、1990年までF1が行われていた南部のポール・リカール。つまり、ポール・リカールでのF1は28年ぶりとなる。今年のF1で最も多い国籍がフランスの3人。ロマン・グロージャン(ハース)、エステバン・オコン(フォース・インディア)、ピエール・ガスリー(トロロッソ)の活躍に地元ファンの期待が集まる。

★ポイント2:コースはオーバーテイクがしやすいロングコースを使用

ポール・リカールで最後にF1が行われたのは1990年だが、その後、大規模な改修工事が行われ、2000年代からは「ハイテク・テスト・トラック」として、さまざまなテストが行われ、最近ではF1以外のカテゴリーのレースも開催されるようになっていた。

1990年までF1が行われていたときに使用されていたコースは1周3.813kmのショートコースだったが、今回採用されたレイアウトは5.842kmのロングコース。そのため、1.8kmある超ロングストレートの「ミストラル」(フランス南東部に吹く地方風)と呼ばれるバックストレートには、速度を制限するために途中にシケインが設けられたが、それでも最高速は時速340km以上に達すると予想されている。

ストレートはバックストレートの2本のほかに、ホームストレートもあり、オーバーテイクが比較的行いやすいコースとなっており、熱いバトルが期待される。

★ポイント3:新スペックを投入する予定のメルセデスが巻き返せるか?

前戦カナダGPでフェラーリのセバスチャン・ベッテルの前に完敗したメルセデス陣営。敗因のひとつに、カナダGPで使用する予定だった新スペックのパワーユニットの投入を見送ったことが挙げられている。その新スペックはこのフランスGPで投入されることになっている。モナコGP、カナダGPと連敗したルイス・ハミルトンは、チャンピオンシップ争いでもベッテルに逆転されてしまった。

新スペックを入れても優勝を逃すと、流れは完全にフェラーリに傾きかねないだけに、メルセデスにとっては絶対に負けられない。逆にフェラーリにとっては、続くオーストリアGPとイギリスGPがメルセデスの得意とするサーキットなので、フランスGPはモノにしておきたいグランプリ。10年ぶりに復活するフランスGPは、メルセデスとフェラーリの意地と意地がぶつかり合う前半戦の天王山となることだろう。

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