【3点解説】今週、F1アゼルバイジャンGP開幕! 昨季王者ハミルトンがピンチ!? ホンダは再び浮上できるか?

MASAHIRO OWARI

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2018年のF1はアジアを離れ、今週、東ヨーロッパのアゼルバイジャンへと戦いの舞台を移す。ここまで3戦とも劇的な展開となっている今シーズンのF1。アゼルバイジャンの首都バクーの市街地で、今年はどんなドラマが待っているのだろうか。

★ポイント1:崖っぷちのルイス・ハミルトンは勝てるのか?

開幕3戦を終えて、いまだ勝利から見放されている前年の覇者ルイス・ハミルトン(メルセデス)。連覇するには、このアゼルバイジャンGPは是が非でも優勝したいところだ。というのも、その年タイトルを獲得したほとんどのドライバーが4戦目までにその年の初勝利を挙げているからだ。

開幕4戦で未勝利に終わったドライバーがその後、挽回してタイトルを獲得したという例は、過去30年間で、わずか1例しかない。1989年のアラン・プロスト(5戦目)だ。近年では2012年のセバスチャン・ベッテルと2003年ミハエル・シューマッハが序盤の失速から立て直して最終戦でタイトルを獲得したが、それでも4戦目にはシーズン初勝利を挙げていた。

もし、ハミルトンがここでも勝てないようだと、タイトル争いで早くも黄色信号点滅することになる。

★ポイント2:中国で失速したトロロッソ・ホンダは挽回できるのか?

バーレーンGPで復帰後、最高位の4位を獲得したホンダ。しかし、中国GPでは一転、苦戦を強いられた。レース後、ホンダとパートナーを組むトロロッソのフランツ・トスト代表は、チームに「バクーまでにデータを全部分析して対策しろ」と号令を出した。

中国GP不振の原因はコースとの相性が悪かったこと、金曜日からセッティングを大きく変えたことなどいくつかの要素が考えられる。バクー・シティ・サーキットで行われた過去2回のレースでトロロッソはいずれも入賞しているだけに、中国GPの雪辱を果たしたいところだ。

★ポイント3:ハミルトン対ベッテル、因縁の対決

アゼルバイジャンでのF1は今年で3回目。2016年の1回目はヨーロッパGPという名で行われ、昨年からアゼルバイジャンGPとして開催されている。コースはバクーの市街地を縫うようにレイアウトされているにも関わらず、最終コーナーから1コーナーまでがロングストレートとなっているため、アクシデントが起きやすい。

1年目にはサポートレースのGP2(現在のF2)で多重クラッシュが発生。昨年はF1でも何度も接触事故が起き、大波乱の展開となった。その混乱のひとつがハミルトンとベッテルの事故だ。

セーフティーカー走行中にハミルトンに追突したベッテルは、ハミルトンが故意に減速したと勘違いし、直後に幅寄せして接触事故を起こし、ペナルティを科せられるという失態を演じた。因縁の対決の第2幕に注目したい。

MASAHIRO OWARI