日本グランプリ決勝前に知っておきたいこと|F1日本GP:前節振り返り・フェルスタッペン年間王者確定条件・鈴鹿サーキット情報・天気予報

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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3年ぶりとなるF1(フォーミュラ1)世界選手権2022年第18戦となる日本グランプリ(GP)の決勝が、10月9日(日)14時から三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行なわれる。結晶前に知っておきたい、前節シンガポールGPの振り返り、マックス・フェルスタッペンの年間王者確定条件、鈴鹿サーキットの特徴や現地天気予報を紹介する。

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2022年F1第18戦日本GP:前節シンガポールGP振り返り

第17戦シンガポールGP:伏兵ペレスが2勝目、フェルスタッペンの年間王者は日本GP以降に

前節のFIA(国際自動車連盟)F1世界選手権・第17戦シンガポールGPでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が2戦連続のポールポジション、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は予選の燃料不足ペナルティ回避で8番手スタートとなったが、2番手発進だった僚友セルジオ・ペレスがロケットスタートを決めてトップを奪取した。

日本人ドライバーの角田裕毅(アルファタウリ)を含む、計6台DNF(リタイア)という大荒れ展開のなか、フェラーリ勢から逃げるペレスは、2度のセイフティーカー導入時に10車身以上離れて走るという規則をいずれも破る形でトップを死守。5秒ペナルティを受けるも2位ルクレールに2.595秒差を残して今季2勝目、キャリア通算4勝目をあげた。ルクレールにとっては、奇跡の年間王者獲得チャンスが遠のいた。

フェルスタッペンは優勝&ファステストラップなら年間王者確定のチャンスもあったが、7位入賞341点となり、日本GP以降に持ち越しとなった。

2022年F1第18戦日本GP:フェルスタッペンの年間王者確定条件

2022年シーズンを無双状態で突き進んできたマックス・フェルスタッペンは、2021年度に続く、2年連続の年間王者確定まで秒読み段階となっている。ほぼ確実とはいえ、シャルル・ルクレール、セルジオ・ペレスにもまだ「奇跡が起これば」レベルながらもチャンスが残っており、フェルスタッペンの年間王者が日本GPで確定する条件は簡単ではない。その条件は以下となる。

フェルスタッペンの日本GPでの年間王者確定条件

  • フェルスタッペンが日本GPをファステストラップで優勝した場合(ほかのドライバーの結果は関係ない)
  • フェルスタッペンが日本GPに優勝し、ルクレールが3位以下の場合
  • フェルスタッペンが日本GPで2位(最大360点到達)になり、ルクレールまたはペレスが4位以下の場合

2022年F1第18戦日本GP:鈴鹿サーキットの特徴

鈴鹿サーキットは、1962年、ホンダ創業者の本田宗一郎が日本レース界の底上げとモータースポーツ普及のために創設した国際規格のサーキット。立体交差による8の字状の特徴的なレイアウト案は、オランダの名門ザントフォールト・サーキット支配人を長らく務めたジョン・フーゲンホルツによるもので、代名詞となっているダンロップカーブやS字エリア、スプーンカーブなども生まれた。

丘陵地帯に敷設されたコースは、下りからファーストコーナーを抜けると、S字の連続コーナーから始まるコーナー14までのセクター2まで、テクニカルで気の抜けないエリアとなり、以降は130Rのコーナー15直後のDRS感知ポイントからシケインのコーナー16から18を過ぎ、ホームストレート上でのDRSで一気にコーナー1に戻る。130Rとコーナー1はオーバーテイクポイントとして目立つ場所となる。8~9コーナーのデグナーカーブは要注意箇所とされ、レースのなかった2020年初頭に改修が入っている。

テクニカルなコースながら、ブレーキ率が低く、エンジン全開率は高いが、横軸の加重が頻繁に起こる傾向からタイヤ消耗率が高い。そこに加えて今年は決勝レース中の降雨率が100%になっており、グリップ問題がFP時点から散見された。タイヤマネジメントはよりシビアになるだろう。

■サーキットデータ

  • 名称:鈴鹿サーキット(Suzuka Circuit)/ 日本国三重県鈴鹿市
  • コース全長:5.807km / 総走行距離307.471km
  • 周回数:53(時計回り)
  • コーナー数:18
  • 過去最速ラップ:1:30.983(ルイス・ハミルトン/2019)

2022年F1第18戦日本GP:鈴鹿サーキット周辺の天気予報

  • 予選スタート:10月8日(土) 15:00
  • 決勝スタート:10月9日(日) 14:00

日本GP・鈴鹿サーキット周辺の天気予報は、予選の10月8日(土)は、曇り空に覆われ、FP3時の気温は20~21℃と低めながらも前日までの雨もなく、風の影響は多少ありながらも、各車ミディアム、ソフトなどスリックタイヤでの感触をしっかり試していた。15時からの予選においても同様だった。

ただし、9日(日)の決勝レースが行われる14時~16時の間は、降雨率が100%、降水量も19mmが予想されており、それなりの雨量となると路面がウエットになることは避けられそうにない。しかも夜まで降る予想になっており、レース中に路面が回復する可能性が低くなっている。テクニカルなコースとあってシンガポールGPと同じく荒れ模様となるかもしれない。

注目のF1日本GPの予選は10月8日(土)15時、決勝は9日(日)14時からスタートする。日本国内向けの中継はフジテレビNEXT(CS放送・ネット配信)、DAZN(ネット配信)で有料視聴できる。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。