レッドブル、追悼の年間王座確定なるか|F1アメリカGP2022予選結果・決勝グリッド・展望・降格ペナルティ情報

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

レッドブル、追悼の年間王座確定なるか|F1アメリカGP2022予選結果・決勝グリッド・展望・降格ペナルティ情報 image

F1(フォーミュラ1)世界選手権の2022年シーズン第19戦となるアメリカ・グランプリ(GP)の予選が、日本時間10月23日(日)朝7時から米国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで実施され、フェラーリのカルロス・サインツがポールポジションを手にした。24日(月)朝4時から行われる決勝に向けた展望(プレビュー)のほか、予選結果、決勝グリッド、降格ペナルティ情報なども紹介する。

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第19戦アメリカGP予選結果・決勝グリッド

レッドブル(レッドブル・エナジードリンク)共同創始者であるディートリッヒ・マテシッツ氏死去の一報が届いたなか行われた予選は、ショックに揺れるマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスをフェラーリ勢が抑え込んだ。なかでもカルロス・サインツはQ2以外はトップタイムを叩き出し、僚友シャルル・ルクレールを2番手に押し出し、予選1番手に立った。

日本人ドライバーの角田裕毅(アルファタウリ)はレッドブルファミリーの一員として追悼の走りをみせるも、トラックリミットペナルティで好タイムが抹消となりQ2脱落、15番手となった。僚友ピエール・ガスリーも13番手と低調に終わっていることから、アルファタウリ陣営はマシンの調整不足を認めており、決勝でのリカバリーが望まれる。

決勝スターティンググリッドはこの予選結果に加えてグリッド降格ペナルティを反映したものになる。

第19戦アメリカGP予選結果

  1. カルロス・サインツ(フェラーリ)Q1=1:35.297 / Q2=1:35.590 / Q3=1:34.356
  2. シャルル・ルクレール(フェラーリ)Q1=1:35.795 / Q2=1:35.246 / Q3=1:34.421
  3. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)Q1=1:35.864 / Q2=1:35.294 / Q3=1:34.448
  4. セルジオ・ペレス(レッドブル)Q1=1:36.163 / Q2=1:35.864 / Q3=1:34.645
  5. ルイス・ハミルトン(メルセデス)Q1=1:36.148 / Q2=1:35.732 / Q3=1:34.947
  6. ジョージ・ラッセル(メルセデス)Q1=1:36.195 / Q2=1:35.692 / Q3=1:34.988
  7. ランス・ストロール(アストンマーチン)Q1=1:36.860 / Q2=1:36.032 / Q3=1:35.598
  8. ランド・ノリス(マクラーレン)Q1=1:36.465 / Q2=1:36.341 / Q3=1:35.690
  9. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)Q1=1:36.446 / Q2=1:35.988 / Q3=1:35.876
  10. バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)Q1=1:36.746 / Q2=1:36.321 / Q3=1:36.319
  11. アレックス・アルボン(ウィリアムズ)Q1=1:36.932 / Q2=1:36.368
  12. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)Q1=1:36.695 / Q2=1:36.398
  13. ピエール・ガスリー(アルファタウリ)Q1=1:36.577 / Q2=1:36.740
  14. 周冠宇(アルファロメオ)Q1=1:36.656 / Q2=1:36.970
  15. 角田裕毅(アルファタウリ)Q1=1:36.808 / Q2=1:37.147
  16. ケビン・マグヌッセン(ハース)Q1=1:36.949
  17. ダニエル・リカルド(マクラーレン)Q1=1:37.046
  18. エステバン・オコン(アルピーヌ)Q1=1:37.068
  19. ミック・シューマッハ(ハース)Q1=1:37.111
  20. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)Q1=1:37.244

第19戦アメリカGP:PU/GBアップデート・降格ペナルティ

現地土曜日段階で、ルクレールがICE(内燃エンジン)およびターボチャージャーの6基目開封により10グリッド降格。ICEに関しては、ペレス、周冠宇が5基目、アロンソが6基目でそれぞれ5グリッド降格を受けた。

第19戦アメリカGP:決勝スターティンググリッド

以下が予選結果とグリッド降格ペナルティを反映したアメリカGP決勝スターティンググリッドとなる。

  1. カルロス・サインツ(フェラーリ)予選1位
  2. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)予選3位
  3. ルイス・ハミルトン(メルセデス)予選5位
  4. ジョージ・ラッセル(メルセデス )予選6位
  5. ランス・ストロール(アストンマーチン)予選7位
  6. ランド・ノリス(マクラーレン)予選8位
  7. バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)予選10位
  8. アレックス・アルボン(ウィリアムズ)予選11位
  9. セルジオ・ペレス(レッドブル)予選4位
  10. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)予選12位
  11. ピエール・ガスリー(アルファタウリ)予選13位
  12. シャルル・ルクレール(フェラーリ)予選2位
  13. 角田裕毅(アルファタウリ)予選15位
  14. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)予選9位
  15. ケビン・マグヌッセン(ハース)予選16位
  16. ダニエル・リカルド(マクラーレン)予選17位
  17. エステバン・オコン(アルピーヌ)予選18位
  18. ミック・シューマッハ(ハース)予選19位
  19. 周冠宇(アルファロメオ)予選14位
  20. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)予選20位

第19戦アメリカGP決勝展望:レッドブル勢は追悼の勝利を届けることができるか?

現在ランキングポイントで619点のレッドブルは、2位のフェラーリに19ポイント差をつければ、コンストラクター(チーム)年間王者が確定する。モータースポーツ界だけでなく、アーバンスポーツやウィンタースポーツなど様々なスポーツへの積極的なアプローチで多大なる功績を残したマテシッツ総帥の訃報を受け、チーム年間王者の報告で弔いたいところだろう。

フェラーリのサインツがポールシッターとなり、日本GPで個人の年間王者連覇を果たしたフェルスタッペンは2番手。ペレスは5グリッド降格で9番手発進となった。フェラーリはルクレールが10グリッド降格により12番手発進となっており、レッドブルのチーム年間王者が狙えるスターティンググリッドだ。加えて、今回のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)はオーバーテイクチャンスが多く望めることもあり、グリッド降格の影響は小さい。

ただ、それはフェラーリのルクレールにとっても同じだ。高速と低速のセッティングバランスが難しく、バンピーな路面状況と横Gの強さによる高デグラデーション環境は、容易にレッドブルのチーム年間王者を許すことはないだろう。

レッドブルファミリーの角田裕毅もマテシッツ総帥へのトリビュートとして、13番グリッドからポイント圏内を狙う。

アメリカGP決勝は10月24日(月)朝4時からスタートとなる。日本国内向けの中継はフジテレビNEXT(CS放送・ネット配信)、DAZN(ネット配信)で有料視聴できる。

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。