高難度コースでルクレールの勢いを止めるのはフェルスタッペンかハミルトンか|2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP放送予定・スケジュール

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

高難度コースでルクレールの勢いを止めるのはフェルスタッペンかハミルトンか|2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP放送予定・スケジュール image

FIA(国際自動車連盟)F1(フォーミュラ1)世界選手権の2022年シーズン第4戦となるエミリア・ロマーニャ・グランプリ(GP)が、日本時間4月22日(決勝24日)から始まる。DRSゾーンが1箇所しか設定されないことから、トップを独走するシャルル・ルクレールらフェラーリ勢にとってはさらに追い風となるか、それともメルセデス、レッドブル勢が対策を講じるのか。また、今季初のスプリントも実施される注目レースの放送予定を紹介する。

2022年F1エミリア・ロマーニャGP:レース概要

サーキットデータ

  • 名称:イモラ・サーキット(イタリア・イモラ)

  • コース全長:4,909km

  • 周回数:63(時計回り)

  • コーナー数:21

  • 日本との時差:−7時間

  • 特徴:正式名称はフェラーリ創業者のエンツォ・フェラーリとその息子のディーノの名を冠した「アウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(Autodromo Internazionale Enzo e Dino Ferrari)」。比較的コンパクトかつ道路幅が狭いコースで、レイアウト上、DRSゾーンも1箇所しか設定されないなど、全体的にオーバーテイクが難しく、空力、タイヤ、コーナーリング性能など高い安定性が求められる。

直近の決勝成績(2021年4月19日)

  1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
  2. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
  3. ランド・ノリス(マクラーレン)

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2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP:タイムテーブルと放送予定

4月22日(金):フリープラクティス(フリー走行)1/予選

  • FP1:20:30~21:30(現地13:30~14:30)

  • 予選:24:00~25:00(現地17:00~18:00)

4月23日(土):フリープラクティス(フリー走行)2/スプリント

  • FP2:19:30~20:30(現地12:30~13:30)

  • スプリント:23:30~24:30(現地16:30~17:30)

4月24日(日):本戦決勝

  • 決勝:22:00~(現地15:00~17:00)

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2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP:みどころ

第3戦のオーストラリアGPでは、当初DRSゾーンを4箇所設定するとしていたものの、予選前に3箇所に変更され、第2戦サウジアラビアGPでDRSを活用して勝利したレッドブルのマックス・フェルスタッペンにとっては逆風となった。さらに開幕戦バーレーンGPに続くマシントラブルでリタイアになるなど、フェルスタッペンにとっては踏んだり蹴ったりだった。

一方、フェラーリのシャルル・ルクレールは2位以下を大きく引き離しての完勝で、ドライバーズランキングで早くも独走体制に入った。プライベートでは「リシャール・ミル」の時価200万ユーロ(約2億7000万円)ともされる高級時計が盗難に遭うという不運もあったが、レースに向けては大きな不安はない。フェラーリのマシンはライバルに比べて信頼性・安定性も高く、第4戦エミリア・ロマーニャGPのイモラ・サーキットはオーバーテイクし難いコースとあって、先行で逃げ切ればオーストラリアGP同様に圧勝する可能性もある。

また、同GPでは今季初のスプリントレースも23日に行われる。今季は決勝ポールポジション付与は廃止されたものの(初日の予選で決定)、最大8点の積み増しはランキング首位のルクレールを追う2位以下のドライバーにとって軽視できない。ただ、100kmの短距離戦が組み込まれる代わりに、決勝を想定したフリー走行が1回分減ることから、マシンの試行検証時間も削られる。大幅アップデートに踏み込むにはリスクもあり、フェラーリ、メルセデス、レッドブルは第5戦マイアミGPに合わせての導入を示唆している。

2021年度は決勝で大雨となり、レースも大きく荒れる結果となったが、今年の予報(4月21日時点)は降水率は低く、深刻なウェットコンディションは避けられそうだ。

第3戦後のドライバーズランキングでは、ルクレールが71点で独走し、2位のジョージ・ラッセル(メルセデス)が37点、3位のカルロス・サインツ(フェラーリ)が33点、4位のセルジオ・ペレス(レッドブル)が30点、5位のルイス・ハミルトン(メルセデス)が28点で並ぶ。フェルスタッペンは2度のリタイアが響き、25点で6位に留まっている。

日本人ドライバーの角田裕毅(アルファタウリ)は昨季、予選でクラッシュ、決勝でスピンと苦い経験を味わった因縁のイモラ・サーキットで雪辱できるかだが、チームのホームサーキットとあって今はしっかり走り込んでいることから、自信をもって臨めるとコメントしている。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

神宮泰暁 Yasuaki Shingu Photo

日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。