予選1-2位のレッドブル、関係修復で最終戦へ｜F1アブダビGP 2022 予選結果・決勝グリッド・展望・降格ペナルティ情報

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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F1（フォーミュラ1）世界選手権の2022年シーズン最終戦・第22戦となるアブダビ・グランプリ（GP）の予選が、日本時間11月19日夜、ヤス・マリーナ・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスのレッドブル勢がフロントロウを独占した。同20日（日）22:00から行われる決勝に向けた展望（プレビュー）のほか、予選結果、決勝グリッド、降格ペナルティや天気情報なども紹介する。

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第22戦アブダビGP予選結果

前節、セルジオ・ペレスがフェラーリのシャルル・ルクレールとドライバーズランキング2位争っている関係で、レッドブル陣営はマックス・フェルスタッペンに対し、ペレスに順位を譲る指示を出すも、王者はそれを拒否。レース後、ペレスが怒りをあらわにし、公然と批判する由々しき事態となっていた。

チーム内での話し合いについて公開はされていないが、19日の予選ではポールポジションはフェルスタッペン、2番手にはペレスが続いた。前節ではマシンパフォーマンスも低調だっただけに、チームとして復調を果たす格好となった。

3番手にはルクレール、4番手にはカルロス・サインツが入り、フェラーリ勢も復調傾向。ヤス・マリーナを得意とするルイス・ハミルトンは5番手、前節、F1初優勝を遂げたジョージ・ラッセルは6番手だった。

アブダビGP 2022 予選結果

  1. マックス・フェルスタッペン（レッドブル）Q1=1:24.754 / Q2=1:24.622 / Q3=1:23.824
  2. セルジオ・ペレス（レッドブル）Q1=1:24.820 / Q2=1:24.419 / Q3=1:24.052
  3. シャルル・ルクレール（フェラーリ）Q1=1:25.211 / Q2=1:24.517 / Q3=1:24.092
  4. カルロス・サインツ（フェラーリ）Q1=1:25.090 / Q2=1:24.521 / Q3=1:24.242
  5. ルイス・ハミルトン（メルセデス）Q1=1:25.594 / Q2=1:24.774 / Q3=1:24.508
  6. ジョージ・ラッセル（メルセデス）Q1=1:25.545 / Q2=1:24.940 / Q3=1:24.511
  7. ランド・ノリス（マクラーレン）Q1=1:25.387 / Q2=1:24.903 / Q3=1:24.769
  8. エステバン・オコン（アルピーヌ）Q1=1:25.735 / Q2=1:25.007 / Q3=1:24.830
  9. セバスチャン・ベッテル（アストンマーチン）Q1=1:25.523 / Q2=1:24.974 / Q3=1:24.961
  10. ダニエル・リカルド（マクラーレン）Q1=1:25.766 / Q2=1:25.068 / Q3=1:25.045
  11. フェルナンド・アロンソ（アルピーヌ）Q1=1:25.782 / Q2=1:25.096
  12. 角田裕毅（アルファタウリ）Q1=1:25.630 / Q2=1:25.21
  13. ミック・シューマッハ（ハース）Q1=1:25.711 / Q2=1:25.225
  14. ランス・ストロール（アストンマーチン）Q1=1:25.741 / Q2=1:25.359
  15. 周冠宇（アルファロメオ）Q1=1:25.594 / Q2=1:25.408
  16. ケビン・マグヌッセン（ハース）Q1=1:25.834
  17. ピエール・ガスリー（アルファタウリ）Q1=1:25.859
  18. バルテリ・ボッタス（アルファロメオ）Q1=1:25.892
  19. アレックス・アルボン（ウィリアムズ）Q1=1:26.028
  20. ニコラス・ラティフィ（ウィリアムズ）Q1=1:26.054

第22戦アブダビGP：PU/GBアップデート・グリッド降格ペナルティ

現地土曜日予選終了段階のFIA公開ドキュメント（Decision Documents）に、パワーユニット（PU）関連のアップデート報告はなかった。

ギアボックス（GB）関連では、ハミルトンのほかダニエル・リカルド（マクラーレン）、ランス・ストロール（アストンマーチン）、ピエール・ガスリー（アルファタウリ）、ニコラス・ラティフィ（ウィリアムズ）が、RNC規定外のパーツを交換したが、全車2回までの枠内となり、ペナルティはない。

リカルドには前節サンパウロGPでのケビン・マグヌッセンとの接触により、3グリッド降格ペナルティが課される。

第22戦アブダビGP：決勝スターティンググリッド

予選結果と各種グリッド降格ペナルティを反映した決勝スターティンググリッドは以下となる。

アブダビGP 2022 決勝スターティンググリッド

  1. マックス・フェルスタッペン（レッドブル）予選1位
  2. セルジオ・ペレス（レッドブル）予選2位
  3. シャルル・ルクレール（フェラーリ）予選3位
  4. カルロス・サインツ（フェラーリ）予選4位
  5. ルイス・ハミルトン（メルセデス）予選5位
  6. ジョージ・ラッセル（メルセデス）予選6位
  7. ランド・ノリス（マクラーレン）予選7位
  8. エステバン・オコン（アルピーヌ）予選8位
  9. セバスチャン・ベッテル（アストンマーチン）予選9位
  10. フェルナンド・アロンソ（アルピーヌ）予選11位
  11. 角田裕毅（アルファタウリ）予選12位
  12. ミック・シューマッハ（ハース）予選13位
  13. ダニエル・リカルド（マクラーレン）予選10位
  14. ランス・ストロール（アストンマーチン）予選14位
  15. 周冠宇（アルファロメオ）予選15位
  16. ケビン・マグヌッセン（ハース）予選16位
  17. ピエール・ガスリー（アルファタウリ）予選17位
  18. バルテリ・ボッタス（アルファロメオ）予選18位
  19. アレックス・アルボン（ウィリアムズ）予選19位
  20. ニコラス・ラティフィ（ウィリアムズ）予選20位

第22戦アブダビGP決勝展望：最前列のレッドブル、確執を乗り越えられるか

サンパウロGPでのレッドブル勢は、タイヤマネジメントに苦戦する低調なパフォーマンスに加え、前述のフェルスタッペンとペレスの確執の影響が懸念されたが、予選段階から協力体制を取り戻した。フェルスタッペンは「チェコ（ペレス）を（ドライバーズランキング）2位にしたい」と明言しており、関係改善を明確にしている。マシントラブルも見受けられず、最終戦で年間チャンピオンシップ1-2位独占の可能性も高い。

このところ好調のメルセデスの影に隠れていたフェラーリも3-4番手発進で最終戦に臨むことになったが、気になるのはチームを率いるマッティア・ビノット更迭報道だろう。フェラーリはキッパリ否定しているが、現場の士気にかかわりかねないだけに、決勝への影響が心配される。

一方でメルセデス勢は大きなトラブルはなかったものの、予選においては復調したレッドブル、フェラーリに追いやられた。しかし、ハミルトン個人は5度、チームとしては過去7度アブダビを制覇している。レース展開次第では可能性がないわけではないだろう。

また、セバスチャン・ベッテル（アストンマーチン）のF1ラストレースであることも忘れてはいけない。Q3にしっかり残り、9番手を射止めた。2013年以来の4度目の優勝を願うのはいささか現実的とは言えないが、ファンだけでなく、関係者や現役ドライバーたちからも敬愛されるベッテルのラストランを見届けたい。

ヤス・マリーナ・サーキットの決勝レースの天気は雨の予報もなく、30℃前後の気温になる見込み。路面温度も上がる分、デグラデーションも激しくなることが予想される。

アブダビGP決勝は11月20日（日）22:00からスタートとなる。日本国内向けの中継はフジテレビNEXT（CS放送・ネット配信）、DAZN（ネット配信）で有料視聴できる。

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。