"第2の開幕戦"でレッドブルに迫るチームはあるのか|F1第6戦スペインGP日程・放送予定

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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FIA(国際自動車連盟)F1(フォーミュラ1)世界選手権の2022年シーズン第6戦となるスペイン・グランプリ(GP)が、日本時間5月19日21時(決勝は22日)から始まる。

初開催となったマイアミGPでは、マックス・フェルスタッペンが安定した走りとタイヤマネジメントで第4戦に続いて2連勝。カタロニア・サーキットは、各チームが大規模アップデートを持ち込むことでも認知されており、レッドブルとフェラーリ2強状態が変化するのか期待される。注目のスペインGPの日程・放送予定を紹介する。

2022年F1第6戦スペインGP:レース概要

サーキットデータ

  • 名称:カタロニア・サーキット(スペイン王国カタルーニャ州バルセロナ・ムンマロー)

  • コース全長:4.675km

  • 周回数:66(時計回り)

  • コーナー数:16

  • 日本との時差:−7時間

  • 特徴:スペインの中心都市バルセロナ北部に位置し、1991年以来スペインGPの会場として使用され、オフ及びインシーズンのテスト用サーキットとしての顔も持つ、特に欧州勢にとっては馴染み深いサーキット。高めのダウンフォースが求められるテクニカルなコースレイアウトで、2箇所あるDRSゾーンは、いずれも完全なストレートでDRSトレインが起こりやすい。ただし、タイヤへの攻撃性が高いターン3のような高速コーナーがあり、要ハイダウンフォース設定もあってタイヤの摩耗率には注意が必要となる。

直近の決勝成績(2021年5月9日)

  1. ルイス・ハミルトン(メルセデス)1:33:07.680s

  2. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+15.841s

  3. バルテリ・ボッタス(メルセデス)+26.610s

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2022年F1第6戦スペインGP:タイムテーブルと放送予定

5月19日(金):フリープラクティス(フリー走行)1/2

  • FP1:21:00~22:00(現地14:00~15:00)
  • FP2:24:00~25:00(現地17:00~18:00)

5月20日(土):フリープラクティス(フリー走行)3/予選

  • FP3:20:00~21:00(現地13:00~14:00)
  • 予選:23:00~24:00(現地16:00~17:00)

5月21日(日):本戦決勝

  • 決勝:22:00~24:00(現地15:00~17:00)

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2022年F1第6戦スペインGP:みどころ

今季から初開催の第5戦マイアミGPでは、シャルル・ルクレールはポールポジション、同僚のカルロス・サインツもFP2のクラッシュで肉体的なダメージを負いながらも2位をつかみ、フェラーリ勢がフロントロウを独占。ところが、決勝では3番スタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がレース開始間もなくからサインツを抜き去り、ルクレールとのバトルを開始。トップに立つとルクレールに一時は7秒差をつけ、ファステストラップも奪って圧勝。第4戦エミリア・ロマーニャに続き、マイアミGP初代王座として2連勝をあげた。

マイアミの完全新規コースは、後半のシビアなシケインをして、ルイス・ハミルトンが"ゴーカートのコース"と揶揄するような路面状況の悪さ、あえてドライバーのミスを誘発するチャレンジャブルな部分が悪目立ちする格好となり、結果としてアップデートを持ち込むには適さない環境になっていた。それから2週間、ヨーロッパに戻ってきた各チームは、カタロニア・サーキットで"第2の開幕戦"を迎える。

カタロニア・サーキットは、従来、プレシーズンテストだけでなく、インシーズンテストの場となっていることから、各チームがシーズン序盤のフィードバックを踏まえた大規模アップデートを持ち込む傾向にある。一部のチームは、スペイン入り前にメディア非公開のPR・撮影目的の走行が年間2回だけ認められるフィルミングデーで、上限100kmながらもテスト走行をこなしている。

今季最大のアップデート投入を予定するフェラーリは、地元イタリアでのフィルミングデーでデータ採りを行なった。直線に強いレッドブルに対して、コーナーに強いフェラーリという位置づけだが、マイアミGPではともに空力ソリューションをアップデートした結果、軽量化も伴ったレッドブルの方が"直線以外も悪くない"というアドバンテージを得ることになった。今回、フェラーリ陣営も軽量化でコンマ3秒のゲインを得るだろうという報道もある。また、ポーパシング現象に悩まされているメルセデスもフランスでフィルミングデーをこなしたが、本番となるスペインGPでシーズン中盤戦に向けてのアップデートの方向性を定めたいところだろう。

カタロニア・サーキットは高速、中速、低速の各場面ごとのマシン性能が問われ、高速エリアでの長いコーナー3など、タイヤマネジメント面で油断できない箇所が多い。直線上のDRSゾーン設定ということもあり、とくに中盤グループにおけるトレインが始まると抜け出すのが難しくなる。

マイアミGPでは不調に終わった日本人ドライバーの角田裕毅(アルファタウリ)は、スペインGPが22歳になって初のレースとなり、F2時代から馴染みのあるサーキットで上位を狙う。

F1スペインGPは、日本時間5月19日(金)21時からのフリープラクティス(フリー走行)1から開幕する。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

神宮泰暁 Yasuaki Shingu Photo

日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。